松山(432m)  
<せたな町・八雲町境界尾根の国有林境界管理歩道> 2名 18.5,5

誘われるまで存在すら知らなかったせたな町と八雲町の境界尾根上にある松山へ、快適な国有林管理歩道から

 6:00 自宅発
 7:45 熊石関内町73.4ピーク車道終点
登山地 点下山
7:55
9:55
登山口
頂 上
12:10
10:10
[2:00]所要時間[2:00]

12:45 乙部町滝瀬海岸シラフラへ
15:00 帰宅

 SHOさんからお誘いを受けるまで、その存在すら知らなかった松山(1)(途中の320付近から)・・・地図で確認したら、確かにせたな町(旧大成町)と八雲町(旧熊石町)の境界尾根上に存在する。ただし、三角点はないようだ。

 SHOさんの得た情報によると、関内川河口東側段丘上の73.4ピークの車道の先から、ずっと刈払い道が続いているとのこと。多分、国有林境界管理歩道であろうと思った。

 連日、雨予報で寒い日の続く中、前日になって、予報を信じて決行した。SHOさんとの山行は、昨年1月の二股岳以来だ。熊石に入るまでは、ずっと雨の中だったが、近づくにつれて雨は上がっていた。

 地図上で電波塔印のある73.4ピーク(三等三角点・関内)へ続く舗装道路を登って行くと、その先の送電線の鉄塔下まで車で入ることができた。


 広い海岸段丘面の先の尾根には、情報通り、はっきりとした刈り払い道が続いていた(2)周りの状況からすると、昨年には刈り払い整備が行われているようで、薮漕ぎの心配はなさそうだ。
 少し登って、振り返ると、関内川川口付近の集落の先には日本海が広がっていた(3)


 今年はあちこち花見をしたが、エゾヤマザクラは初めてカメラに収めた。里ではすでに葉桜になっている(4)。登山道より快適な刈り払い道が続いている(5)


 歩道上には、ずっと境界標石が埋設されていて、たまに、函館営林署の境界線表示板が設置されている。これは、予想通り、国有林境界管理歩道であることが裏付けられた(6)
 左側には、荷菱内川を挟んで、電波塔がある穴澗山が見える。この山は冬に管理道路から登っている(7)


 道端には、テングスミレ(ナガハシスミレ)とオオサクラソウが多く目に付き、所によっては、群生を作っている(8,9)

<そのほかに見られた花々>

オオカメノキ(10)

ヒトリシズカ(11)

ユリワサビ(12)

シラネアオイ(13)

ミヤマスミレ(14)

ヤマシャクヤクの蕾(15)



 大きなアップダウンを繰り返し、c320ピークまで登ると、目指す松山が見えてくる(16)。そこから方向を東に変えて下って行くと、今度は北へ方向を変える。
 c280のコルまで下って、標高差150mの頂上を目指す(17)


 頂上が近くなると、岩稜も現れて、一面のギョウジャニンニク畑が広がっている。残念ながら、葉が広がり過ぎている。10日ほど前なら、ちょうど採りごろだったに違いない(18)しかし、非常に茎の太いものばかりなので、帰りに、その太い茎の部分を少し採取した。

 管理歩道は、松山のピークを通過していなかった。まずは、管理歩道を少し進んで、その先を眺めた。帰宅後に確認した地図では、八雲とせたなの境界稜線は白水岳〜遊楽部岳へ続いているが、この国有林境界歩道はどこまで続いているだろうか?今は廃道で登頂できない白水岳まで続いていたら、新しいコースとして使えそうだ。いつかは、その先へ進んでみたいものだと話した。 

 山頂への北西尾根まで戻り、100mほど藪こぎで頂上を目指す。左側は切れ落ちていて怖い(19)。山頂の木の枝に「I-H」と書かれたピンクテープが結ばれていた。高さからして積雪期のものと思われる。


 周りのササを少し刈って、記念写真を撮る(20)。展望は、関内川を挟んで白水岳への尾根やその奥には遊楽部岳が見えるはずだが、残念ながらガスで覆われていた(21)


 下って行ったら、登って来る人がいて驚く。まさか、この山で人と会うなんて考えてもいなかった。なんと、昨年岩部岳とエガミ山に一緒に登った「道南登山単独行」のjyunさんだった。
 彼は別ルートでこのコース情報を得ていたようだ。しかし、スタート地点は違ったので、244ピークでこの道に出るまでは藪こぎだったそうだ。

 彼と別れて、タラの芽やワラビなどを採りながら下山を続けた。最後のピークから、ゴール地点の車が見えた(22) 山の標高は432mだが、アップダウンが大きく、下山も登り返しが多かったので、往復での獲得標高差は、その2倍くらいはあったのでは?いずれにしても、あの管理歩道がどこまで、どのように続いているか、今後の宿題として残る山行だった。さらに、松の類の木が1本もないのに、なぜ松山なのか、その由来も知りたいところだ。


 今回の収穫物・・・太いギョウジャニンニクの茎は、さっと湯がいて、卵あえとめんみ漬にした。これは甘くて妻にも好評だったので、もっとたくさん採ってくれば良かったと思った。タラの芽とウドの芽は天ぷらに、ワラビは重層でアク抜きをして、翌日以降の食卓に・・・。

○下山後、乙部町滝瀬海岸のくぐり岩とシラフラへ
 
 自分も昨年知った、比較的新しい観光名所である。SHOさんが、まだ見たことがないというので、案内した。


くぐり岩

スケールのでかいシラフラ

このくぐり岩シラフラとの詳しい記録は、下記でどうぞ!
https://blog.goo.ne.jp/sakag8/d/20170724


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