九度山(673.6m) <名寄市>
ピヤシリスキー場コース  単独 12,8,4
『夏山ガイド』増補改訂版に新しく追加されたピヤシリスキー場の山へ

登山地点下山
10:55
11:55
12:05
登山口
リフト終点
山頂岩場
12:50
12:20
12:10
[1:10]所要時間[0:40]

13:00 名寄温泉サンピラー(入浴)

『夏山ガイド』の増補改訂版に新しく掲載された名寄市の九度山(1)。これまでの掲載分の山は全部登っている以上、なんとしても登らなくてはならない・・・・ということで、知床岬海岸トレッキングの帰りに足を伸ばした。

 この山は、サンピラーの見られるスキー場として有名なピヤシリスキー場の山だった。これまでピヤシリスキー場はピヤシリ山にあるとばかり思っていた。名寄市内から望める山で、名称はアイヌ語の「クトゥンヌプリ」(岩崖がある山)に由来する。また、別名「チノミシリ」(我々が祀る山)とも呼ばれている。

 この山は、先住のアイヌの人たちにとって日々の祈りの対象であり、狩猟の時の目印の山として大切な存在であったらしい。こうした事から、九度山は、石狩市の黄金山同様、アイヌの物語・伝承・祈りの場、言葉に彩られた優秀な景勝地群を「ピリカノカ」(美しい形)と総称して保護を図る目的で、名勝としてその山頂が指定された。

 登山口はスキー場の左端にあった(2↓)登山ポストの中に登山道の概念図があったので、それを見てスタートする。 スキー場の左側の踏み跡を辿り、やがて、リフトの下を潜り、左側のゲレンデと思われる中に登山道は続いていた(3↓)。やがて、第3リフトの下に出る。ここから右側のゲレンデへと斜めに登っていく(4↓)


















              
 右のゲレンデへ上がって振り返ると、眼下にピヤシリシャンツェが見え、その右側に名寄市街地の展望が広がる(5)。スキー場のログハウスのレストランを右に見て、道を辿るく(5)。やがて、第3リフトの終点にでる。ここには頂上標識が設置されているが、本当の山頂ではない(6)。三角点の設置されている道はその上に見つかった(7)


 笹藪のトンネルを潜り、稜線上に続く粗刈りの踏み跡を辿ると、5分ほどで三等三角点が見つかるが、ここは全く展望がない(8)。その先に微かに続く踏み跡を進むと、岩場に出た。この岩崖がこの山名の由来となっているクトウン(岩崖の意)であろう。下の方に第4リフトの終点とその下のゲレンデが見える(9)


 東側に、登りのときは頂稜に雲が懸かっていたピヤシリ山が姿を現した(10)この山は、98年の6月に下川コースから登っているが、そのときはガスで覆われていて、山の姿は分からないままだった。14年ぶりにようやく目にすることができた。スキー場の向かい側には国内で一番早い大会が開かれる名寄ピヤシリシャンツェがある。ここでは、午前中にサマージャンプの練習をしていた。

 スキー場の下の名寄温泉サンピラーで、のんびり入浴し、2日がかりの帰路に就いた。


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