稀府岳(702.2m)A <伊達市>
<南西尾根(夏道)コース> 単独、13,11,13
2002,12,01藪漕ぎ登山
登山道ができたという情報をもとに11年ぶりの再訪

8:30 函館発
登山
地 点
下山
登山口
トドマツ林
お尻愛の木
前稀府岳
頂 上
12:00
12:15
12:45
13:05
13:25
14:15
14:00
13:50
13:40
13:30
[1:25]
所要時間
[0:45]
13:00 新冠温泉(入浴)
20:40 新冠道の駅(泊)

伊達市稀府地区の後ろに聳え、国道36号線の伊達市街地からも良く見える山である(1)以前は登山道がなく、02年12月に、登別山岳会の記録を参考に、南尾根に繋がる林道から笹薮漕ぎで登頂している。

 一昨年の秋に「登山道ができた」との情報を入手した。そこで、このたびの11年ぶりの再訪となった。ネット上での情報を見ると、自分が登ったルートとほぼ同じ感じだった。違いは、南尾根へトラバースする地点が、もっと奥になったような感じだ。

 伊達市街地を過ぎて、稀府駅への道を反対に山へ向かう。高速道路の高架を潜って進むと、人家の先にT字路がある。そこを左折する。その地点に「←稀府岳」の標識が立っている(2↓)


 その先には、大規模な養鶏場がある。記憶というものは曖昧なものである。前回は養鶏場の上から林道を進んだと思っていたので、ずっと奥まで進んだが林道は見当たらない。前回の自分の記録のGPSトラックログを携帯で見たら、その林道は養鶏場のだいぶ手前右側にある資材小屋のところからだった。

 林道分岐には標識はなかったが、その林道へ入ったところの資材小屋に「稀府岳登山口」の標識があった(3)

 前回は、林道を少し車で入った記憶がある。奥へ進んでみたが、前回より荒れていて、車を停める場所もない。無理せずに登山口まで戻って、スパイク長靴でスタート。

積雪が遅い伊達市の山だが、数日前に降った雪がまだ登山道をさらっと覆っている。前回登った12/1より半月も早いのに、そのときより雪が多い。少しの間林道を進む。5分ほどで両側に丈の高い笹が茂る細い廃道を利用した登山道となっている。前回は両側から笹が覆い被さり、それを強引に掻き分けて進んだことを思い出す(4)

 15分ほどで、ブロック塀の残る廃墟跡があり、記憶のあるトドマツ林の手前に到着(5)ここまでが地図上に載っている林道だ。トドマツ林の中に廃車が2台置かれている。

 前回は、その林を抜けてすぐに、右側の斜面を藪漕ぎをして右の南東尾根に向かったはずだが、登山道は、その延長上の沢地形の先に続いている。

 
 c350付近で、沢地形を離れ、道は右の斜面をトラバースするように南東尾根を目指している(6)。尾根の手前に「お尻愛の木」がある。根元がくっついていることからの命名であろう(7)。c400で広い尾根に乗ると斜度が緩み、森林限界に出る。丈の低い笹で覆われた斜面の先に岩が見え、背後の展望が広がる(8)


 やがて、530ピークの「ガマ岩展望台」に到着。伊達市街地や有珠山、太平洋の展望が広がる(9)左側には絵柄半島と室蘭港も。さらに高度を上げていくと、621ピークに到着。ここには「前稀府岳」の標識が立ち、その左奥に初めて目指す頂上が見えてくる(10)その先の登りが一番急だった


 650ピークを越え、右側の足下からスッパリと切れ落ちた細い稜線を越えると、きれいに刈り払われて、三等三角点が頭を出し、立派な標識の立つ頂上に到着。前回は、ただの笹原だったのに比べれば天国だ(11)。振り返ると、登ってきた尾根上に続く登山道とその先に室蘭港と絵鞆半島が見える(12)


 頂上の先に少し続く踏み跡を辿れば、左手に洞爺湖とその右手前に伊達紋別岳も見えている。羊蹄山は残念ながら雲の中のようだ(13)。その稜線の先は左側に崖を剥き出しにした岩で遮られていて、踏み跡も見当たらない(14)

 晴れ予報の割にはすっきりとしない天気だったが、室蘭〜伊達〜洞爺湖方面の展望はそれなりに楽しむことができた。しかし、噴火湾を挟んだ駒ヶ岳〜横津岳は雲に覆われたままだった。02年の藪漕ぎ登山のときより、登りで25分、下りで30分も速かった。さすが登山道である。下山後、明日のペラリ山へ向けて、新冠温泉まで走った。



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