十勝幌尻岳(1846.1m)B 
16,7,8  単独  オビリネップ川コース 
  A12、4,30の「残雪期のかんじき登山」
@94,10.4の「十勝幌尻岳」
夏の写真も欲しくて、3回目の登頂となったが、これまでで最高の天候と眺望に恵まれた

6:30 中札内道の駅発
登山
地 点
下山
 7:30
 8:30
10:15
10:30
登山口
尾根取り付き

頂 上
13:30
12:45
11:40
11:30
[3:00]
所要時間
[2:00]

14:40 更別温泉(入浴)
17:00 えりも漁港公園(車中泊)

 十勝平野からどっしりとした大きな山体で聳えるこの山は、まさにポロ・シリ(大きな・山)そのものだ(1)

 日高山脈最高峰と同じ幌尻岳であるが、区別するために、こちらは十勝を冠して、十勝幌尻岳となっていて、通称・「勝幌」とも呼ばれる。 この山の最大の魅力は、すぐ間近に日高山脈主稜線の山並みが見られることである。まさに日高山脈の十勝側の展望である。

 登山を始めて3年目にこの山から眺めたカムイエクウチカウシ山や幌尻岳や札内岳などが憧憬の山となり、その後のそれらへの登頂や縦走へと繋がっている。さらに18年後の12年にまだ雪で覆われているこの山にスキーとかんじきで登っている。

 今回は、夏の写真撮りが今回の目的だったが、見事に天気に恵まれた。中札内道の駅で朝を迎えたが、濃いガスに覆われていた。しかし、天気予報は晴れなので時間が経つと晴れるだろうと登山口を目指した。すでにスタートしている人の車は、昨日チロロ岳の登山口に停まっていた車と同じで、ボンネットの上に沢靴を干してある。入山届けを見たら、やはり大阪の方だった。


 7:30登山口をスタート(2)。こちらのすぐ後に札幌ナンバーの車2台、5人がスタートしたようだ。林道跡を少し進むと、オビリネップ川沿いの道となる。最近笹刈り整備が行われたばかりのようで、非常に快適な道である。崩壊した登山道を迂回するための新しい道が造られ、新しい橋が架けられていた。感謝しながら渡らせてもらう(3)。


 気持ちの良い川沿いの整備された道を1時間ほど登り(4)900m付近で最後の渡渉を終えて、北西尾根に取りつく。最初の内は大きくジグを切って道は続くが、1100m付近からは、緩むことのない急な直登が続く(5)トレッキングポールで4輪駆動モードでどんどん高度を稼ぐ。夏道は、小さいながらもジグザグになっているところもある。4年前に、カンジキで雪斜面の直登を経験しているので気分的に楽だった。


 尾根に取り付いて、1時間45分、黙々と高度を稼いで、1700mで北尾根と合流する肩に出た。十勝平野の広がりが飛び込んでくる(6)。稜線上に乗り、5分ほどしたらようやく頂上が見えてきた(7)


 10:30、ちょうど3時間で、大阪の60代と思われる男性に迎えられて3回目の頂上到着。この方は、 「山に残した足跡」というホームページを開設しているKoさんという方だった。拙サイトも見たことがあるという。やはり今年、日本三百名山を踏破し、今は、日本標高順300山踏破を狙っているとのこと。昨日のチロロ岳も今日のこの山もそのためだという。1839峰がギリギリ300番目だとか。すなわちそれ以上の山が対象になるらしい。 なかなか良い思いつきだと思う。自分もこれからの目標がなくなっているので、道外の山へ登るときに、それを真似てみようと思った。 

 Koさんにカムイエクウチカウシ山を左奥に入れて、シャッターと押してもらった(8)。さらに、Koさんにモデルになってもらって幌尻岳より北の山並みを入れてパチリ(9)


 昨日同様のスカッ晴れで、日高山脈が南端(11)から北端まで、十勝平野の広がり(10)とその左奥に十勝山脈〜表大雪〜東大雪、阿寒の山々まで、これ以上はないた思われる眺望が広がる。
 風もなく、虫もいない、下山が嫌になるほど快適な山頂だ。Koさんといろいろ山談義や山座同定を楽しみ、1時間ほどのんびりする。
 11:30、彼より10分ほど遅れて下山開始。


 それにしても花のない山だ。下山開始して見つけたわずかな花々〜エゾイソツツジ(11)、ゴゼンタチバナ(12)、エゾツツジの蕾(13)。これらのほかに、ウラジロナナカマドとウコンウツギも咲いていた。
 下山開始して5分ほどしたら、自分のすぐ後にスタートした札幌の?グループが間を置いてそれぞれのペースで登ってきた。それにしても大阪のKoさんは速い。追い付いたのが、沢沿いの道になって休んでいたときだった。さすがの多くの山の経験者だ。

 ちょうど2時間で登山口到着。すぐに下りてきたKoさんにご挨拶して、まずは、更別温泉へ。その後、明日の豊似岳に備えて、育成牧場のゲートの鍵を借りるために、えりも町役場まで走った。えりも漁港そばの公園のトイレの駐車場で車中泊態勢に入り、近くの食堂で夕食を摂った。



「北海道山紀行・目次」へ      HOMEへ

inserted by FC2 system