桂岳(733.6m)  湯ノ沢林道コース  単独  02,09,14
昨年、登山道ができ、実際に登ってきた方からの情報をもとに、近郊の山へ探検もどきで向かう

7:30 自宅
 上磯茂辺地から入る
登山
地点
下山
 8:40
 9:11
10:10
車デポ地点
530ピーク
頂  上
11:37
11:20
10:40
[1:30]所要時間[0:57]
 木古内町へ抜ける
12:30 枕木山荘(入浴)

ルート図(65.4kb)
上磯・七重浜より望む当別丸山と桂岳(右奥の山) せっかくの3連休であるが、中日の明日に仕事が入っているので遠出ができない。そこで、昨年登山道が開削されたという上磯と木古内の境界線上に聳える「桂岳」へ、実際に登って来たという『北海道の百名山』(北海道新聞社発行)の「恵山」のページを書いたMuさんからの情報をもとに登ってみることにする。

 この山は、函館から見ると当別丸山の北側に2つ高い山が隣り合って見えるが、その北側の山である(1)。名前の由来は分からないが、桂の木530ピークの下からの桂岳はないらしい。上磯の茂辺地から茂辺地川沿いの林道を北上すると、ダムが見えてきて、「湯ノ沢水辺公園」というオートキャンプ場がある。そこから少し進むと左側に入る林道がある。この林道が湯ノ沢林道である。湯ノ沢川の右岸に続く林道を700mほど進むと、冷泉を汲む施設が建っている。林道入り口から7kmほど進むとひとつ目の橋があり、さらに500mほど進むと二つ目の橋が見えて来る。その手前に左に鋭角的に曲がる林道の分岐があるが、この林道が登山道に続くらしい。
コル上から伐採跡と530ピークを振り返る
 本来は、この橋の手前に車を止めるらしいが、入れるところまで入ってみようと車を進めていくと、1kmほど入ることができた。その上にも林道は続くが、標高390m付近で雨裂が入りややぬかるんでいるので、ヘアピンカーブの角に2台ほど止められるようなスペースを見つけ、そこに車を置いて出発する。

 その先の林道をのんびり歩いて行く。まだ新しい快適なブル道である。530ピークの下の尾根を西からコル越しの桂岳巻くように進むと、やがて沢の向こうに目指す桂岳が見えてくる(2)。途中で分岐にぶつかるが、530ピークを通過するとのことなので、上の方へ続く林道を進む。さらに分岐にぶつかるが、530ピークの下の尾根に乗るように左へ進むと、すぐに林道が切れる。そこからは530ピークへの尾根に続く古いブル道跡を進むが、少しの間踏み跡がはっきりせず藪漕ぎになり、やや不安になるが、すぐに踏み跡がはっきりしてきて530ピークへ到着する。ここには四等三角点が設置されている。
ブナ林に続く急な登山道
 530ピークからは幅2mほどの新しい刈り分け道が2本できているが、赤いテープのある右側を下ることにする。この刈り分け道はこの後頂上まで続いていた。急斜面をまっすぐ下りはじめると、一気に展望広がり、大当別川の源頭付近の広い斜面一帯に縦横無尽に伐採道が走り、見るも無惨な広い伐採跡が目に飛び込んで来る。かつてはさぞかしすばらしいブナ林であったに違いない(3)。その伐採地の縁に付けられた新しい刈り分け道を最低コル(440m)まで下り、493ピークを目指し、再び登りに変わる(4)。

頂上の反射板 493ピーク付近から530ピークの斜面の伐採跡を振り返る。登山道はその縁に付けられている。登る途中から伐採跡の向こうに函館山と函館の街が見えてくる。493ピークからはコースを西へ向きを変え、そのまま標高差200mの急なブナ林の斜面を頂上を目指してまっすぐ続いている(5)。刈り分け道にはまだ踏み跡は見えず、あまり人が入っていないようである。ここの30分ほどの急登はかなりのものである。汗を噴き出しながら休み休み登る。ようやく傾斜が緩むと登山道の先に頂上に設置されている反射板が見えてくる。車止めから1時間30分で頂上へ到着。橋のところからならあと30分ほど必要であろう。
頂上からの函館山
 頂上には反射板が設置され(6)、南東へ下る尾根にも新しい刈り分け道が付けられている。頂上から東側には函館山と横津岳とその下に広がる函館平野が新鮮な感じである(7)。南の当別丸山は、その手前の683ピークの山の陰になって少ししか見えないが、東側には大千軒岳、北東の樹間からはいびつな形の駒ヶ岳も覗いている。よく見ると、北側のピークの方が高そうである。地図で確かめると、今いるところは頂上ではなく、そちらが三角点の設置されている本峰であるが、踏み跡らしきものすら見えないので諦める。

 30分ほど休んで下山を開始する。登りで30分近くも掛かった急登は10分ほどで下ったが、530ピークへの登り返しが結構きつかった。その後は20分ほどで車のデポ地点へゴールイン。湯ノ沢林道へ下りてからは、来るときと反対側の木古内へ抜けることにする。25kmほど走って、ようやく木古内の町で出る。帰りには途中の国道からまた4kmほど山へ入る秘境の温泉・枕木山荘へ寄って、汗を流す。



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