万の助沢〜黒松内岳(740.8m)
5:40 自宅発
登り | 地点 | |
8:20
9:20
10:10
10:30
10:55
11:25 |
入渓地点手前
280二股
源頭崖(薮突入)
林 道
苅分道取付き
頂 上 |
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[3:05] | 所要時間 |
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下り | 地点 |
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11:40
12:25
13:10 |
頂 上
登山口
入渓地点手前 |
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[1:30] | 所要時間 |
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14:00 長万部温泉(入浴)
16:30 帰宅
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黒松内岳を源流とする黒松内川の支流には多くの魅力的な沢があり、沢登りの山として親しまれている。特に南面の自分も登り下りしている重滝沢やぶな滝沢は人気の高い沢である。
先週、今回の沢の1本南側のガロー越沢を遡行したSHOさんとHanさんの誘いに乗り、情報がまったくない万の助沢を遡行し、林道から頂上北面の苅分道を辿って頂上へ登り、夏道を下った。
天気予報は雨だったが、雨雲のレーダーによると長万部や黒松内方面は雨が降っていないようなので、ダメもとで出掛けた。案の定、現地へ着いたら、雨が降っていなかったので決行することに・・・。
入渓して暫くは穏やかな渓相が続く(1)。30分ほど進むと沢形が狭くなり、目指す先に、稜線上の668ピークが見える。この沢はそのピークの左側へ突き上げている(2)。
さらに10分ほど進み、標高200m付近になると、ようやく変化が現れ、小滝が出てくる。小滝をいくつ囲えると、深い滝壺を持った4mほどの滝にぶつかる。滝は右側を登れそうだが、手前の滝壺のへつりがやばそうだ(3)。SHOさんが右側からなんとか突破し、その後に続いた。ところが、掴んでいた草の根元が切れて足元が滑った。瞬間、腰より深い滝壺へのドボンを覚悟して目を瞑った。ところがその下に岩が出ていたようで、30cmほどの所で止まった・・・お陰で、ドボンを免れることができた。 へつってしまうと、滝は割と簡単に登ることができた(4)。
スタートして1時間ほどで280二股に到着。進む左股は6mほどの滝となっていた(5)。結果的にこの滝が一番大きな滝だったが、楽に登ることができた(6)。
この辺りまでの岩盤は灰緑色のつるんとしたきれいな岩盤だった。
しかし、その上からは黒っぽいゴツゴツした岩に変わり、滑滝が続く(7)。徐々に斜度がきつくなり四つん這いで登るところや(8)、
上からロープで引っ張り上げるような所も出てくる(9)。
400〜500mは地図でも覚悟していたが、非常に急になってくる。上から崩れ落ちたような大岩が沢を塞ぎ、水がその右上の隙間から流れている。ところが、その上の崖がオーバーハングしている(10)。SHOさんがなんとか登り切って、上からロープを垂らしてもらい、Hanさんの肩に乗って登り切ることができた。186cmもあるHanさんは崖の上に手が掛かり、ロープだけで登ることができた。そこを越えると、沢形は樋状になり、更に急になってくる(11)。
樋状の狭い沢を四つん這いになって登っていくと、源頭の崖にぶつかる。そこは直登できないので、木の生えている右側から高巻くが、崖が右側へと伸びていて、トラバースするしか方法はない。その後はネマガリダケの薮を漕いで、GPSを頼りにその上にあるはずの林道を目指す。2時間ちょっとで黒松内岳の北側を走る立派な林道の上へ出ることができた。法面を下って林道へ下りる。入渓して30分ほどで霧雨になったが、気にしないで登ってきた。しかし、薮漕ぎで全身びしょ濡れとなるが、寒くはない。
林道を西側へ進み、黒松内岳頂上の北面直下を目指す。先週登った2人によると、頂上から続いているはずの苅分道があるはずとのこと・・・。
林道を25分ほど進み、頂上の北面直下付近で、その取り付きらしいところを発見。青いテープも下の笹に付いていた(12)。
標高差160mの急斜面に、GPSのトラックログで判るだけでも17回のジグザグの急な苅分道が続いていた。周りの笹や高茎植物を頼りに登っていく。この道の存在も始めて知った。
頂上直下で登山道に合流し、100mほどでガス中の頂上に到着。上半身の濡れたシャツを着替えてカッパを着たら、さっぱりした。簡単に腹ごしらえをし、下山準備をして、記念写真に収まる(13)。
あとは、ガス中の登山道を下るが、雨で濡れているので滑って2回ほど尻餅を突いた。登山口へ着いてもゴールではない、さらに入渓地点手前の車デポ地点までの林道歩きが待っている。45分の林道歩きで、ようやくゴールイン。雨は上がっていたが、ずぶ濡れのパンツまで取り替えて車上の人となる。Hanさんの車で我が家まで送ってもらえるので、長万部温泉に入った後、珍しく缶ビールを飲むことができた。