北日高岳(751m)  岡春部沢コース(登り)〜スキー場(下り)  単独  05,6,22

日高国際スキー場の山であるが、ホロナイ林道途中から登山道が整備されているので、そこを登り、スキー場を下る。
幌内丸山から下山途中
登山地点
12:20
13:20
岡春部コース入口
頂 上
[1:00]所要時間
下山地点
14:15
14:50
15:00
頂 上
スキー場下
ホロナイ林道ゲート
[0:45]所要時間
16:00 沙流川温泉(入浴)
17:00 日高道の駅(車中泊)

GPSトラックログ(90kb)

 最近になって、見慣れない「北日高岳」というスケールの大きそうな山名と登山情報を多く目にするようになったが、地図を探しても見当たらないので、初めはどこの山か分からなかった。そのうちに、日高国際スキー場の山である(1)ことが判明する。

 このスキー場は一度滑っているだけに、ただスキー場を往復するなら登る気にもならないが、登山情報を見ていると、どうやら国立少年自然の家の横の幌内丸山の登山道でもあるホロナイ林道の途中から岡春部コースという登山道があることが分かったので、幌内丸山とセットで挑戦することにした。

 午前中に幌内丸山を登り、下山途中に、「スキー場山頂岡春部コース歩道入口」という標識のところ(2)で昼食を摂り、この登山道に取り付く。最初から非常にきちんと整備されているのにびっくりする。幌内丸山の登山道とは雲泥の差である。また、よく利用されてもいるようでもある

 下山後聞いたら、最近は国立少年自然の家の研修登山は幌内丸山ではなく、こちらの山を利用しているとのことで、今年もすでに町民登山会が開催されたそうである。ただ、この登山道が付けられている沢の名前が岡春部沢かと思ったら、そうではなく、スキー場を越えて反対側の川の名前が岡春部川であった。これも、当初は反対側まで抜ける登山道を付ける予定だったので、そのようなコース名となったとのことである。

 林道跡を利用したらしい登山道は沢の右岸に続いている(3)。この沢もかなり崩壊しているようで、本来は沢沿いに続いていいたらしいが、沢から離れて一度尾根に乗っている。再び源頭近くになって沢沿いの道となっている。0.5kmごとに立派な標識が設置されている(4)


 沢の源頭まで詰めて、コルから方向を西に変えて尾根を頂上まで登るようになっている。尾根に取り付く手前の左手に湿原が覗く(5)そこへ近づく踏み跡もないのはちょっと残念である。このコース唯一のチャームポイントなので、一周歩道でも付けたら変化に富むのではないかと思う。
 
 林の中の尾根を登り詰めると、突然開けてスキー場の頂上リフトが目に飛び込んでくる(6)頂上標識もなく、どこにも「北日高岳」と表示されている物はない。

 じかし、展望はすこぶる素晴らしい。眼下に箱庭のように見える日高町市街地が手に取るように見えるし(7)残念ながらガスって見えなかったが、表示板によると芦別岳や夕張岳も見えるようである。

 自然の家からでも、2時間掛からないで登れ、展望にもすぐれているだけに達成感の味わえる山である。しかも、下りはスキー場のゲレンデを下れば一周登山ができるので、こちらの山を研修登山の山として整備をするようになったのは納得である。

 気温が30℃近くもある中を幌内丸山も合わせて、すでに7時間近く行動しているので、結構疲労感が強い。慌てて下りなくてもよいので、リフトの板敷きの上で裸足になり、コンクリート支柱の日陰に寝そべって珍しく1時間近くものんびりとする。

 下りはスキー場の中をまっすぐ下る。スキーで滑れば3分ほどのものであろうが、歩くとなると結構距離感がある。35分でスキー場の下に到着する。

 下に下りて、初めて自然の家のこの山の説明板で「北日高岳」の名前を目にする。沙流川では研修に来ている子供達が、真夏日の気温の中で涼しそうにゴムボートで川下りを楽しんでいた。

 自然の家の前を通り(8)車をデポしてあるホロナイ林道ゲートの前にスタートして8時間20分後のゴールである。

この前に登った「幌内丸山」


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