前十勝(1780m)B
<白銀荘〜カバワラ尾根ルート> 山スキー  9名  12、12,24
03,1,12山スキー(1450地点まで)
04,1,10山スキー(登頂)

8年ぶり4回目のHYML三段山オフミ・・・これ以上はない素晴らしい好天に恵まれて頂上直下まで

登山
地 点
下山
 8:45
 9:05
10:15
11:25
白銀荘(1017m)
富良野川沢越え(1070m)
1450m地点
頂上直下(1740m)
12:55
12:45
12:15
11:40
[2:40]
所要時間
[1:15]
14:30 白銀荘発
18:15 札幌着
 前十勝・・・十勝岳の前衛峰で端正な三角形の頂上の後ろには噴煙を上げる多くの噴火口がある(1)

 一昨日までの大荒れ予報がみごとに外れて、まさにスカッパレ状態の雲ひとつない朝を迎える。これまで厳冬期に3回来ているが、こんな天候は初めてである。何度も来ているメンバーも「この時期には珍しい」とのこと。」

 今回8年ぶりに参加したHYML三段山オフミの2日目。9名の仲間と共に、澄み切った青空の下に噴煙をバックにくっきりとその端正な姿を見せる前十勝を目指すことに・・・(2)前十勝を目指すのは03年と04年に引き続いて3回目だ。03年は天候に恵まれなくて1450地点からの滑りを楽しんだだけだったが、04年は名寄のEIZIさんと二人で登頂を果たしている。

 女性陣が用意してくれた豪華な朝食をいただき、顔を刺すような放射冷却の極寒の中、まだ陽光の恵みを受けていない白銀荘を出発(3)メンバーは、昨日三段山を共にしたkonさん、まりっかさん、カツ子さん、うさこさんに加え、iwaさん、アウルさん、おとーさん、NAKさん、自分の9名。


 昨夜から雪が降っていないので、昨日のトレースが残っているのがうれしい。まずは、アカエゾマツ林の中に続く夏道を辿って、富良野川の沢の先にあるカバワラ尾根を目指す。火山観測小屋の横を抜けて富良野川の源流部へと下り、登り返すとカバワラ尾根。目の前に雲ひとつないすっきりとした青空が広がり、陽光を受けて輝く白い尾根斜面が美しい(4)


  尾根に上がると、正面から眩しい朝日を受けての登りとなる。凛と冷えてはいるが、風がないので、顔を照らす陽光に微かな暖かさを感じる(5)。さらに登っていくと、ダケカンバが噴火の影響で枯れ死したまま立っていることが由来の「カバワラ」とへと入っていく。その下に富良野盆地が広がる(6)


 カバワラを抜けると広い斜面が広がる。上の方(1450付近)にそこから滑り降りようとして準備をしている先行グループが見える(7)。尾根の右側には谷を挟んで三段山の2段目から頂上までの斜面が広がり、その奥には富良野岳が覗いている(8)


 尾根の左手の奥には、旭岳〜愛別岳の連なりも見える。この時期初めて目にする光景だけに感動ものである(9)。先行グループが滑り降りる様子を見て、我々はさらに上を目指す。行き先に頂上が見えている(10)
 

 三段山頂上稜線下の斜面の向こうの富良野岳(11)、さらには、三段山頂上とこちらの尾根の大沢の間に迫力ある上ホロカメットク山が見えてくる(12)
少しずつ頂上が近くなってくる。だいぶ雪がクラストしてきてはいるが、まだまだスキーが使えそう。「行けるところまで行こう」と、柔らかそうな左側へ進路を取って大きくジグを切って前進を続ける。


  やがて、頂上がすぐ上に見え、ボコボコと岩の上を氷が覆うしたところまで登ると、スキーではシールが利かなくなる。スキーをデポしてツボ足で登ることにする。しかし、まもなく、キックステップすら利かなくなる。滑落が怖い。この先は完全にアイゼンとピッケルの世界だ。誰も持参してきていない。あと頂上まで標高にして40m、距離にして100mほどの地点(1740m)だが、撤退を決める。(13)(右・自分〜まりっかさん提供)。すぐ下で待つ4人の後ろには、ここまで登ってきた尾根やその下の針葉樹林帯、さらにその下には富良野盆地が広がる(14)


 上の方の氷化斜面は埋まらないので、滑りやすかったが、ウインドクラストしている斜面までエッジが取られるので慎重に下る。カバワラ尾根の上の斜面まで降りると雪も柔らくなり、それぞれが思う存分深雪滑降を楽しむことができるようになる(15)。メンバーの半数ぐらいが、今流行のロッカースキーである。見ていると踏み込むだけでトップとテールが浮き、簡単に先落ちするので、深雪でもターンが非常に楽にできるようで羨ましい。こちらは技術でカバーするしかない。
 カバワラの上まで降りると、非常に雪が柔らかく軽くなり、思うようなターンを楽しむことができた。下まで降りて振り返ると、ズダズダに荒らされ、まさに兵どもの夢の跡状態になっていた(16)

 残りの斜面の滑降を楽しみ、登りのトレースを辿って、4時間ちょっとでゴール。厳冬期にこれほどみごとな天候に恵まれた山行は初めてである。それだけで満足感も充実感も最高潮に達する。その上、多くの仲間とわいわいがやがやと楽しさを共有できたこともあり、心に残る大満足のスキーツアーであった。

 温泉にゆっくり入ってくつろぎ、白銀荘を後にする。帰路についても、スカッパレのままで、国道に出たら、みごとなほどの青空の下に峰を連ねる十勝連峰が見送ってくれた(17)

 札幌まで出て秀岳荘で、前から欲しかったシールを簡単に着脱できる収納袋「イージースキンセーバー」と昨年風で飛ばしたスキンガードフィルムを購入。ずらっと並んでいるロッカースキーを眺めたが、板とビンディングとシールで最低でも10万は超えそう。今ここで新調しても、あと何年滑れらか・・・そんなことを考えて、ぐっと我慢して店を後にした。


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