南白老岳 (944.6) <西尾根ルート>
 16,3、17 単独 山スキー&つぼ足
16,1,27の「北白老岳〜白老岳」
1/17に登り残してしまった南白老岳に、西尾根ルートからリベンジ達成
4:15 自宅発
7:30  三階滝公園先のゲート
登山地点
下山
 7:50
 9:20
 9:40
10:35
ゲート
西尾根末端
スキーデポ
頂   上
12:30
11:30
11:15
11:00
[4:05] 所要時間

13:00 大滝ふるさとの湯
          (入浴)
17:15 帰宅


 「白老三山」とは、北側から眺めると端正な山容を誇る白老岳(968m)を盟主とし、その両側に北白老岳(944.9m)と南白岳(944.6m)を吊尾根で繋ぐを山塊である。盟主の白老岳には三角点はなく、北白老岳に二等三角点(点名・白老岳)と南白老岳に三等三角点(点名・南白老)が設置されている。これらは登山道がないので、冬が登山適期の人気の山である。

 とくに、この南白老岳は、15年前に白老岳から見てときの素晴らしい山容に、登高意欲を掻き立てられて、いつかは登ってやろうと思っていた。

 1/27に、一気にこの白老三山踏破を狙ったが、天候が悪化してこの南白老岳を残してしまった。しかし、今シーズン中には絶対登るつもりでいた。この山だけに登るなら、冬期間は閉鎖されている道々86号線白老大滝線(四季彩街道)をスキーで歩き、西尾根を登ることを考えていた。

 全道的に快晴予報を逃す手はない。迷わず、朝4時過ぎに家を出て、伊達市大滝区の三階滝公園の先のゲートまで走った(1)

 

 7:50、除雪がされてなく、スノーモービルの跡だけが続く四季彩街道をスキーでスタート。登る予定の西尾根末端までは5kmの歩きだ。1km20分ペースで進む。1kmごとの距離表示があるのがうれしい。
 1kmほどで、この南白老岳が姿を現す。さらに進み、中間地点の橋の上からは、すっきりとした端正な姿が正面に見える。この後登る西尾根の急な様子が心配になる。その左後ろには、1月に登った白老岳も見えている(2)

 

 さらに、スキーを滑らせながら進む。5km地点の橋を渡ったら、登る予定の西尾根の末端である。南斜面の下の方に、全層雪崩の跡が見え、緊張感が走る。多分、雪庇が崩壊して発生した雪崩であろう(3)
 9:20、スタートから1時間半で道路から離れ、尾根の末端から西尾根の根元を狙って進む。全層雪崩の跡を正面に見ながら、左側の尾根の根元を目指す(4)


 9:40、斜度が一気に急になる680m地点でスキーをデポ。この尾根を横から眺めて進んできたが、ずっと急斜面が続く。しかし、この上の標高差70mくらいが一番急なようだ(5)
 かんじきは持ったが、あまりに急で使えそうにもない。しかし、気温が上がり、ちょうど良い解け方で、キックステップが利くので、そのまま直登する。ガリガリならアイゼンが必要な急斜面だ。
 北側からの強風と闘いながら、750mまで登ると、一端斜度が緩み、上の方まで見通すことができる(6)
 

 全層雪崩の上の部分を眺める。やはり、雪庇が崩壊して発生した雪崩のようだ。すぐ下にむき出しになった笹薮斜面が覗く(7)その先も雪庇を踏み抜かないように、根元の林の中を登る。
10:35、スキーデポ地点から50分ほどで立木に赤布が巻かれた頂上に到着(8)誰かの写真で「南白老岳」と書かれた小さな標識を見た記憶があるので、探したが見つからなかった。


 南西側を振り返ると、眼下にカーブしながら続く四季彩街道のホロホロ峠とその上にホロホロ山と徳舜瞥岳が見える。なかなか素晴らしい展望だ(9)
 

 山頂部には10m近い雪庇が発達していて、太平洋側の展望はない(10)
 その根元を慎重に進み、白老岳側の展望を眺める。白老岳の右奥に樽前山も見えた(11)


その左側には恵庭岳と漁岳などが見える(12)。さらに左に目を転じると、やや霞んだ先に羊蹄山も(13)
 

 やや霞みがちだが、十分な展望を楽しみ、最後に、いつもの自撮りの記念撮影をして、下山を開始(14)登りで50分も掛かった斜面をわずか15分で下ってスキーを履く。
 あとはスノーモービルのトレースの続く四季彩街道をもどるだけ。緩くて黙ってても滑る感じではないが、スキーを滑らせながらの歩くスキー(15)

 12:30、頂上から1時間半、トータルで3時間40分、15年前の白老岳から初めて目にして以来、念願の新ピークゲットができた大満足のゴール。 帰りは、無料の共同浴場大滝ふるさとの湯へ寄って、17時には帰宅することができた。


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