8:30 自宅発
12:10 オロフレ峠596カーブ地点
登山 | 地 点 | 下山 |
12:20
12:35
13:05 |
596地点
北西尾根
頂 上 |
13:35
13:25
13:10 |
[0:45] | 所要時間 | [0:25] |
旭川へ
|
加車山はオロフレ峠の東側、カルルス温泉の北側に位置する山である。標高が930mのオロフレ峠より低い山だが、カルルス温泉側から見ると意外に迫力があり、存在感がある。
山名の由来は、『日本山名事典』によると、「この山に雲が懸かれば雨になるので、傘山と呼ばれ、それが訛化して“かしゃやま”になった」とのこと。アイヌ語名はサマッキヌプリ(横たわっている山)。
3日後に、表大雪の山の誘いをいただき、天気予報の良い明日と明後日に期待して、旭川へ向かうことに・・・しかし、移動だけではもったいない。天気は良くないが、ダメモトで、ネット上にもときどき登場するこの山に寄ることにした。ルートを地図で検討する。オロフレトンネルから登別側へ少し下ると大きなヘアピンカーブ(標高点596の地点)がある。そこから北西尾根を狙うのが一番楽そうだ。
壮瞥側からオロフレ峠へ向かう。オロフレ岳はガスの中だったが、
幸い、オロフレトンネルを抜けたらこの山は見えていた(1)。小雨がパラついてはいるが、気になるほどではない
。カーブ外側の駐車帯に車を置き、法面の左端の笹藪から取り付くことに・・・(2)。
標高差はわずか300m、見た目にも1時間は掛からないで登れそうな感じである。カンジキをリュックに着けて、長靴でスタート。笹に掴まりながら急な法面を登り切ったら、あとはビッシリ雪面が続いている。
北西尾根のコル付近を狙って登っていく。
尾根に乗ると、尾根頭が見える。頂上はその先のようだ(3)。あとは尾根を辿るだけ。直ぐに右側から、午前中に往復したと思われる単独行の足跡が続いている。ピンクテープも付いているところを見ると、結構登られている山のようだ。
確かに、積雪期であれば、簡単に登れ、位置的にも天候が良ければ、噴火湾や登別から苫小牧に掛けて、さらには支笏湖畔などの展望が期待できる山である。
c750〜c850の急斜面を登り切り、
後を振り返ると、オロフレ岳は雲の中。しかし、左側に羅漢岩とその下に旧道が見える(4)。
あとは、斜度が緩み、ダケカンバ一色の尾根となる(5)。頂上はその一番奥のようだ。
わずか45分で呆気ない頂上到着。南西側にこれまで2度登っている来馬岳とサンライバスキー場が見える(6)。しかし、他の山は雲に隠れたままである。
南側に湖が見える。初めは橘湖かと思ったが、間の地形や高さから見ても、どうやら倶多楽湖のようだ(7)。本来であれば、その向こうに太平洋が広がるはずである。橘湖は703ポコの陰になっているようだ。
展望もないので、長居は無用。おまけに雪も降ってくる。ときどき踏み抜きながら、登りのトレースを辿って、ゴールイン。
また、この時期、この付近を通ることがあったら、展望狙いで気軽に登ってみたい山となった。