赤岳(2079m)D〜小泉岳(2158m)D
<銀泉台コース>  単独 12,7,8 

93,8,10の「赤岳〜小泉岳〜白雲岳〜お鉢平巡り」
99,9,11の「緑岳 〜小泉岳〜白雲岳
05,8,12の「赤岳〜小泉岳〜高根ヶ原〜平ヶ岳〜忠別岳
07,7,8「緑岳〜小泉岳〜赤岳〜白雲岳」
07,9,14の「黒岳〜白雲岳〜小泉岳〜赤岳」
花鑑賞と写真撮影目的で、5年前と同じ日に再訪したが、花は1週間以上も早かった・・・

3:40小樽発
登山
地点
下山
 8:00
 9:00
10:00
10:15
10:30
銀泉台
こまくさ平
赤岳
小泉岳
南斜面花の稜線
13:40
13:00
12:15
12:00
11:50
[2:30]
所要時間
[1:50]
15:00 比布温泉(入浴)
19:00 月形温泉駐車場(泊)
 大雪の花鑑賞は7月がピークである。この7/14に掲載予定の道新連載記事「緑岳・小泉岳」の原稿はすでに送って、紙面構成もできあがっているが、写真が気に入らないので、その撮影と花鑑賞狙いで出掛けた。今回は銀泉台から赤岳経由で、小泉岳から緑岳へ向かう南斜面の一番花の種類の多い辺りへ向かった。

 天気予報もまずまずなので、前日の「北海道スキー指導者協会の集い・2012小樽大会」 の会場となった小樽のホテルを3:40に出発した。花の見頃の日曜日とあって、銀泉台の駐車場はほぼ満杯だった(1)

 銀泉台は07年9月の紅葉時に黒岳から縦走して以来だ。以前登山口にあった営林署の小屋は取り壊されて、きれいなログハウスの事務所が建っていた(2)


○まずは、赤岳を目指して

 稜線は乾いているだろうが、下の方は雪渓と泥んこが多そうなので、スパイク長靴で出た。第一花園も第二花園も奥の平もまだ雪渓に覆われていて、案の定その前後が泥んこで、スパ長が効果大だった(3)

 それにしても、追い越す人の数が凄い・・・「山のススキノ」とでも言いたくなるほどの人だった。バスも2台ほどあったので、団体も入っているようだ。

 また、最近目にすることの多くなった山ガールという出で立ちの若い女性が非常に多くなってきたこともうれしいことである。


奥ノ平手前のエゾコザクラの群生(4)

途中のイワヒゲ(5)。コマクサ平のコマクサは以前より株も増えていたし、株も大きくなっていた(6)


ツガザクラ3態・・・すぐそばにあったので、違いがはっきりと判った。左から本州では見られないエゾノツガザクラ(7)、本州に多いアオノツガザクラ(8)、両種の自然雑種と思われる個体(9)

○花の稜線(小泉岳南斜面)へ

 ごちゃごちゃと混んでいる赤岳頂上では休みもせずに、今日の目的地である小泉岳から緑岳への稜線上の花の一番多い地点を目指す。小泉岳へ向かう途中からホソバウルップソウとチョウノスケソウは見られるが、すでにピークを過ぎた感じだ。今年は花が早かったと聞いてはいたが、ちょうどそれらが見頃だった4年前の同じ日に比べて、1週間以上は早い感じ。

 白雲岳を目指す人は多いが、こちらへ進む人は、急に人数が少なくなる。標識がないとどこが頂上か分からないような小泉岳頂上を通る。この辺りの花は少ない。花の一番多いところは、小泉岳頂上から10分ほど緑岳へ向かって下って行き、最初の緩い登りが始まるその前後である。


岩の上で休むシマリス(10)。白雲岳をバックに小泉岳南斜面に咲くチョウノスケソウと花期を半分以上過ぎたホソバウルップソウ、黄色はメアカンキンバイ(手前)とエゾタカネズミレ(11)

を埋め尽くす花々の競演・・・(12、13)

チシマキンレイカ(ミヤマオミナエシ)とタルマエソウ(14)。登山道の両側を埋め尽くす花々に足も止まる(15)

同じ稜線の個々の花の写真〜4年前の同じ日の写真へ
○下山
 
 花の一番多いところを1時間半ほど行きつ戻りつしながら、花で埋め尽くされた稜線の感じが分かる写真を撮り捲る。出会う人の殆どは、自分と同じくこの時期らではの花狙いだったようで、ホソバウルップソウとチョウノスケソウが異常に早かったことを嘆いていた。稜線の雪解けが異常に早かったようである。今年の5/21に狙って諦めた白雲岳に2週間ほどしか現れない「幻の湖」も4/30に出現したとのことと同じ現象なのであろう。

 赤岳へ戻る途中で、赤岳の後ろに登りには見えなかった北鎮岳〜凌雲岳〜烏帽子岳が見えた(16)

 その先で、長いお付き合いになる帯広のとしさんと出会う。「入山届けで名前を見たので、会えるかな?と思って登って来た」とのこと。女性と一緒だった。白糠町の○○さんと紹介されたが、昨年から良く同行しているつんさんという女性らしい。決してツンとはしていないとても感じの良い控えめな女性だった。それ以上のことは聞くことはできなかったが、発展途上の良い関係なら期待したいところだが、果たして?・・・「頑張れ!としさん」と心の中でつぶやきながら別れた。

 ごちゃごちゃと賑やかな赤岳頂上の端で昼食を摂り、下山を続けた。



「北海道山紀行」目次へ   HOMEへ

inserted by FC2 system