加車山(かしゃやま)(897.5m) <登別市/白老町> 
<北西尾根ルート>  ツボ足  単独  09、4,23

旭川へ向かう途中に立ち寄り、オロフレ峠道路の596地点からお気軽モードの山へ

 8:30 自宅発
12:10 オロフレ峠596カーブ地点
登山
地 点
下山
12:20
12:35
13:05
596地点
北西尾根
頂 上
13:35
13:25
13:10
[0:45]
所要時間
[0:25]
旭川へ
 加車山はオロフレ峠の東側、カルルス温泉の北側に位置する山である。標高が930mのオロフレ峠より低い山だが、カルルス温泉側から見ると意外に迫力があり、存在感がある。

 山名の由来は、『日本山名事典』によると、「この山に雲が懸かれば雨になるので、傘山と呼ばれ、それが訛化して“かしゃやま”になった」とのこと。アイヌ語名はサマッキヌプリ(横たわっている山)。

 3日後に、表大雪の山の誘いをいただき、天気予報の良い明日と明後日に期待して、旭川へ向かうことに・・・しかし、移動だけではもったいない。天気は良くないが、ダメモトで、ネット上にもときどき登場するこの山に寄ることにした。ルートを地図で検討する。オロフレトンネルから登別側へ少し下ると大きなヘアピンカーブ(標高点596の地点)がある。そこから北西尾根を狙うのが一番楽そうだ。

 壮瞥側からオロフレ峠へ向かう。オロフレ岳はガスの中だったが、幸い、オロフレトンネルを抜けたらこの山は見えていた(1)小雨がパラついてはいるが、気になるほどではない。カーブ外側の駐車帯に車を置き、法面の左端の笹藪から取り付くことに・・・(2)

  標高差はわずか300m、見た目にも1時間は掛からないで登れそうな感じである。カンジキをリュックに着けて、長靴でスタート。笹に掴まりながら急な法面を登り切ったら、あとはビッシリ雪面が続いている。

 北西尾根のコル付近を狙って登っていく。尾根に乗ると、尾根頭が見える。頂上はその先のようだ(3)あとは尾根を辿るだけ。直ぐに右側から、午前中に往復したと思われる単独行の足跡が続いている。ピンクテープも付いているところを見ると、結構登られている山のようだ。

 確かに、積雪期であれば、簡単に登れ、位置的にも天候が良ければ、噴火湾や登別から苫小牧に掛けて、さらには支笏湖畔などの展望が期待できる山である。

c750〜c850の急斜面を登り切り、後を振り返ると、オロフレ岳は雲の中。しかし、左側に羅漢岩とその下に旧道が見える(4)

 あとは、斜度が緩み、ダケカンバ一色の尾根となる(5)頂上はその一番奥のようだ。

 わずか45分で呆気ない頂上到着。南西側にこれまで2度登っている来馬岳とサンライバスキー場が見える(6)しかし、他の山は雲に隠れたままである。

 南側に湖が見える。初めは橘湖かと思ったが、間の地形や高さから見ても、どうやら倶多楽湖のようだ(7)本来であれば、その向こうに太平洋が広がるはずである。橘湖は703ポコの陰になっているようだ。

 展望もないので、長居は無用。おまけに雪も降ってくる。ときどき踏み抜きながら、登りのトレースを辿って、ゴールイン。

 また、この時期、この付近を通ることがあったら、展望狙いで気軽に登ってみたい山となった。

 










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