[春山スキー]
余市岳
(1488m)
(キロロスキー場から)
99,5,2
だだっ広い緩やかな稜線を歩き、急な尾根斜面を滑る。
登山
地点
下り
11:00
11:15
12:05
12:40
12:50
スキー場下
ゴンドラ頂上駅
余市岳コル
スキーデポ地点
頂 上
13:55
13:45
13:20
13:15
13:10
[1:50]
所要時間
[0:35]
300m
標高差
900m
※参考にしたコース案内
長年のスキー歴とこれまで夏山に限定していた登山を結び付ける「山スキーもどき」の道具・セキュラフィックスを使っての「滑るために登る」春山スキーは、まず、キロロスキー場からアプローチする余市岳に向かう。
余市岳を目指してだけだだっ広い「飛行場」稜線を進む
ゴンドラ頂上駅
から降りて、セキュラフィックスとシールを装着し、
通称・飛行場と呼ばれるだだっ広い緩やかな登りの稜線
の向こうに見える余市岳を目指し、スキートレースを辿りながら、のんびり進む。やがて、朝里スキー場からアプローチするコースと合流する。シールが進むときにはもっと滑ると楽なのになどと贅沢なことを考えながら、直線状態のコースを進む。
下
りで滑り降りる斜面越しに、無意根山方面を望む
正面に、余市岳の頂上までの細い稜線の上に沢山の人影やスキーのシュプールが見えてくる。左手には、まだ雪に覆われた夏に登ったことのある札幌近郊の山々が望まれるのがうれしい。50分程でコルに到着。いよいよ、帰りが楽しみな
急な尾根斜面に取り付き
、キックターンを繰り返しながらジグを切って登って行く。上から、アルペンのスキーをつけた二人連れと出会う。こちらの道具を見て感心される。「滑るために登るにはいい道具ですよ。」と薦めて、さらに上を目指す。
急な尾根を登りきった地点で白井岳をバックに
休み休み、その急斜面を登り切ると、緩やかな頂上斜面に出る。
スキーが数台立てられている地点に到着する
と、そこは頂上ではなかった。そこからは雪がなく、夏山状態の山火事の跡のハイマツの白骨の中に続く踏み跡を5分程辿ると、
頂上に到着する
。5年ぶりの頂上である。目の前に、山ひだに雪を詰めた端正な羊蹄山がくっきりと、遠くには暑寒別岳も望まれる最高の天候である。
雪のない頂上斜面
先に着いていたグループや、スキーを持たないでつぼ足で登って来た「東京からこの4月に転勤してきたばかりで、一昨日もここに来たんですよ。」という自分より少し年輩の男性とおしゃべりしながら昼食を摂る。
5年ぶりの頂上
夏山は、この頂上が目的であり、到達感がピークに達するところであるが、今回はこの後の滑降が目的であり、そのために登ってきたのである。スキーのデポ地点から、いよいよ楽しみなスキー滑降である。 登るときに下から眺めた稜線の両側の一枚バーンの大きな急斜面も魅力的であるが、誰も滑った跡もないし、初めての経験なので、オーソドックスな登ってきたコースを下ることにする。歩くスキーで手こずっているグループを尻目に、
緩やかな頂上斜面にターンを刻み、あっという間に、急な稜線斜面の上に出る。
一番楽しみな滑降斜面を振り返る
一気に滑り降りたらどんなにか気分がいいだろうと思うが、登りの苦労が勿体ない。二度ほど止まってしまう。見せるために滑ることの多かった30年の指導員歴のなせる業であろうか、上から下からの視線を感じながら滑るのも、快感のひとつである。そんな楽しみも感じながら
一番急な末広がりの斜面に大きなシュプールを刻んでコルまで一気に下る
。あっけない一瞬であるが、これが、最大の楽しみでもあったわけで、そのあとは、ゴンドラ頂上駅までの
緩やかな飛行場斜面を惰性でのんびり下る。
登り1時間35分、下り35分の旅は終わるが、おまけのゴンドラ頂上駅からの
スキー場の滑降を楽しみ
、滑り下りてからさらに1時間券を買って、5本程リフト利用で滑り、
明日の目国内岳のスタート地点・新見温泉
を目指して移動する。
春山スキー「目国内岳」
「スキーあれこれ」目次
夏山「余市岳」