三国山
(1541m) 三国トンネルコース 同行者1名 02,9,22
登山道ができているという情報を頼りに、沢から源頭を詰め稜線に出る変化に富んだ登山道を辿り、表大雪、北大雪、東大雪の山々の展望を楽しむ
登山
地点
下山
11:15
12:12
12:12
12:25
三国トンネル駐車場
稜線(1450m)
三国境ピーク
頂 上
14:10
13:35
13:25
13:15
[1:10]
所要時間
[0:55]
KoさんのGPSによるトラック
(110kb)
地図を見ると3つの支庁境界の頂点に位置する気になる山である。山の名前も昔の石狩国、十勝国、北見国の境にあるのが由来らしい。ガイドブックなどには載ってはいないが、登山道があるらしいという情報を耳にしてはいたが、実際に今年の9月8日に北見市民登山会がこの山で開かれたという情報を得て、今回の計画となった。
登山口は三国トンネルの上川側の入り口の左側からちょっと入ったところである(1)。
すでに標高が1140mもあり、標高差がわずか400mというのがうれしい。
車を手前の広い駐車場に置いて準備をしていたら、たまたま国道のパトロール員の方がいたので登山口を確かめてスタートする。国道を200mほど歩き、トンネルの入り口の左側を覗くと、踏み跡があり、小さな沢の降り口に赤いテープが付けられている。
そこから、沢沿いに踏み跡がそのままいつの間にか登山道になったような細い変化に富んだ道が続く(2)。
何度か沢を横切るが流れは小さく、ふつうの登山靴でも全く支障がない。しかし、小さな沢の割には深い谷地形で、岩には苔が蒸して、風情のある沢である。また、はじめから高度が高いので黄葉が結構きれいである。しばらく登っていくとうれしいことに結構な水量の湧水地点に出会う。エキノコックスの心配もなく冷たくて非常においしい。。だんだん斜度がきつくなり、水量も少なくなってくる。二股にぶつかるが道は右側に続いている。そこを源頭まで詰めて稜線に乗るらしい。
ついに流れがなくなり、細い急な涸れ沢をそのまま忠実に辿るように登っていく。段々傾斜がきつくなり、
稜線めがけて紅葉のきれいなダケカンバ林を斜めに登ってゆく(3)。ついに稜線に出る。稜線から十勝側を覗くと紅葉に彩られた頂上斜面が見える。ハイマツの緑の斜面にナナカマドであろうか真っ赤なあちこちに散りばめられ、なかなか見事な眺めである(4)。
稜線はハイマツが生えているので、上川側の斜面をトラバースするように道は続く。楽な方に道がついているようである。
大きな岩頭をかわしてまもなくすると、ピークに出たので頂上かと思ったが、北見市民登山会に参加した70名が休んだには狭い頂上である。変だなと思って東側を見るとここより少し高そうなピークが見える。地図で確かめると、ここは三国境のピークで、頂上はそちらのピークであることが判明。一端下って登り返すハイマツや灌
木の間を縫っての稜線歩き(5)を
13分で、
頂上標識があり、二等三角点の設置された頂上に到着する(6)。
頂上は結構平坦で広く、でも70名が休むには狭いようである。どのように休んだのであろうか・・・・。
それにしても360度広がる展望がすごい・・・・眼下に広がる十勝側の原生林、それを囲むように聳えるクマネシリ山塊からウペペサンケ〜ニペソツ〜石狩岳〜音更岳〜ユニ石狩岳などの東大雪の山々、そのコルから頭だけ覗かせるトムラウシ、そして、表大雪の山々、ニセイカウシュッペ〜屏風山〜武華岳〜武利岳、端正なコニーデの北見富士などの北大雪の山々、そして、ずっと東には阿寒の山々・・・・。
源頭から登り詰めた紅葉の稜線から続き、三国峠を挟んでニペソツと石狩岳の間の手前に聳えるどっしりとした山容の山がやたらと気になるが、名前はないらしい(7)。
風もなく、ポカポカ陽気でもあるし、時間的余裕もあるので、昼食を摂りながらのんびりと過ごす。50分ほど休んで下山を開始。帰りの湧水地点で再び思いっきり冷たい水を飲む。紅葉も期待以上であったし、眺望も最高、登山道も変化があって楽しいのに、往復3時間ほどでのんびり楽しめる山である。朝暘山で食い足りなかった思いを取り返して余りある山であった。
時間的余裕もあるので、「北海道の山ML」のメンバーであるKaさんが経営する糠平温泉の山湖荘で汗を流そうと、
快適な273号線を南下する。途中で振り返って三国山を写真に収める(8)。
Kaさんとの初対面をすまし、温泉で汗を流し、再び三国山を眺めながら北上する。十勝三股の三股山荘でKoさんお薦めのすだちソーダを飲む。そして、連泊となる上川町の民宿「ゆわんと村」を目指す。
つづく
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