三国山(1541.4m)B
5:00 士幌温泉道の駅発
6:50 三国トンネル入口駐車場
(登山口)
登山 | 地 点 | 下山 |
7:00
7:30
8:10
8:30 |
登山口
湧水帯
大分水点
頂 上 |
10:00
9:40
9:10
9:00 |
[1:30] | 所要時間 | [1:00] |
銀泉台シャトルバス駐車場へ
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三国トンネルの東側に位置する東大雪のこの山は、明治時代の北見国・石狩国・十勝国の境界にあることが山名の由来である。現在の網走支庁・上川支庁・十勝支庁の境界点(北海道大分水点)のすぐ東隣のピークである。
山容は北側からは分かりづらいが、十勝側から三国峠へ向かうと、北海道分水点ピーク(左)と三国山(右)がはっきりと分かる(1)。
02年秋に、まだ『夏山ガイド』に載る前に、この登山道をコツコツと開いた本人から情報を得て、札幌のKoさんと最初に登った。その5年後の07年夏に、単独で登ったが、すっかり知名度が上がり、たくさんの登山者と出会った。
士幌温泉道の駅で朝を迎える。夜半まで降り続いていた雨が上がっていて、快晴のような青空が広がっている。慌てて準備して、三国峠へ向かう。
三国トンネルを層雲峡側へ抜けて300mほど走ると、右側に広い駐車場がある。そこに車を置き、国道の縁を歩き、トンネルの左横に続く踏み跡へと入る(2)。
雨上がりのため、まだ草が濡れているので、上下雨具を着ける。
すぐに沢沿いに道は続く。前回よりもかなりしっかりとした道になってはいるが、赤テープが適度なところに結ばれている(3)。
30分ほどで、湧水帯に到着。冷たく美味しい水で喉をうるおし、ペットボトルに補給する(4)。
まもなく涸れ沢になり、その中が道となっている。やがて、沢を源頭部まで詰めて、ダケカンバ林の中を進む。以前より笹が被さってきているような気がする。
分水点から延びる南尾根に乗ると、ポツポツと紅葉をちりばめた山頂部と対面する(5)。その右側にクマネシリ山塊や遠く阿寒の山も見える。
そこから尾根の西側をトラバースするように道は続く。しかし、足下の踏み跡はしっかりしているが、笹が被さっていて、上から眺めるだけでははっきりしない。赤テープと足下を見定めながら登って行く。
1時間10分で、「北海道大分水点」ピークに到着。その標識は健在だった(6)。
その標識の裏には、「太平洋、日本海、オホーツク海へ流出する十勝川、石狩川、常呂川の本支流の源流域で北海道大分水点である」と記されている。
東側には、コルを越えて登り返す頂上が見える(7)。
前回と同じ1時間半で山頂に到着。もちろん誰もいない。ここの標識も来るたびに変わっている(8)。
それにしても素晴らしい青空だ。その下に広がる大パノラマがこの山の魅力である。
すぐ左手には、およそあの艶めかしいおっぱい山かと思われる複雑な形をしたクマネシリ山塊が連なる(9)。
南側には、走ってきた国道273号線の両側に広がる盆地状の平坦な森林帯、その右奥に連なるウペペサンケ山〜二ペソツ山がみごとだ(10)。
西側には、表大雪の連なり
化雲岳〜忠別岳〜高根ヶ原はきれいに見えるが、旭岳を中心とした2000m超峰は山頂部に雲が被さっている。
手前の大分水点ピークから続く北尾根斜面の紅葉もきれいだ(11)。
北側には、左からニセイカウシュッペ山〜平山〜支湧別岳〜天狗岳〜武華山〜武利山などの北大雪の山々(12)。
下山し始めると、色付き始めた斜面向こうに、三国峠を越えて延びる国境稜線上のピークの右奥に石狩岳〜音更山〜ユニ石狩岳の連なりが見える(13)。
ちょうど1時間で下山して、次の目的地・銀泉台へ向かう。前回は多くの人と会ったが、今回は朝早いこともあり、誰とも会うことはなかった。