迷沢山(1005.7m)A  
上平沢林道コース  単独 08,5,11
2005年12月末に奥手稲山から縦走した山へ、夏道の林道から再訪

10:00 八剣山下山
10:30 上平沢林道ゲート
登山地点下山
10:40
11:20
c770m地点
頂 上
12:10
11:35
[0:40]所要時間[0:35]
15:00 豊浦温泉(入浴)
17:30 帰宅
 奧手稲山の南に聳える目立たない山で、昔、沢で迷った人がいたことが山名の由来だとか・・・。これまでは、冬山登山対象であったが、最近の改訂版の『夏山ガイド』に林道利用のコースが紹介されて、夏も登られるようになった山である。

 2005年12月末に奧手稲山から山スキーで縦走して、下った頂上直下から続く立派な上平沢林道が現在夏道として紹介されているコースである。八剣山の下山後、この夏道から再訪することにした。

 定山渓から小樽に抜ける道道1号線を、上平沢林道入口まで走る。手前の駐車スペースに車を置いてスタートしようとしていると、林道から車が下りてきてゲートを開けて出て行った。ゲートまで行ってみると、錠前が開いたままである。

 登り2時間、下り1時間半の林道歩きを覚悟して来たので、どうするか悩んだが、どこまで車で入れるか確かめたいこともあって、車で入ることにした。途中、下りてくる車とも出会った。

 快適な林道である。このままなら頂上直下まで車で入ってしまうのではないかと心配になってきた。しかし、全体の2/3ほどの標高770m地点まで来たら、道路が吹き溜まりの雪で覆われていて、それ以上は進むことができない。すでに、先行者の車もそこにデポされていた(1)ちょうど、林道の実線が点線に変わる地点の少し手前である。しかし、その先から頂上までも点線には相応しくない新しく整備された立派な林道であった。点線の部分は古い地図の林道とは大幅に違うので、新たに付けられた林道なのかも知れない。(新しい地図は点線のままではあるが、ルートは訂正されている)

 スタートしてまもなく、3人の先行者に追い付く。彼らは下から歩いてきたそうだ(2)標高800m付近で送電線の下を潜る。濡れた道の上には多くの靴跡が残っている。今日だけでなく、最近かなり多くの登山者が入っているようだ。

 標高900mを越えると、林道はほとんど雪で覆われ始める(3)頂上が見えてくると単独行の男性が下りてくるのと出会い、さらに7人連れのグループも下りてくる。

  頂上下のコルで林道は別れているが、そこから頂上までの緩やかな尾根の刈り払い跡に踏み跡が続いている。スキーで小回りを楽しめた斜面なので懐かしい感じがする。

 林道からわずか5分ほどで登り切ったところが頂上である。三等三角点(点名・迷澤)に迎えられて誰もいない頂上へ到着(4)札幌郊外の山にしては頂上標識がないのは貴重な存在である。直ぐそばのダケカンバの枝にピンクテープが付いているだけである。まもなく、追い越した3人連れも到着。

 この山は周りからは目立たないが、まさに展望の山である。西側には、まだ雪で覆われた余市岳〜白井岳〜朝里岳(5)、北東には、アンテナ群を林立させた手稲山(6)、南には、まだ白い無意根山と手前の定山渓天狗岳(7)、東側には、札幌の市街地や札幌ドームの銀屋根も見える。

 そんな大展望を心ゆくまで楽しみ、軽く腹ごしらえをして下山開始。


  途中で、先に下りた7人連れのグループに追い付く。さらに、登ってくる2人連れに出会う。単調な林道歩きの山なのに、結構賑やかな山だ。『夏山ガイド』効果だろう。車デポ地点まで来ると先の車がまだ残っていた。その車は追い抜いた7人連れの車のようだ。往復3時間半を覚悟してきたが、思わず1時間半弱の山行になってしまった。しかし、単調な林道歩きなので、ちょういい距離だったかもしれない。先の八剣山と合わせれば、それなりに歩いた感じはする。

 車で下っていくと、途中で山菜採りをしている2人連れに出会う。なんと、男性は昨夜のHYML100回記念懇親会で一緒に飲んでいたAさんだった。思わぬ再会にお互い驚く。更に下って、単独行の男性を拾って、ゲートまで。

 さっぽろ湖畔の春紅葉の山肌を楽しみながら定山渓を目指す。途中、春紅葉の谷合に覗く荒々しい定山渓天狗岳の雄姿が結構絵になる(8)林道歩きが2/3省略できたお陰で、途中、豊浦温泉しおさいの湯に寄っても明るい内に帰宅することができた。
 
05,12,25の「奥手稲山〜迷沢山・山スキー縦走」のページへ


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