藻琴山 (1000m)[藻琴山第二展望台コース] 97,8,8(金)

屈斜路湖カルデラ外輪山の最高峰から、雲海に覆われた湖と周りの展望を楽しむ。

4 :30 川湯温泉公共駐車場
5 :20 藻琴山展望台登山口
登山地点下山
5:35
6:15
登山口
頂 上
6 :50
6 :20
(0:40)所要時間(0:30)
7:00 カムイヌプリ登山口へ移動
前日の午後、今日予定したカムイヌプリ(摩周岳)の登山口となっている摩周湖第一展望台の観光案内所でただいた近くの山のガイドブックを見て、短時間で登れそうなので、朝早く、カムイヌプリの前に登ることに決めた山である。
ガスに覆われた屈斜路湖越しに見える藻琴山
 前日、摩周湖から川湯温泉に向かう途中から屈斜路湖の向こうに、ゆったりとした稜線を引き、形の整った高い山がこの山であった(1)。標高がちょうど1000m というのがまたいい。 夜を明かした川湯温泉は、濃いガスで覆われたままであるが、天気予報は午前中晴れるという。上空は晴れているはずと、登山口になっている藻琴山第2展望台を目指す。案の定、峠を越すとガスの上に出、雲海に覆われた屈斜路湖とその周辺の山々、カムイヌプリはもちろん斜里岳や雄阿寒、雌阿寒の山々も青空の下に見えている。
屏風岩とその奥の頂上を望む
 すでに標高720mにある施設の整ったまだ誰もいない登山口となる展望台駐車場に車を置く。昨日の雨で濡れるのを覚悟し、上下雨具を着け、長靴を履いて、水だけを持ってスタートする。ちょうど斜里岳の頂上から顔を出した朝日を背に受け、ハイマツ帯の中に続く登山道に取り付く。この高さですでに一面ハイマツ帯なのに驚く。初めは結構急な登りであるが、広く刈り払われていて歩きやすい道である。
チシマセンブリ
 10分程すると展望の広がる平坦な裸地に出る。そこからは背丈以上のハイマツ、ナナカマド、ダケカンバなどの生えた緩やかな頂上へ続く尾根道を忠実に辿ることになる。道は昨日の雨で濡れた膝上くらいの笹に覆われ、それを足で掻き分けながらの登行である。雨具を着けているが、中まで濡れてしまう。

 時折開けたところから広がる展望を楽しみ、途中から見えるようになった頂上を目指し(2)急ぎ足で進む。途中、屏風岩と呼ばれる岩場を通過する。周りの斜面はお花畑になっていて、今はちょうどチシマセンブリ(3)が最中のようである。時期が早いともっといろいろな花が咲いているようである。展望以外では、この山の唯一のチャームポイントとも言える場所である。
頂上のガスに覆われた屈斜路湖
 さらに尾根を辿り、ちょっと下ると頂上とのコルが広い裸地になっている所に出る。そこからロープの固定された急斜面を登ると直ぐに頂上に出る。頂上は狭く、個人名の彫られた顕彰碑のような石碑が立ち、まだ雲海に覆われた屈斜路湖と周りの山々など展望が待っていた(4)。初めて目にした四角いコンクリートの中に埋め込まれた円形の真鍮製の一等三角点が設置されている。一等三角点の山らしく、360 度の展望が楽しめる。遠くは大雪の山々、オホーツク海に面した網走から斜里方面までの平野と海岸線までもが広がる。

 上空の雲が心なしかこれから向かうカムイヌプリの方向へ広がって行っているような気がして、急いで頂上を後にする。途中、学生風の青年が登ってくるのと擦れ違う。 登山口の展望台施設にある吾妻屋風の水飲み場で喉を潤し、水を汲む。湧水を利用した水道なのであろうか、「長命水」という看板が立っている。

 車の中で、濡れたズボンとTシャツと雨具をエアコンをフル回転させて乾かしながら、朝食もカムイヌプリの頂上でとるつもりで、ソーセージを2本かじりながらカムイヌブリを目指して車を走らせる。


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