定山渓小天狗岳(765m) [定山渓ダムコース] 99.11.14
5:40 妻の実家発
登山 | 地点 | 下山 |
6:35
6:45
7:10
7:25 |
ダム公園ゲート前
登山口
岩峰根元
頂 上 |
7:30
7:40
7:55
8:05 |
[0:50] | 所要時間 | [0:35] |
9:00 妻の実家着 |
早朝目覚めて眠られないし、天候がいいので、墨絵スケッチの浅地氏に先を越されすでに
「一枚紀行」を送られていた(1)この山を思いだし、暗いうちに妻の実家を出る。地図もガイドブックも見たこともなく、誰かのHPで見たことのある「定山渓ダム公園の駐車場の端にある登山口のある登り1時間程の山」という情報を頼りに車を走らせる。
定山渓ダム公園入口まで行くと、ゲートが冬季間閉鎖ということである。ダム堰堤の左横に頂上部だけ朝日に輝いて聳える鋭峰がそうだとすれば、登山口は遠くないはずと、そこに車を置いて公園の中の車道を歩き出す。10分程で、その公園の一番上にある「ダム資料館」の裏に登山口を見付ける。
記帳を済ませて、登山口へ入って行く。道路の橋の下の小さな沢を越え、急な斜面をジグを切って登る。道はすっかり凍っていて、落ち葉が霜で光っている。尾根に上がると背中から日の出の太陽が顔を出す。道のほとんどは、かなりの急登のため、木段がずっと設置され、まさにトレーニングのために急な神社の階段を登っているような錯覚に陥り、かなり寒い北風が吹き付けるも汗を結構掻くことができる。
眼下に「さっぽろ湖」といわれるまだ新しい定山渓ダムの湖面を見ながら登って行く。ダムの向こうには、神威岳(2))と烏帽子岳が昨日の砥石山からの眺めとはちょどう反対側の眺めとなって見えている。無意根山方面は雪雲で覆われ、そちらから吹き付けるく風に時折雪が混じっている。
途中の尖った岩の根元を巻いて細い稜線に乗り、見上げると首が痛くなるほどの急なピークである。木の階段やジグを切る道を辿ると、登山口からわずか40分で、足元からすっぱり切れ落ちた頂上に到着。その向い側には、この山の親分格の定山渓天狗岳の鋭い岩峰が風格ある形で正面を向いてまさに屹立している(3)様を根元から望むことができる。これを眺めただけでも、この山に登った価値があるというものである。その左奥に雪を抱いた白い余市岳が見えている。
氷点下の冷たい強風が吹き付ける頂上では、ゆっくりする気も起きず、持ってきた朝飯も食べずに、5分程で下山開始である。急な道ゆえにいやでも小走りになる。朽ちた木段の真ん中に飛び出た鉄の杭が非常に気になる。それに躓いたら急な斜面を転げ落ちるのは間違いない。気を付けて下るしかない。途中の尖った岩の上に向かって踏み跡が付いているので、そこを辿ってみるが、高所恐怖症の自分には居心地のいいところではない。登ったというだけですぐさま下りて下山を続ける。
わずか、往復1時間30分の物足りない山行ではあったが、トレーニングもどきの急登の連続で汗は掻くことができ、展望を楽しみ、一応148山目に加えることができ、浅地氏の「一枚紀行」も入れてHPにアップすることができただけでも満足である。
このあと、定山渓を挾んでの朝日岳と夕日岳をとも思ったが、今後の楽しみに残しておこうと思い、朝飯前の思い付き登山を切り上げる。登る前はどのピークがそれだとは自信がなく写真も撮らなかった朝日に輝く山をカメラに収めて(4)、このあと家族サービスの約束をしていた妻の実家への帰路に就く。ダム公園の気温表示計は1℃でを示していた。