毛無山(684.3m)<森町>
8:30 函館発
9:10 森町道の駅
(濁川や三岱地区の林道偵察)
10:50 桂川林道へ
登り | 地 点 | 下り |
11:05
11:15
12:10
12:50 |
刈り払い道入口
尾根取り付き
433ピーク
頂 上 |
13:50
13:40
13:15
13:00 |
[1:45 | 所要時間 | 「0:50 |
14:10 濁川温泉新栄館(入浴)
15:45 帰宅
|
道南だけでも毛無山は5山もある。
この毛無山(684.3m)は、森町の濁川カルデラの南側に3つのピークを連ねて聳える山である(1)。
登山道がなかったので、
07年3月に堅雪の上をつぼ足で登っている。しかし、このたび、頂上への北西直登尾根に国有林境界線の刈分け道があるという情報を得て、SHOさんと森のwajiさんと3名で訪れた。
濁川に着いた時には雨になり、濁川ダムの上の桂川林道からの刈分け道の取り付き地点に着いた時にはみぞれに変わっていた。諦め半分であちこち林道探索をしているうちにみぞれも止み、山が姿を現したので、登ることができた。
国有林境界の刈分け道は登山道ではないので、ものすごい急登があることは経験済みだ。しかし、このコースは地形図からも覚悟はしていたが、予想を遥かに超える急登の連続だった。登りで1時間50分要したところをわずか50分で下った。夏山で、下りが登りの半分以下というのは初体験である。
濁川ダムへの道から桂川林道へ入って300mほどの地点の右側に沢へ下りる刈り払い道の入口があった。その少し先に広くなった駐車スペースがあった。
そこから眺めると、左側に頂上と雪に覆われた南西峰の斜面と、頂上へ繋がる尾根上に紅葉に彩られた二つのピークが見える。中間のピークは標高点433のようだ(1)。
広く刈り払われた刈り払い道から沢へ下る(2)。ここからは地形図の点線通りに刈り払い道が続いていた。
沢に下りて7分ほど進む(3)。その先に北西尾根の末端があったが、気付かずに通り過ぎてしまった。
戻ってその尾根の刈り払い道に取り付いたが、とんでもない急登尾根だった(4)。
それを登り切ると少し斜度が緩み、ブナを主体とした黄葉に彩られた快適な尾根道となった(5)。まもなく、433ポコへの急登となる(6)。
433ポコを登り切ると、正面に頂上が見えてくる(7)。しかし、頂上が近づくと3度目の急登となった(8)。
やがて、雪が現れ、2つの反射板が建つ頂上へ到着(9)。刈り払い道はそのまま頂上を通過し、反対側へと続いていた。地形図の南東尾根の点線上には刈り払い道はなかった。
三角点は、笹薮の中なので探す気にもならなかった。一番高いところを頂上として記念撮影(10)。
前回の冬のときは、360度の展望が広がっていたが、周りの笹薮と木々に遮られてほとんど展望はなかった。
頂上の下から狗神岳が見えた(11)。スリップして転ばないように一歩一歩慎重に急な尾根を下った。
433ポコの下の急な下りの向こうに濁川カルデラ盆地が見えた(12)。登りのちょうど半分の50分で車のデポ地点へゴールイン。
◎濁川温泉・新栄館へ
濁川温泉は1807年ごろに湯治場が開かれた古い温泉である。現在は6軒の温泉旅館がある。その中でも、新栄館は1900年の開業当時からある浴舎で知られる秘湯人気の鄙びた温泉である。今回は、ここが目的のひとつでもあった。
今まで目にしたことがなかったが、それもそのはず、メインストリートではなく、濁川小学校の裏側の道を入った山裾にあった。
正面に旧館、右に新館、左に浴舎がある。旧館は明治時代の建物を大正時代に増築しているという。新館は1986年に建てられている(13)。
浴舎は明治の創業当時からの混浴で、3つの湯船はそれぞれ湯温が違うように調整されている(14)。新館に女性専用の浴室があるらしい。入浴料400円。
浴室へは歴史を感じる階段を下る(15)。脱衣所には昭和10年の温泉分析表?が掲げられていた(16)。浴室の屋根はいつかは崩れて来そうな感じだった(17)。