函大野平野の北西部に位置し、 江戸時代、箱館と江差を結ぶ江差街道がそのピークを通っていて“毛無峠”とか“毛無山道”呼ばれていた歴史的由緒のある山でもある。 2003年の秋に、「大野町の自然に親しむ会」が中心となって、それまで散策路があった桧沢の滝・大石の沼の先から頂上まで登山道を開削している。 「毛無山」 (ケナシ山)という山は、道南に5山(北斗、函館、八雲、せたな、森)あり、全て登り終わったが、登山道のあるのはこの山だけ。 同じ語源と思われる「木無山」や「気無山」も含めて北海道はもちろん東北地方にも多い山名である。 漢字で書くと、禿げ山のようなイメージを抱くが、まったく反対で、アイヌ語のケナシ「林野、木原、灌木の生えるところの意)に由来し、この山もそうであるが、ほとんどの山は樹木に覆われた山である。 旧大野町と江差町を結ぶ国道227号線を江差へ向かい、下二股橋を渡ると左側に駐車スペースが用意されている。 その先に、2020年に新設された「毛無山登山口」の標識が立っている。 <コース別山行記の目次>
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