元山(522m)B〜笹山(611m)D〜八幡岳(664.5m)A <江差町/厚沢部町/上ノ国町>
 <元山登山道〜縦走路〜笹山参道>   08,4,21
99,11、07の「笹山」
01,5,28の「元山〜笹山」
02,4,22の「八幡山〜笹山〜元山」
早い多くの花々との出会いを求めて6年ぶりの循環縦走

7:30 自宅発
登り地点下山
 9:15
 9:45
10:00
10:15
11:10
11:20
12:15
登山口
元山分岐
元 山
元山分岐
笹山
八幡岳分岐
八幡岳
14:00
----
----
----
----
13:25
12:45
[3:00]所要時間[1:15]
15:00 茂刈山(上ノ国)登山道偵察
16:20 花の湯(入浴)
17:10 帰宅

 上の国町と厚沢部町の境界線上に位置する「八幡岳」は、大千軒岳・古部岳とともに北海道最古の一等三角点の山で、その昔、日本山岳会会長・今西錦司氏も登ったことのあるという由緒ある山である。この山と笹山を結ぶ縦走路ができたのは、2001年。その翌春の同じ時期に、逆回りで循環縦走している。

 また、元山と八幡岳の間にある笹山山頂には江戸時代に建立された笹山稲荷神社の立派な社殿が建ち、参道もあり、昔から信仰登山が行われてきたらしい。これら3山は、厚沢部町から眺めると、江差の市街地の後ろに、北東から南西に連なって見える(1)

 ここの山は、早春の花の種類も多く、早く咲き始めるのが特徴である。そこで、例年より花の早い今年はちょうど見頃と考えて6年ぶりに単独で挑戦することにした。

 江差の中歌地区から豊部川とその上流のサダサ川沿いの道を進むと、突き当たりが登山口である。途中から尖った元山とのっぺりした笹山が見える(2)。


フイリミヤマスミレ

テングスミレ(ナガハシスミレ)

オオバキスミレ

イワナシ
まずは、元山へ
 登り初めてすぐに、フイリミヤマスミレ(3)、テングスミレ(4)、ミヤマキスミレ(5)などの今年初めて目にするスミレたちとの出会いが待っていた。このほかに、お馴染みのカタクリ、エゾエンゴサク、キクザキイチゲ、エンレイソウなどが道端を彩る。

 最初の急登に体が慣れたころ、斜度が緩み、30分で元山分岐へ到着。さらに元山までは急な尾根登りだが、草原状の山で、足元には滅多に目にできないイワナシの花が咲いている(6)
 
 分岐からわずか15分で頂上到着。眼下の江差の町や鴎島、右下の林立する風力発電機を眺めながら10分ほど休憩(7)

○ 次は、笹山へ

 元山から笹山の間は、530mと567mの2つのピークを越えなければならない。その先には、さらに笹山への急登が待っている。この縦走路で、この間がもっとも辛いコースかも・・・?特にコルの分岐から手前の530ピークへの登りが急でずっと虎ロープが設置されている。しかし、この道もまさにフラワーロードで、辛さを感じさせない。まだ、葉にくるまれたシラネオアイの蕾も見られる。

  体力温存と疲れを残さないように、休み休み登る。567ピークを越えると、崖の上の笹山の左奧に八幡岳の姿も見えるようになる(8)

 元山をスタートして、1時間10分で、山頂部が笹山稲荷神社に独占された笹山に到着(9)ここでも10分ほど休んで、最後の八幡岳へ向かう。

○そして、八幡岳へ

笹山をスタートして、縦走路へ繋がる道を進む。途中から目指す八幡岳とその左手前の630mピークが見える(10)はるか遠くに見えるが、この縦走路はそれほどアップダウンもなく楽だった印象がある。

 5分も歩くと、縦走路との分岐となる。入山届けをみても、今年、この縦走路を歩くのは私が最初のようだ。とりあえずは、コルまで下る。狭くなっているのではないかと心配していた縦走路は、開削当時の広いままで、快適な道だった。こまめに整備もされて、結構歩かれているのであろう(11)あちこちに「笹山風景林」と書かれた看板が立っている。周りはブナの木が多いので、新緑のころもいいだろう。

 数カ所、残雪で覆われて道がはっきりとしないところもあったが、迷うようなことはない。途中の571ピークも630ピークもそれをかわすように道が付けられているので、急な登りはなく、快適に歩ける。

 笹山をスタートして1時間弱で八幡岳到着。一等三角点と6年前と同じがっちりとした頂上標識が迎えてくれた(12)

 春霞ではっきりとしないが、南側には大千軒の手前の山々や北側の乙部岳が見える。反対側の登山道は、上ノ国目名林道からわずか700mの距離で登れるという登山道だ。この時期はまだ林道は雪が残っているので無理だが、いずれはこっちも登ってみたいものだ。

○下山

 昼食を摂りながら30分休憩し、下山開始。縦走路分岐までは最後の緩やかな登り以外は概ね下りなので、40分で到着。

 あとは、登山口を目指すだけであるが、参拝道の分岐までは結構急な下りが続く。6年前もこの下の道でシラネオアイを目にしたので、それを期待して下りていく。案の定、3株だけだが、咲いていてくれた(13)北海道でこの時期にこの花を見ることができるのはここぐらいのものだろう。松前の白神岬辺りでもしかしたら見られるかも?

 下山後、登山道があるらしいという上ノ国の茂刈山(382.6m)の登山口偵察と、湯ノ岱健康センターの温泉に入るべく、上ノ国へ向かう。茂刈山登山口は麓の林道を走っていくと「仮登山口」の看板がすぐに見つかった。元山に似た感じの頂上部が草原状の山で、近いうちにぜひ登らねばと思う。湯ノ岱温泉は月一回の定休日にぶつかって、結局、函館市内の花の湯に入って帰宅した。


99,11,07の「笹山」   01.5,28の「元山〜笹山」   
 02,04,22の「八幡岳〜笹山〜元山」 07,5,9の「笹山」



「北海道山紀行・目次」へ     HOMEへ

inserted by FC2 system