桂岳(733.6m)A <北斗市/木古内町>
 木古内・亀川林道コース  2名  09,6,27
02,9,14の茂辺地川・湯ノ沢林道コースへ

思いがけない新情報のお陰で、楽勝の新コースから7年ぶりの再訪が叶う 

6:00 自宅発
7:00 林道終点200m手前
登山地点下山
7:05
7:10
7:40
7:50
8:20
8:30
車デポ地点
登山口
送電線下
境界尾根
反射板ピーク
頂 上
10:00
 9:55
 9:35
 9:30
 9:10
 9:00
[1:25]所要時間[1:00]
10:10 五丈の滝
10:45 枕木山荘(入浴)
12:15 帰宅
 函館市内や上磯海岸からもよく見える桂岳は、北斗市と木古内町の境界線上に聳える端正な形の山である(1)

 この山は、これまでは、茂辺地の奧の湯ノ沢林道から北尾根の作業道を繋ぐコースが普通であった。このコースも最近は林道ゲートが閉じられ、4kmほどの林道歩きが必要になっていた。しかし、今回は、思いがけない新情報のお陰で、林道歩きのない木古内側からの作業道と送電線管理道を繋いだ新コースから再訪することができた。

  前からこの山に登りたいと言っていたFuさんとの約束を果たすべく二人での再訪となった。当初は7年前と同じ茂辺地川上流の湯ノ沢林道からの林道歩きを覚悟の再訪を考えていた。

○新情報入手
 しかし、Fuさんから「5月下旬に、コースは判らないが、木古内町の登山会があったようです」との情報をいただく。早速ネットで調べてみたら、確かにあった・・・「ふるさと大展望・桂岳ウォーキング」。丁寧にコースの概略が分かる地図まで掲載されている(GPSトラックログの結果、実際とは尾根が一本ずれてはいたが・・・・)。早速、前日に枕木山荘に電話を入れて林道の状況を聞く。「2kmほど先にゲートはありますが、小さい車ならその横を通り抜けられますよ」とのこと・・・。

  朝、6:00にFuさんの車で出発。国道から5kmほど奧にある亀川霊泉「枕木山荘」の前を通り、更に奧に続く林道を進む。確かに施錠ゲートはあったが、その左側を擦り抜ける道がしっかりと付いている。まったく意味をなさないゲートであるが、トラックなどの大型車は無理である(2)

  その先で、桂ノ沢と鴉沢に沿った林道の分岐がある。その右へ進む鴉沢沿いの林道の方に、登山会の前に設置したと思われる新しい「桂岳 五丈の滝→」の標識が立っている(3)それに従い、さらに3kmほど進むと、少し広い分岐がある。地図に記載されている林道はここが終点のようで、登山会はそこから歩いたようだ。しかし、林道は荒れてはいるが、さらに奧まで続いている。300mほど進むと「五丈の滝」の標識がある。帰りに寄りたいので、その先の広いところに車をデポすることに・・・。 
○プ〜さんの痕跡が凄い作業道と送電線管理道を繋いで
  スタートしたら、わずか200mほど先が林道終点で、そこに「桂岳入口」の標識が立っていた(4)渡渉する小沢へ降りる踏み跡が草で覆われていたので見失い、薮を漕いで渡ってからトドマツ林の中をウロウロする。しかし、直ぐに左側の尾根にはっきりとした道を見つけてホッとする。

 初めは急だが、トドマツ林の尾根上に快適な作業道がずっと続いている(5)道端には、ギンリョウソウやコケイラン(6)が咲いている。

 やがて、送電線の鉄塔の下に出る。ここで人工林も終わり、今度は向きを変えて、送電線の下の管理道を辿る。踏み跡ははっきりとしているが、草が被っている上に、熊の糞が凄い・・・うっかりすると踏みつけてしまいそうなくらい多い(7)。おまけに明らかに熊が通ったり、寝転んだりした新しい痕跡も・・・(8)

 鈴は付けてはいるが、大声を張り上げながら進んでいく。

 まもなく、北斗市と木古内町の境界尾根に立つ次の鉄塔が見えてくる(9)

 この尾根に乗ると函館山や津軽海峡方面の展望が広がるはずだが、残念ながら霞んでまったく見えない。

 ここの鉄塔から送電線と別れ、頂上へ繋がる境界尾根の苅分道を進む。

 この尾根には、英語でSoFTと書かれ、上に矢印の付いた御影石の新しい標石が一定の間隔で設置されている。初めて目にする標石である。色合いといい、森永のHi-SOFTキャラメルを思い出す(10)





   また、道端には、ハマナスを小さくしたようなタカネイバラも咲いている(11)。やがて、頭上に反射板の設置されているピークが見えてくる(12)。

 東側には大当別川源流部の大規模伐採地跡が広がる。本来であれば、その先に函館山が見えるはずであるが、霞んで全く見えない(13)初めて憧れのこの山に登ったFuさんは非常に残念そうだった。その左側の函館平野も薄いガスで覆われていて、その先に横津連峰の稜線だけがそのガスの上に頭を出しているだけだった。

  7年前はその先に踏み跡もなかったこともあり、反射板ピークで満足して帰ったが、二等三角点の設置されている頂上は、さらに奧のピークである。昨年、この山に登った人から、頂上までの尾根に刈り払い道ができていたという情報を得ていたので、今回は本峰を踏むことも目的の一つであった。

  しかし、その先は粗々しい刈り払い方で、半ば薮漕ぎ状態である。登山会では広く展望も利く反射板ピークを頂上としたわけが理解できる。10分で頂上へ到着。まだ8:30という時刻である。二等三角点を前に記念撮影。遠望は利かないが、のんびり30分ほど休憩(14) 
 
○五丈の滝
 1時間ちょうどで下山。車にリュックを仕舞い、五丈の滝を見に行く。標識の20mほど下に、ロープが張られた急な道がある。根元までの踏み跡がしっかりしている。高さは7mくらいの滝だが、滝壺がなく、落ちた流れが抉れた底からジャンプしているのが珍しい(15)五丈というのは高さなのだろうか?3m30cm×5=16.5m・・・それほど高くはないのだが・・・?

○枕木山荘と亀川神社
 Fuさんは、初めて入る枕木山荘の温泉も楽しみのひとつであったようだ(16)。自分は3回目だが、鉱泉を湧かしている温泉で、携帯も通じずテレビもないことを売りにしている山の中の一軒宿で、なかなか趣のある温泉である。非常に気さくな女将さん(台湾人とのこと)に昨日のお礼を述べたら、「もう登ってきたの?}とビックリしていた。

 宿の敷地内に、「日の本教」という神道系宗教法人の「亀川神社」が建っている。神社前の木古内町観光協会による看板に、神社の由来や枕木山荘というネーミングの由来が明記。教祖がここの冷泉を発見し、神のお告げで「枕木の湯」としたそうだ。



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