○一転してワイルドな登りがつづく御神木〜アヤメ谷地
 

  御神木付近からは、沢が広くなり、GPSの感度もよくなる。沢の様子も一転して岩がごろごろし、上流のそれらしい雰囲気となってくる(1)河畔の花は、それまではシラネアオイが多かったが、この辺りから、実物を初めて目にしたタチカメバソウという白い花が目に付くようになる(2)

 御神木を過ぎて、ラーメンに入れるギョウジャニンニクの採れるところで昼食にしようと歩き続けるが、下流ではよく目に付いたのに全く目にしなくなる。

 やがて、右へ行くと源流部に羽衣の滝と天女の滝がある左二股へ到着。水量もそちらの方が多い。その二つの30mほどの滝も魅力ではあるが、時間的余裕もないので、そのまま予定通りアヤメ谷地へ繋がる左の沢を進む。

 
 その少し上で、ギョウジャニンニクを諦めて、昼食タイムとする(3)しかし、Taさんがウドの芽とユキザサを採って来てくれて、それを入れてのラーメンも非常に美味であった。

  昼食を終えてスタートして、しばらくは変化に乏しいブタ沢(ブタさんごめんなさい!)の様相であったのが、だんだん狭いながらも小滝が連続するナメが続くようになり、その先に突破が難しそうな15mほどの滝が見えてくる(4)

 先鋭部隊が突破を試みたが、高巻きをするしかないようである。左岸の笹と灌木を頼りに50mほどの急斜面の大高巻きとなる。我々より下の方を高巻きしたganさんとHiさんの下からのガイドで、下りもわずかな笹と灌木の生えている急斜面をうまく繋いで再び沢に戻る(5)

やがて、もうすぐゴールだと思って登っていくと、今度は右から20mほどの黒い滝と(6右)、左から細い滝が下で合流する地点にぶつかる。すんなりとゴールさせてもらえないようである。右の黒い滝はムリなので、左の細い滝へganさんとKaさんが取り付き、突破を試みる。かなり手こずったが、Kaさんがなんとか突破し、上からロープを垂らしてくれる(7左)それを頼りにあっさり登り切る。

 そこを突破し、異口同音に「前半はきれいな変化のある楽しい登りが続いたが、後半は一転してワイルドな登りを楽しむことができ、大満足!」との声が漏れる。あとは、ナメが続く細い沢のラストステージである(8)途中でウドやギョウジャニンニクを採りながらゴールを目指す。

  最後の湿原から流れ出る水は林道の下の大きな鉄管から流れ出している。その左側の法面を登ると林道に出、デポしておいた車が目に入ってくる。次々と握手して予想以上に楽しかった5時間半の労をねぎらい、アヤメ谷地を眺め(9)、大満足の笑顔で記念写真を撮って車に乗り込む(10)





   林道を入渓地点まで戻り、さらに2台に分乗して残りの車を置いてある市民の森駐車場へ寄り、近くの温泉「遊湯」で汗を流して帰路につく。

 左二股から右沢の源頭部にあるという羽衣の滝や天女の滝、連続遡行はムリであろうが、入渓地点より下流にある支流からの合流部にある白滝、立岩の滝、アカゲラの滝、三森の滝も魅力的であるが、次の機会の楽しみとしたい。

○夜はHYML函館地区懇親会で盛り上がる

 夜は、札幌からの松倉川遠征隊を迎えてのHYML函館地区懇親会をつぼ八五稜郭店で開催した。当日の飛び入りもあり、当初の申し込みを越える15名の参加者で、5時間にも及ぶ山談義と交流で盛り上がる。終止符を打つのは心苦しいほどの雰囲気であったが、23時には解散とした。

 今年初の沢歩きが地元の期待以上に素晴らしい沢相の松倉川であったことに併せ、多くの新しい顔ぶれを加えての久しぶりの懇親会に大満足かつ有意義な一日であった。札幌遠征隊は、我が家に泊まっていただき、翌日、雨の中帰路に就いた。

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約ひと月後06,6,24の「松倉川遡行第2弾」(右二股上流の天女の滝と羽衣の滝)へ


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