黒岳(1984m)〜烏帽子岳(2072m)
<黒岳ルート> 山スキー 単独 14、5,3
7:40 ロープウエイ乗車
登山 | 地点 | 下山 |
8:15
8:35
9:55
10:55
11:35
11:55 |
黒岳駅
リフト終点
黒 岳
c1900細尾根越え
スキーデポ(2000m)
烏帽子岳 |
14:25
14:20
14:05
12:50
12:25
12:20 |
[3:40] | 所要時間 | [2:05] |
15:20 層雲峡・黒岳の湯(入浴)
18:00 公共駐車場(泊)
|
表大雪の黒岳から登れそうな烏帽子岳と凌雲岳は登山道がないので、積雪期しか登れない。とりあえず、今回は距離の長い烏帽子岳を狙った。黒岳ヒュッテにでも泊れば、2日間のんびり楽しめそうだが、スキーを履いて、重装備を背負っての黒岳の急斜面を登るのはきつそうなので、日帰りとした。
黒岳ロープウェイの始発を8:00と思ってのんびりしていたら、連休の始まる今日から7:00になったらしい。慌てて7:40発に乗った。乗客はボードの親子とわずか3名。しかし、
スカッ晴れの天気で、今年初めて出現したという雲海も目にできた。雲海の先は屏風岳(左)と右奥の武華岳(1)。
ロープウェイの上の7合目までのリフトは9:00からなので、ゲレンデを歩いて登る(2)。8:15スタート。暑くて夏山登山をしているようだ。シャツ一枚でも汗が吹き出る。
黒岳までの急斜面をスキーで登るのは初めてだが思っていたよりきつい(3)。上の方を見上げると、先発のロープウェイから下りた人が5名ほど登っているのが見える。
9:55、黒岳到着。積雪期の黒岳は、昨年5/27の白雲岳幻の湖以来だ。さすが3週間も早いと雪面は多い。
しかし、狙う烏帽子岳は山頂周りのかなり下まで雪がない。一番高いところまで雪面の続いている西側の谷地形へ繋がる雪面を目で辿る。途中の細い2本の尾根はハイマツの上を越えなくてはならないようだ。雪面が続く黒岳ヒュッテの上からはスキーを脱がないで、頂上直下まで行けそうな感じだ(4)(赤線のライン)。
黒岳ヒュッテの上までは雪がないので、シートラ(スキーをリュックに括り付けること)で登山道を下る。
再びスキーを着けて、広い斜面を下り、北海岳へ向かう夏道のルートを辿りながら北海沢の方へを下る(5)。
白雲小屋を目指す古いトレースはあるが、烏帽子岳を目指すものはまったく見当たらない。
北海沢を越えて、夏道ルートから右へ外れて、どうしても越えなくてはならない1900mのコンタの細い尾根へ登る。
ハイマツをスキーで踏んづけて越える尾根の上からは、烏帽子岳の北西面へ続く広い谷斜面が見える。ここを狙う予定だ(6)。
もう一ヶ所、ハイマツをスキーで踏んづけて尾根を越えて、最低コルへ下る。最後は烏帽子岳への広い谷の登りとなる。一番上まで続いている雪面を登り切ったところが標高2000mだった。
スキーをデポして、ツボ足で砂礫の斜面を登り、岩塊を積み上げた頂上を目指す。山頂直下でピークをバックに記念の1枚(7)。
そこにリュックを置いて、ピークまでの岩を登る。兼用靴での岩登りは結構辛いものがある。上のバックルを外して慎重に登る。
11:55、念願の岩塊のピークに立つ(8)。
360度主だった山々が全て見える。北には北鎮岳と凌雲岳(9)。西側には昨年の5月下旬に幻の湖を見るために登った白雲岳(10)。
黒岳から辿って来たルートを眺める。なかなか効率的なルート採りに自画自賛。ピークの下まで下りて昼食タイム。最低コルまでの斜面ではシールを付けたままで滑りも楽しんだ。
雪の切れる黒岳ヒュッテの上からは黒岳まではシートラで登る。黒岳からは真っすぐ下に続く谷地形を下り、リフト終点の方へトラバースする予定である(11)。
今シーズンの滑り納めに楽しみにしていた黒岳の急斜面は予想以上のグサグサの腐れ雪で快適な滑りには程遠い感じだった。
ボーダーで賑わうスキー場へ下りて、わずかばかりの心地よいターンを楽しんで、14:25ゴール。
黒岳駅では観光客とぬいぐるみ(カミッキーとナッキー)が迎えてくれた。