黄金山(こがねやま)(739.5m)
<旧道コース〜新道コース>  単独  08,9,22


13年ぶりに再訪した増毛山塊の不気味な怪峰・・・当時よりは怖くなかった

10:35 濃昼山道下山
登山
(旧道)
地点 下山
(新道)
11:20
11:35
12:30
登山口
新旧分岐
頂 上
13:40
13:25
12:50
[1:10]所要時間[0:50]
14:00浜益温泉(入浴)

 石狩市浜益区に増毛山系をバックに従えてニョッキリと屹立する端正だけれど不気味な感じの別名浜益富士とも呼ばれている黄金山(1)山名の由来は、春になるとフクジュソウが一面に咲きほころびて黄金色に輝いて見えるようになったとか。また、金を採取したことにも由来するらしい。

 13年前に登ったときには、高度感に怯えながらの登り下りで、これまでで最も怖かった山との印象が強かった。今回は、その時の思い出辿りと前日の円錐峰を眺めたくて、濃昼山道を歩いた後に、再訪した。

 登山口には立派なトイレが建っていた。前回、下りで怖い思いをした旧道から登り、新道を下りることにしてスタート。札幌圏内から気軽に日帰りできる人気の山で、入山届簿を見たら、前日の土日で80人くらいの登山者が入っていたようだ。

   広い登山道を15分ほど歩くと、新道と旧道の分岐となる。直ぐ右手に冷たい水が汲める水場がある。
 
 そこから左手の旧道に入る。やがて、岩崖の下に出て、急な尾根登りとなる(2)ロープと木の根っこや枝を頼りの、上を見上げると首が痛くなるような急登が続く。周りの高度感も結構なものだ。規模は違うが、この急登に山の形もそっくりな北アルプスの有明山を思い出す。

 しかし、前回下りで立ち往生した岩壁状のところは通過しないまま、上の分岐に到着してしまった。危険なので、コースが変更になっていたのかも知れない・・・?

 この山を形成している岩は、人が一つ一つ積み上げた城壁のような岩である。柱状節理が横になっているらしいが、よくこの様にきれいにくっつきながら固まったものだ(3)

 新道と旧道の分岐から5分ほどで手前の柱状節理が水平に積み重なった前峰に出る。

 そこは両側が切れ落ちた岩のテラス状の岩峰である。前回は非常に怖かったが、今回はそれほどでもなかった。その上から頂上ピークの写真を撮って、頂上を目指す(4)

 しかし、その前峰は、頂上から振り返って眺める方が怖い。あの上を通ってきたのかと思うと、改めて恐怖心が湧いてくる(5)
 
 頂上の北側は、ほぼ垂直に近い岩剥き出しの壁だが、道の両側は灌木が密生しているのでそれほど怖くはない。
 
 前回ほど怖さを感じないまま、誰もいない13年振りの頂上に立つ(6)

 前回は覗くことができなかった北側の足元から切れ落ちる下の様子を覗くこともできた。13年間でいろいろな修羅場を潜って、高所恐怖症は少し和らいだようだ。

 落ち着いて、周りの眺望を楽しむ。直ぐ北側に連なる幌天狗〜群別岳(中央)〜奧徳富岳の眺めが、壮観だ(7)その右側に前暑寒岳は見えるが、暑寒別岳は奧徳富岳の陰で見えない。

  反対側の山塊を眺めて、前日に登った円錐峰を探す。どうやら両側にゆったりとした尾根を延ばす端正な形の山がそれのようだ(8)



その西側には、日本海と浜益区の水田風景が広がる(9)

 20分ほど休んで、下山開始。新道を下るが、こちらは、多く利用されているためか、非常に荒れている。急なのにステップがないので、ズルズルと滑って非常に怖い。ずっとロープが設置されているから、それを頼りに上り下りができる感じだ。その点、高度感はあるが、旧道の方がステップがきちんと保たれて、歩きやすく感じる。

  そんな道を、スニーカーで、手に袋をぶら下げたスタイルの20人近い若者が非常に苦労しながら登ってくる。どこかの大学のゼミのハイキングらしい。

 下山後、前日に引き続いて浜益温泉で入浴。その後、翌日の薮山グループでの天塩山脈の小平蘂山の集合場所である小平蘂ダム公園へ向かう。

95、10、27の「新道〜旧道」


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