藻琴山(1000m)
6:00帯広発
登山 | 地 点 | 下山 |
7:50
8:30
9:00
9:25 |
小清水キャンプ場
標高点868
屏風岩
頂 上 |
10:10
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9:40 |
[1:35] | 所要時間 | [0:30] |
12:30 温根湯温泉・夢風泉(入浴)
21:40 帰宅
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藻琴山は、広大な屈斜路カルデラの北西半分に溜まった屈斜路湖を取り巻く外輪山の最高ピークで、どこから見てもそのゆったりとした裾野を広げる山容がとても目立つ標高ジャスト1000mの山である(1)(大空町東藻琴地区から撮影)。
山名は、藻琴川の源にあることに因るが、アイヌ語では、トエトクシペ(湖の奧にある山の意)とのこと。
過去、夏と秋に2回登っている。それぞれコースは変えたが、短時間で登れるので、いずれも摩周岳(カムイヌプリ)とセットで登っている。山スキー登山の人気では、道東ではトップクラスの山で、ネット上の記録も非常に多い。遠い山ではあるが、今回の「十勝大平原クロカンスキー大会」のついでに予定に入れていった。前日は雌阿寒岳に登り、弟子屈の摩周道の駅で夜を明かした。
夜明けとともに登って、今日中に帰ろうと思って登山口まで出かけたが、ガスっていて山も屈斜路湖も見えない。天気予報は悪くはない。めったに来れる山でないので、しばらく待ってみたら、すっきりはしないが、なんとか見晴らしが利くようになった。
下りのルートの関係で、広い駐車スペースのある小清水キャンプ場からスタート。すでに標高が600mを越えている(2)。スキーやスノシューーたくさんのトレースがある。さすが人気の山だ。藻琴峠から続く夏道尾根を狙って急な森林斜面を登る。北向き斜面なので心地よいパウダースノーだった(3)。 森林限界へ出ると、標高点868付近で、その尾根に合流する。反対側に屈斜路湖の東側が見えてくる(4)
広い斜面を登って行くと、徐々に尾根は狭くなる(5)。標高900mを越えると、雪庇が発達し、風でデコボコしたやせ尾根を辿る(6)。藻琴峠から登り、同じ尾根を下った記録もあるが、全く楽しさがなさそうだ。
雪庇が張り出す左手に屈斜路湖を眺めながら、その根元を辿る(7)。940ポコは右側を巻いて、屏風岩とのコルを目指した。ダケカンバの灌木が混んでいて歩きづらかった。その途中から屏風岩と頂上が見えてきた(8)。屏風岩の下をトラバースしたが、雪庇の下に出て、それを崩して尾根へ上がった。
小さなアップダウンを繰り返して手前ピークに到着。頂上ピークとその左側に屈斜路湖が見える(9)。コルまでスキーで下り、そこにスキーをデポしてつぼ足で登った。3回目の頂上だが、残念ながら青空が広がらなかった。ときおり雲間から日が差す程度だったが、凍結した白い湖面と頂上標識を一緒に写真に収めることができた(10)。ただし、遠望は霞んでほとんど見えなかった。
記念写真を撮って(11)、下山開始。手前ピークまで登り、シールをはがした。
下りは、手前ピークの下から続く谷地形のオープン斜面をスタート地点のキャンプ場を目指して下ることにした(12)。ただし、南向きの斜面なので、昨夜降った新雪の下はガリガリの堅いバーンで、心地よい滑りは楽しめなかった。雪質が良いと途中で登り返して滑りを楽しむことも可能だが、トラバース気味の滑りが多く、手前ピークから20分であっけないゴールだった。
キャンプ場の施設の中を抜けて、車の待つ駐車スペースに到着(13)。下山して、カーナビで自宅までの距離を計ったら600km・・・「思えば遠くへ来たもんだ」・・・走れるところまで走って、どこかで泊って明朝に帰ろうと北見経由で帰路に就いた。
途中、温根湯温泉に寄り、結局、上川〜岩見沢と豊浦〜大沼の間を高速利用し、21:40に無事帰宅することができた。