羊蹄南コブ(650.3m)
 真狩登山口周回コース   単独  08,5,23

ガスで覆われた羊蹄山の裾野にポッコリと姿を現していた様に、思いつきで周回コースを歩いた

登山
地点
下山
10:05
10:20
----
10:55
登山口
青少年の森コース分岐
羊蹄山真狩コース分岐
頂 上
11:50
----
11:30
11:20
[0:50]所要時間[0:30]

 羊蹄山の真狩コース登山口の上にポッコリと飛び出た感じの寄生火山が、三等三角点(点名・南瘤)も設置されているこの南コブである(1)(下山後撮影)。

 羊蹄山に真狩コースから登り下りすると、1合目半ほどの南コブ分岐に「南コブ展望台まで0.4km」の標識があり、いつも気になっていたが、寄るだけの余裕はなかった。

  コックリ湖探訪後の予定だった雷電山はその姿も見えないので、諦めてドライブがてら真狩まで来た。すると、普段は大きな羊蹄山の山肌に吸収されて気づきもしない南コブだけがその姿を現している(2)。確か、周回コースがあったはずと登山口まで行ってみる。
 登山口駐車場の端の金比羅宮の前からその道は続いていた。入口には詳しい案内図も建っていた(3)さすが平日のこの天気では一台の車もなかった。

 標高差300mの軽登山気分は味わえるはず・・・まだ歩いたことのない青少年の森から上がってくる道の方から登り、真狩コースを下りてくる予定でスタートする。きちんと整備されてポイント毎にベンチや説明版が設置されている。

 地図で見ても、途中から見上げても、南面は崖を巡らせたかなりの急斜面である。しかし、比較的緩やかな西側から巻くようにして静かな原生林の中に登山道は続いていた(4)途中に直径80cm以上はあろうかと思われるトドマツの倒木が道を塞いでいた。


 斜度が一気に急になるc460mの根元にはベンチが設えられて一息入れられるようになっている。西面の沢地形に沿って登っていく。結構な急登である。やがて、真狩コースへの分岐が見えてくると、直ぐ右手に展望台になっている頂上が現れる(5)

 一面ガスに覆われて、展望台からの眺めもなく、後ろの羊蹄山は山肌を少し見せるだけである。下から見ると崖のように見える南面はすっぱりと切れ落ちている感じで、高度感がある。

 三等三角点(点名・南瘤)は柵の外側の南端の一段高くなったところにあった(6)

 下から見たときにこっちが見えたのだから、下が見えるはずと昼食を摂りながらしばらく待つことに・・・。
 時折、ガスが取れて真下の登山口周辺とその右奧の展望は広がるが(7)晴れていれば見えるはずの洞爺湖や昆布岳などは白いベールで覆われたままであった。

 25分ほど休んで下山開始。真狩コース分岐まで下る途中からは、南面の崖と尖った頂上が見え、立派な一山の様相を呈している(8)

 30分で登山口到着。そのころから徐々にガスが取れてきて、南コブの後ろの羊蹄山も姿を現してくる(1の写真)。さらに、真狩市街地へ向かう途中からは、羊蹄山の裾野の南端にちょこんと南コブが見える。この景観を意識して見たことがなかったので、とても新鮮な眺めだ(9)同じ山でも登る前と登ってからでは、その山に寄せる印象や感慨が深くなるのは、低山でもまったく同じだ。


 

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