茂刈山(382.5m)A <上ノ国町>  
茂刈林道コース  4名 09,4,18
08,5,06の「茂刈山」へ

国内で渡島半島南西部にしかない小等三角点狙いで再訪・・・刈り払いがされていて快適に登る

八幡岳〜笹山下山後、移動
登山
地点
下山
12:30
12:55
13:05
仮登山口
林道跡終点
頂  上
14:00
13:35
13:25
[0:35]所要時間[0:35]

 上ノ国町中須田地区の東側に聳える裏山的存在の山で、頂上部は低い笹で覆われている山である(1)。山名で検索すると、この麓の河北小学校の校歌にも歌われていて、平成16年度には、地区生涯学習推進会議の行事として子供たちの登山会も行われていたらしい。

○貴重な小等三角点の山
 昨年も登っているが、我が国で、渡島半島南西部30数カ所にしか存在しない「小等三角点」の山の一つで、それにも興味を持っていた東京からやってきたTaさんと、この山も小等三角点も初めてのSHOさんとTAOさんと4人で、 江差の八幡岳〜笹山の後に再訪した。

  「小等三角点」は、変わりものの測量標石で、1911年(明治44)北海道庁から陸地測量部に要請があり設置された基準点である。国土地理院の「基準点成果等閲覧サービス」によると、三角印のマークで表示されていて、上ノ国、江差、厚沢部、木古内、知内に集中しているようだ。

 ○カタクリロードと刈り払いれた道を・・・
 江差の八幡岳〜笹山から下山後、この山を目指す。この山の麓を走る豊田地区から桂岡地区へ抜ける茂刈林道を走ると、「茂刈山仮登山口」の標識がある(2)

 登山口からしばらくは、まさにカタクリロードで、それらを踏まないで歩くのは至難の業である。しかも、どの花も花びらの長さが6cmほどもある巨大な花ばかりである(3)

 中に、白っぽいカタクリを見つけ、カメラに収める(4)。また、今年初めて目にしたスミレサイシンも・・・・(5)。ほかに、キクザキイチゲも咲いていた
 

 昨年は、登山道となっている林道跡を途中から灌木や笹が覆い、足元の微かな踏み跡が頼りの藪漕ぎ状態であった。今年は、それらがきれいに刈り払われていて、快適に歩けるのに驚く。他の3人にも、薮漕ぎを覚悟してもらったのに・・・。

 帰宅後、この山を紹介してくれた地元勤務のKossさんからの昨年のメールを確認したら、「6月に登山会が予定されていますので・・・」と書かれてあったので、その登山会が実施され、そのために整備をしたのかも知れない・・・?

 昨年は完全な藪になっていた林道跡終点から先の人工林の中もまごまごすることがなく通過でき、そこを抜けた笹藪の中から頂上までもずっときれいに刈り払いがされていた(6)


 わずか35分で頂上到着。 まずは、お目当ての小等三角点・・・・普通の三角点標石よりは細くて、1辺が10cmくらいの安山岩である。方角を示す上面の+印は他の三角点のように中心部だけでなく、ほぼ東西、南北方向の相対する辺間全長にわたり入っている。横には文字も彫られているが、欠損が酷くて、読むことができないのが残念。ただし、「北」という文字は判読できた。これが、刻まれているらしい北海道庁の「北」という文字かも・・・・?(7)

  頂上は気持ちの良い草原状になっていて、眼下には天の川流域の平野部から繋がる市街地と日本海の展望が広がる(8)。

  それを挟んで南側には、今冬に登った尖山と袴越岳、七ツ岳や昨年登った大岳と赤岳と大赤岳など、さらに、北側には、先ほど登ったばかりの元山〜笹山〜八幡岳の連なりも見える。まさに、展望台的な山である。


 それらをバックに記念写真を撮り(9)、気持ちの良い展望を楽しんで下山開始。

 昨年は、タラの芽を採りながらの下山だったが、今回は、人工林の中でギョウジャニンニクを採りながらの下山となった。



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