藻岩山・全コースひと筆書き周回
<(スタート・ゴール)スキー場コース>  単独 14,11、11
11,6,02の「慈啓会病院コース」
97,11,23の「スキー場コース」
 素晴らしい小春日和を思わせる天候の中、1日で全コースを効率よく周回できる方法を考えて実行 

登下山
地点
 7:00
 7:50
 8:15
 8:25
 9:10
 9:25
 9:55
10:15
11:10
11:50
12:20
12:50
13:30
スキー場コース入口
頂上
馬の背分岐@
T6分岐@
旭山記念公園コース入口
慈啓会病院コース入口
馬の背分岐A
T6分岐A
小林峠コース入口
北の沢コース入口
馬の背分岐B
頂上A
スキー場入コース口
[6:30]所要時間

19:00 帰宅
 

  藻岩山(531m)は、札幌市街地の南西部に位置し、展望台とスキー場によって、札幌市民と観光客の行楽地になっている山である。また、登山道も5コースが整備され、毎日多くの登山者でにぎわっている。これまでに、札幌出張の際、スキー場コースと慈啓会コースから2度早朝登山をしているが、いずれも物足りない感じだった。

   そこで、今回、全部で5コースある登山道を1日で効率良く回る方法はないかと考えて実行した結果が、上掲のGPSトラックログである(1)実は、北海道新聞(札幌圏版)に連載中の拙筆による「ほっかいどう山楽紀行」のネタ探しが大きな目的でもあった。

 スキー場コース登山口をスタートし、頂上へ登り、旭山記念公園コースを下る。車道を歩いて、慈啓会コースを登り、小林峠コースを下る。そして、車道を歩いて北の沢コースを登り、頂上経由でスキー場のゲレンデの中のコースを下るという計画だった。頂上〜馬の背分岐〜T6分岐の間は2回ずつ通ったが、いわゆるひと筆書き状態のコース取りとなった。7:00に出発して、13:30に下山することができ、総距離約21kmを6時間30分で踏破することができた。

○まずは、スキー場コースから頂上経由で旭山記念公園コースを下る

 朝から素晴らしい秋晴れとこの時期にしては暖かい天候に恵まれた。先に、北の沢コース登山口の確認と、小林峠登山口からの間の車道の近道の確認、そして、距離を測定して、発着地点とするスキー場コース登山口へ向かった。


 藻岩スキー場駐車場に車を置いて準備をしているうちに、下から上がって来た男性がゲレンデの中の登山道へと登って行った。車は自分の1台のみ。登山口の「藻岩山ルート」の地図を見て、今日歩くコースと距離を確認する(2)

 7:00ちょうど、登山口をスタート(3)17年前にも、もっと遅い時期に同じコースを登っている。そのときも雪はなく、道を覆うカラマツの落葉の絨毯が美しかった。明るい樹林の尾根道を登って行く。葉の落ちた樹間から朝日を浴びて光る市街地の広がりが覗く。



 7:50、頂上から恵庭岳〜空沼岳〜札幌岳の連なりがくっきりと見えるのがうれしい(6)。展望台の裏側の「三角点広場」には、新しい台座の上に新しい三等三角点が鎮座していた(7)



 展望台はまだ開いてないので、三角点広場から街並みを眺めて10分ほど休憩。石狩湾の方はガスで霞んでいた(8)すでに下山して行った人の姿もあった。
 旭山記念公園コースへ向かう。一つ目のカーブで慈啓会病院コースから頂上まで設置されている西国三十三観音の石仏が迎えてくれた(9)
 次々と登ってくる登山者と挨拶を交わしながら下る。雨上がりのため、一番人気の慈啓会病院コースは泥んこ道らしく、ほとんどの人は長靴である。道の状況を良く知っている方々なのであろう。


 やがて、スキー場コースを除く4コースの分岐となる「馬の背分岐」に到着。ここがこの後の「8の字縦走」の交点となる場所である。標識にそれぞれまでの距離が記されている(10)
 馬の背分岐から登った一つ目のピークから頂上を眺める(11)


 旭山記念公園コースは、意外とアップダウンの多いコースだ。小林峠コースとのT6分岐の前後で400m前後のピークを3つ越えなくてはならない(12)
 最後のピークを越えた下りで、登って来たご夫婦に挨拶がてら声を掛けたら、「あれ?サカさんでない?」との返答・・・なんと、大学の研究室の大先輩で、若いころから仕事上でずっとお世話になってきた札幌在住のNaさん御夫妻だった(13)5年以上は会ってないが、年賀状のやりとりで、山に登っていることや拙筆による「山楽紀行」を楽しみにして下さっていることなどは知っていた。しかし、まさか山で会うとは・・・お互いに大感激だった。

 その興奮が冷めやらないうちに、次に出会った方が、これまた10年以上も毎年のように一緒に登っている「地図がガイドの山歩き」メンバーのチロロ2さんだった。「天気が良かったし、しばらく歩いてなかったのでやってきた」とのことだった(14)思わぬうれしい出会いの2連発に、歩きにも弾みがついた。


 左手には、先月の紅葉時に登った神威岳と烏帽子岳、その右手前の10年前にスキーで登って、今冬も予定に入れている百松沢山の南峰と北峰が青空の下にくっきりと見えている(15)
 9:10、旭山記念公園登山口に到着(16)

  途中の立ち話の時間を入れても、2時間10分だった。距離的には1/3なので、全コースを繋いでも7時間以内で歩けそうな見通しが立った。
  この登山口からGPSの地図を見ながら、町中を効率よく抜けて慈啓会病院コース登山口へ向かった。1.5kmほどの車道歩きだった。
  
つづく



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