熊伏山(くまぶしやま)(1653m) <長野県> (日本三百名山) 10,9.9 |
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遠山郷から望む同じ山塊〜もしかしたら左奧が頂上かも? |
一等三角点の設置された頂上 |
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・熊伏山は、長野県最南端に聳える独立峰的などっしりとした山である。山名の由来は、熊でさえ近寄りがたい峻険な崖を擁していることに因るらしい。。秘境・遠山郷には、信州と遠州を結ぶ秋葉街道(R152)が走っていて、その信州と遠州を分ける青崩峠は、塩の道や秋葉神社や伊勢参りなどで、古来往来が絶えなかった峠である。しかし、この峠は中央構造線上の大崩壊地となって車道は繋がってはいない。その青崩峠の1kmほど手前で切れているR152の車道終点に駐車場があり、そこが登山口である。 ・この日の予定の黒法師岳登山口をスタートして林道を45分ほど歩いたら雨が降ってきたので、戻ってこちらの熊伏山へ転進。幸いに県境の兵越峠を越えた長野県側は、上空に青空が広がっていた。兵越峠からR152へ出て、登山口を目指す。ところが、その2kmほど手前で、大規模な山崩れが車道を塞いでいる。積み重なっている杉の倒木の間を潜って歩いている痕跡があるので、車を100mほど手前に停めて、そこからスタート。 ・登山口から青崩峠までは古道が「青崩峠遊歩道」として整備されている。峠には、石仏や案内板が立ち、多くの旅人が往還したであろう往時が偲ばれる。峠からは、県境尾根を右手に「青崩」の地名の由来となっている崩壊地を見ながら登る。崩壊地の頭までは急登が続く。さらに県境尾根分岐まで登り詰め、長野県側へ延びる稜線を15分も辿ると頂上だった。 ・山頂は一等三角点が設置され、平らで明るく開けた 気持ちのよい所だ。 しかし、展望の開けているのは東側だけで、本来は南アルプス最南端の山々が見えるはずだが雲の中・・・。休憩中ジャージを這っているヤマビルを発見。もしや?と思い、ジャージを捲ってみたら案の定靴下の上の方が両足とも血で真っ赤になっている。靴下の境目が5ヶ所も吸われていた。ネパールで経験済みだが、国内では初体験。痛くも痒くもないし、腫れもしないが、血がなかなか止まらないのが厄介だ。スパッツを着けて下山したが、今度は大丈夫だった。誰にも出合うことはなかった。 ・下山後、「かぐらの湯」に行ったら定休日。温泉は諦めて、兵越峠を越えて、再び静岡県側へ戻る。黒法師岳登山口への林道入口の水窪市街地で買い物をし、ブログを打ち、登山口ま入った。 |
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樹木と土砂もろとも車道を塞いでいる山崩地点 |
登山口から峠までの整備されている「青崩峠遊歩道」 |
石仏や説明板の設置されている秋葉街道青崩峠 |
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県境尾根から遠山郷方面を眺める |
青崩の由来となっている中央構造線の崩壊地の一部 |
崩壊地の頭を越えると穏やかなブナの尾根となる |
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一等三角点が設置された頂上 |
国内では初体験のヤマビルの被害 |
登山口奧の車道終点から峠上の県境尾根を見上げる |