元山(522m)〜笹山( 661m) [江差]   単独行   01.5,28
 
江差の元山への登山道が再開削され、笹山への縦走路ができたとのニュースを新聞で読み、早速歩いてみる。
 
上ノ国の道の駅付近から望む元山と2つのピークを挟んだ笹山
 8:00 函館発
 9:30 登山口
登・下山地点
 9:35
10:05
10:20
[0:45]
10:30
10:40
11:05
11:30
[1:00]

12:10

12:30
12:45
[0:35]
登山口
縦走路分岐
元山着
(所要時間)
元山発
縦走路分岐
567ポコ
笹山着
(所要時間)
(昼食)
笹山発
(参道コース)
稜線コース分岐
登山口
(所要時間)
[2:20]
総所要時間
(昼食除く)

 一昨年、晩秋の笹山に登ったときに、その手前にある鋭く聳える元山を眺め、登行意欲を掻き立てられていた山である。しかし、2500の地図上にはその登山道らしきものが記載されていて、その痕跡は微かに認められるものの、まったく整備されていなくてその跡を辿る意欲も起きなかった。
 
 しかし、この5/17にその元山の登山道と笹山までの縦走路が完成したとのニュースを新聞で読み、早速出かけることにする。上ノ国の道の駅付近から眺めると、元山の端正な鋭鋒と笹山がその間に縦走路として越える2つのピークを挟んで連なっているのがとてもよく眺められる(1)。
元山の新しい登山道入り口
 函館の自宅を8時に出て、江差の中歌町から豊部内川沿いの道をさらにサダサ川そいの林道を合計6kmほど入って行くと、駐車場があり、その左側に元山の登山口があり(2)、その50mほど上の右側に笹山の登山口があり、ちょうど一周してくることができるのである。

9:35(元山登山口)
 まず、元山への登山口に取り付く。まず、トドマツが混じった暗い雑木林の中をジグを切って登って行く。急なところにはトラロープが張られている。昔の作業道跡か登山道跡を再開削したような快適な道である。やがて、左側に沢を越えて元山が見える(3)。とりあえず道は笹山への縦走路となる稜線まで登り詰めるらしい。
登山道途中から望む元山
 40分ほどで、笹山と結ぶ稜線上の分岐に出る。そこから反射板を乗せた元山が鋭く尖った形で見えている。そこからまずコルまで下る。コルからは急な新緑が美しいダケカンバの林の中を潜るように急斜面を直登する。10分ほどで林を抜け、低灌木と快適な花畑風の草付き斜面になる(4)。ハクサンチドリが新しい登山道の両側を元山頂上直下の道彩っている。そのほかにまだ蕾み状態のエゾヤマツツジ、マイヅルソウ、シラネアオイ、オオサクラソウなどの花が咲いている。頂上に近くなると刈り払い道がなくなり、そのまま稜線上の芝生状ところを登って行くと頂上に出る。
頂上からら江差の町と鴎島を見下ろす
10:20(元山頂上)
 眼下に江差の町と鴎島が見える(5)。西の江差の町側の斜面はかなり下まで林がなくて草付き斜面である。海岸線の南側には上の国の町が、反対側の北の方には走ってきた厚沢部の町が見え、振り返ると笹山とそこまで連なる2つのピークを越えて続く縦走路が見えている(6)。大千軒岳や反対の乙部岳などは低い雲に覆われていて、その姿を見ることはできない。のんびりとくつろぎたい雰囲気の頂上であるが、疲れてもいないので、10分ほど休んで、笹山を目指してコルまで下る。



元山から2つのピークを越えて笹山へ
10:30(元山頂上発)
 分岐を過ぎると、まず手前のピークを目指して再び急なダケカンバ林の直登である。トラロープが張られたり、階段状にステップきざんであるところもある。わずか標高差100mであるが結構息が上がる。その辺りになるとようやくまだ山襞に雪を詰めた大千軒と七ツ岳が雲の下にその姿を見せるようになる(7)。 一つ目のピークを越え、再び下り、さらに567ポコのピークを目指して登りに変わる。この辺りからいかにも今年にあって刈り払いをしたという感じの道になる。


七つ岳(左)と大千軒岳を望む567ポコから望む元山11:05(567ポコ)
 この辺りから眺める元山はもっともその鋭鋒の形が端正である(8)。一息ついて笹山を眺めると、コル越しに左側に急な岩壁を露出させて深い谷へ落ちている稜線上に新しい縦走路が続いている。いかにも笹山という名前にふさわしい笹藪の斜面である。この辺りがもっとも新しい道のようである(9)。
笹山への新しい縦走路の最後の登り
11:30(笹山頂上着)
 元山からのんびり歩きでちょうど1時間で、一昨年訪れた笹山神社が建てられている道南霊場の笹山頂上に到着する。
神社の前の芝生状のところに腰を下ろし、昼食にする。お湯を沸かしてラーメンを作り、40分ほどくつろぐ。

12:10(笹山頂上発〜参道コース)
 笹山からの下りは途中で合流するが、稜線を回るコースと沢へ下りるコースがある。今回は一昨年登りで使った沢へ下りて行く一般的な参道コースを辿ることにする。途中でフキやウドを採りながら下り、さらにハルゼミの大合唱を耳にしながら、35分で登山口に下りる。

12:45(笹山登山口)
 笹山登山口の標識も新しく立てられている。林道を50mほど下ると駐車場である。なんとこの平日に同じようにやって来ている登山者がいるらしい。同じホンダのCRVが1台駐車していた。
 昼食時間を抜いて2時間30分のコースであるが、3回の登り返しが結構きつく、時間や距離の割には歩き応えの十分にあるコースである。しかも両方の山の登山口が同じところにあり、1周できるのが楽しいので、訪れる人が多くなコースであろう。

 99,11,07の笹山へ


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