緑岳(2019.5m)A小泉岳(2158m)C〜赤岳(2079m)B白雲岳(2229.5m)B
<高原温泉コース>  単独  07,7,8

93,8,10の赤岳〜小泉岳〜白雲岳〜お鉢平巡りへ
99,9,11の緑岳 〜小泉岳〜白雲岳
05,8,12の赤岳〜小泉岳〜高根ヶ原〜平ヶ岳〜忠別岳
チョウノスケソウとホソバウルップソウ狙いで、小泉岳を中心に2000m稜線の大三元花散歩

登山地点下山
4:20
5:05
6:45
---
7:40
8:00
8:30
8:50
9:20
登山口
第一花畑
緑 岳
白雲小屋
小泉分岐
赤 岳
小泉分岐
白雲分岐
白雲岳
13:30
12:50
11:20
10:40
----
----
----
10:10
 9:50
[5:00]所要時間[3:40]
大雪山系の花は7月がピークである。しかも、北海道で一番花の種類の多いとされている小泉岳周辺はこの時期に一度も訪れていない。そこで、まだ見たことのなかったチョウノスケソウとホソバウルップソウ狙いで緑岳から小泉岳をメインとして、それに赤岳と白雲岳を加えて、麻雀の大三元(緑・赤・白)登山と2000m稜線の花散策の予定で出掛けた。

○まずは緑岳へ

 高原温泉の駐車場で、雲一つない朝を迎える。高根ヶ原の崖が朝日に輝く4:20に登山口を出発(1)涼しい朝ではあるがひと汗掻いた頃に見晴台に到着。高根ヶ原と石狩連峰やニペソツ山を眺めながら一休み。45分で第一花畑へ到着。快晴の空をバックに朝日を浴びてすっきりとした姿の緑岳と対面(2)風が涼しく、朝日が眩しい。花畑の大部分はまだ雪に覆われているが、沼の縁にはエゾコザクラ、チングルマが一面に咲き(3)、木道の周りにはエゾノツガザクラも見頃を迎えている(4)。

















 そんな花を楽しみ、ふと上の雪渓を見上げると、50mくらい離れたところを下から、熊がゆっくり登ってくる(5)。それほど大きな熊ではない。暫く黙って眺めていたが、こちらの存在に気づかないので声を掛ける。すると、立ち止まってジッとこちらを向き、やおら早足で、やがて走って上の登山道の中へ消えていった。それにしても、今年は熊の当たり年だ。これまで、遠くでは何度か見たことはあるが、山を始めて15年、「遭いたくはないがカメラに収められる距離で見てみたい」が、先月の三頭山に引き続き2回も実現する。

 熊が入って行った登山道へ大きな声を張り上げながらこちらも入って行く。直ぐに抜けた先が第二花畑の雪渓であったが、そこには足跡はなかったので、安心して進む。

 

  第二花畑は全面雪渓で覆われている。その上部の岩場で石狩連峰とニペソツ山を眺めて一息入れる(6)ロープの設置された岩崖を越え、ハイマツと灌木の中の展望の利かない道を進む。足元には、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、コガネイチゴ、ツマトリソウ、マルバシモツケ、コケモモなどの地味な花が咲いている。

 大斜面に差し掛かる地点の裸地にコマクサが数株(7)、メアカンキンバイも多く目に付くここから標高差250mの本格的な登りである。丈の低いハイマツ帯の中を縫うようにジグを切って続く露岩の道が続く(8)高度を上げるに連れて、トムラウシ山が頭を出してくる。立ち止まっては、それらや旭岳方面、東大雪や北大雪や阿寒方面の山々の眺望を楽しむ。白雲小屋に泊まって下山する人たちにも出会うようになる。

 ゆっくり歩いたつもりだが、2時間30分弱で緑岳に到着。白雲岳を中心として旭岳〜熊ヶ岳とこれから辿る小泉岳までの道がくっきりと見える(9)風が強く寒いくらいだ。長袖のシャツの上に半袖のTシャツを着る。


つづく(一面の花・花・花・・・・広い稜線を小泉岳へ)


「北海道山紀行」目次へ   HOMEへ

inserted by FC2 system