前十勝岳カバワラ尾根(1450m地点まで)  吹上温泉・白銀荘から  9名 03,01,12 

吹上温泉・白銀荘から前十勝岳を目指し、北東尾根のハイマツ帯の1450mまで交代ラッセルで登り、そこから最高の深雪滑降を楽しむ。
 
登山
地点
下山
 9:10
10:05
----
11:25
白銀荘(1017m)
富良野川沢越え(1070m)
(昼食タイム)
1455m地点
12:55
12:36
12:00
11:37
[2:15]所要時間(含昼食)[1:18]
GPSトラックログ
(登り〜赤、下り〜青

  1月11〜13日の3連休に開催された「HYML三段山オフミ」に2年ぶり(3回目)に参加すべく、10日の夜行バスで札幌へ向かい、11日早朝に札幌の連中と合流する予定であった。ところが、ちょっとしたハプニングからそのバスに乗り遅れてしまい、12日の9:30の特急に飛び乗り、列車とタクシーを乗り継ぎ、夕方の17:00に白銀荘に到着する。その日はとてもいい天候で、晴れた十勝連峰が見渡せたとのこと。これまで2回、2月の3連休に来て一度もそのような天候に出会ったことがないのに・・・・・。「sakagさんが来られなくなったから天気予報がいい方に外れた」とは、仲間の言葉・・・・運の女神のいたずらが悔しい! 

 当日は、晴れそうもない天候であるが、前十勝岳へ向かう計画に乗る。白銀荘を出発し、その方向へ向かうトレースを利用しながら進むが(1)(2)、どうも上の方へ向かっているということはナマコ尾根へのトレースであろうということに気づき、途中から軌道修正し、ラッセル開始である。どうしても越えなければならない富良野川の上流の沢にぶつかるが、両側が崖状態で深くてとても越えることができない。ちょっと戻って、浅くなっている1070地点まで下る。そこまで下ると、前日のものと思われる白銀荘からのトレースにぶつかる。沢には泥流センサーがあちこちに張られている。

 その沢を渡り、前十勝の北西尾根に乗る。だいぶ遠回りをしたらしい。あとは尾根を忠実に登って行く。この辺りになると、立木は全部泥流のために枯れたのであろうか、全部枯れ木である。だんだん斜度が増し、下りの滑降が楽しみになってくる。ラッセルを次々交代しながら高度を稼いで行く(3)。1400mを越えると、ハイマツ帯が頭を出し、下りの滑降を楽しめる状況ではないし、ガスが濃くなり視界も限られている。その時点でトップを切っていたので、他の人より少し上まで登って様子を見るが状況は同じである。そこで戻ることにして、シールを剥がす(4)。

 上の方のハイマツ帯を慎重に下り、1400附近から1200辺りまでは、快適なパフパフパウダーの急斜面で、膝上の深さであるが、ゲレンデ感覚で快調に滑降することができる。一番後ろからみんなが下り終えるのを確かめながら下っていく。みんな子供のように声を上げ、楽しげにこのために登ってきた苦労を楽しみに変えて思い思いのターンを刻む。中には、頭から深雪に突っ込み起きるのに苦労する者もいるが、それはそれでやはり楽しいことである(5)。

 あっという間に斜度が緩くなる地点まで到着。あとはトレースを滑降しながら、沢を渉った地点まで下る。その手前で、前日に引き続き、前十勝をねらう同じHYMLのToさんと出会う。風が当たらない沢の中で昼食タイムとする。ほとんどがラーメンである。私は餅入りのカレーうどんである。40分近く休んで、そこからまっすぐ白銀荘に繋がる夏道のルートに続くトレースを利用する。白銀荘に近くなると、雪上自然トレッキングのスノーシューや歩くスキーなどのトレースがあちこち乱れて付いているが、なんとか登りを最小に押さえてゴールインである。

 その後は、まだ時間もあるので、4人で、車利用で凌雲閣前の駐車場からバーデンかみふらの(休業中)まで滑り降りる翁コースを1本楽しむ。あとは、ゆっくり温泉に浸かり、夕食懇親会を楽しむ。次の日は低気圧が接近し、気温も高かく、風も強いので山は止めにして、旭川の旭山動物園のペンギンとホッキョクグマを見に行くというKaさんとKoさんに付き合い、札幌まで車で送ってもらう。ひと列車早く函館に到着する。


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