2:40 函館発
10:00 三国トンネル入口駐車場
(登山口)
登山 | 地 点 | 下山 |
10:25
10:50
11:45
11:55 |
登山口
湧水帯
大分水点
頂 上 |
13:50
13:25
12:55
12:45 |
[1:30] | 所要時間 | [0:55] |
15:00 高原温泉(入浴)
駐車場(泊)
|
三国トンネルの東側に位置する東大雪のこの山は、明治時代の北見国・石狩国・十勝国の境界にあることが山名の由来である。現在の網走支庁・上川支庁・十勝支庁の境界点(北海道大分水点)のすぐ東隣のピークである。
山容は北側からは分かりづらいが、三国トンネルを潜って十勝側へ抜けて暫く走って振り返ると、北海道分水点ピークと三国山がはっきりと分かる(1)。
5年前に、登山道があるらしいという情報をもとに紅葉目当てで登って以来、『夏山ガイド』にも掲載され、どのように変化したか興味があり、単独で再訪してみた。
函館を2:40に出て、岩見沢〜比布間を高速利用で9:30に層雲峡到着。コンビニで買い物をして登山口の三国トンネルを目指す。トンネルの層雲峡側に、トンネル工事の作業場だったと思われるところが広い駐車場になっている。そこはすでに1136mの標高である。駐車場には車が5台停まっている。そのうち、本州ナンバーとレンタカーが3台である。数年前まではほとんど登る人がいなかった静かな山であったが、ずいぶんとメジャなー山になったものだ。
準備をして、スタートしようとしたら、札幌ナンバーの男性から声を掛けられる。
「サラリーマン北海道山遊記」の江別のcountrymanさんだ。懐かしい再会に暫くお喋りをして、仲間を待つという彼と別れて再びスタート。
300mほど国道の縁を歩き、トンネルの左横に続く踏み跡を辿ると沢にぶつかる(2)。その沢沿いに道は続く。前回よりもかなりしっかりとした道になってはいるが、標識類は一切ないのがうれしい。
登り始めてまもなく下山してくる2パーティ10名に出会う。後ろのパーティは東京から来たと言う。
25分ほどで1280m付近の湧水帯に到着。前回の記憶にもはっきりと残っている冷たくて美味しい水だ(3)。用意してきたペットボトルに水を汲んで一休み。
まもなく涸れ沢になり、その中が道となっている。やがて、単独の男性が下りてくる。埼玉の男性で、年に何度も北海道に来て、『北海道百名山』(山と渓谷社)のうち崕山とイドンナップを残して98山登っていると言う。10分以上も北海道の山についていろいろ情報提供などお喋りをする。
沢地形を源頭まで詰めると、ダケカンバやナナカマドなどの快適な樹林帯が広がる(4)。そこをトラバースして、分水嶺尾根へ乗ると、東側の展望が一気に広がる。最初に目に飛び込むのが、複雑な形をしたクマネシリ山塊だ。南側にはウペペサンケ山も見え、
北側の先には目指す三国山の頂上が見える(5)。
尾根に続く道を辿ると、前回にはなかった「北海道分水点」の標識の立つピークだ(6)。その標識の裏には、「太平洋、日本海、オホーツク海へ流出する十勝川、石狩川、常呂川の本支流の源流域で北海道大分水点である」と記されている。
そこから東側に派生する尾根の隣のピークが頂上だ(7)。10分ほどハイマツ、ダケカンバ、ナナカマド等に覆われた尾根を辿ると誰もいない頂上である。
北東には武華山と武利岳を中心とした北大雪の山が(7)、
北東側にはまだ白さの目立つ旭岳や白雲岳を中心とした表大雪と東側には石狩連峰の眺望が広がる(8)。
さらに南側に目を転じれば、クマネシリ山塊(9)、ウペペサンケ山とニペソツ山(10)の展望も広がる。上空に雲が多く、その影が山を覆っているので、すっきり感にはいまいちだが、まさに、大雪山系の大展望台である。
時間的余裕もあるので、それらの展望や頂上付近に咲いているシャクナゲの花を楽しんで、珍しく1時間近くものんびりする。
下山し始めてまもなく、8人ほどのcountrymanさんのグループがやってくる。あとは、道端に咲いている花々を楽しみながら下山をする。
ハクサンシャクナゲ |
ミヤマハンショウヅル |
ホソバイワベンケイ |
ミヤマオダマキ |
オオバスノキ |