カルルス山A(1075m)〜来馬岳C(1040.1m)
<オロフレ峠展望台コース> 2名12,6,257
98、11、8の「来馬岳」(サンライバスキー場コース)
07,5,21の「来馬岳」(サンライバスキー場コース)と「橘湖」
オロフレ峠展望台コース 単独 10,9,27
 ようやく夏らしい天候になり、季節を変えて再訪してみたが、思ったより花は少なかった

5:00 函館発
8:30 有珠善光寺・伊達道の駅付近散策
登山
地  点
下山
11:20
12:15
13:45
オロフレ峠展望台
カルルス山
来馬岳
16:20
15:35
14:30
[2:25]所要時間[1:50]

GPSトラックログ
昨年(平成21年)に登別山岳会の手によって新しく整備されたオロフレ峠展望台からカルルス山経由来馬岳までの縦走路(1)を2年ぶりに再訪した。『山と渓谷』9月号にこのコースの紹介記事を依頼されたので、再取材を兼ねての再訪だった。前回は秋だったので、花の季節にそれを期待して行ったが、時期が合わなかったのか、意外と花は少なかった。しかし、道端には花が終わったツバメオモトやシラネアオイやサンカヨウがたくさん見られたので、もう少し早い時期か、夏の花のもっと遅い時期が良かったのかも知れない。。

 この縦走路が正規な登山道として認可され、1075ピークが「カルルス山」と命名されたが、そこに至るまでに、下記のような事情があったようだ(@nifty地域ガイドより抜粋)

 オロフレ峠の登山口からはかつては1077メートル峰(通称バケモノ山)に道が通じ、ある人物により登山道が開削され山頂に山頂碑も建てられたが、1077メートル峰は支笏洞爺国立公園内にあり本来勝手に登山道を開削したり工作物を建てることは許されないことである。
  それに対して営林署や環境省の意向により、平成21年に、登別山岳会がオロフレ峠から来馬岳への登山道を1077メートル峰から約300メートル西側の国立公園区域から外れているルートに変更し、隣接する標高1075メートルの無名峰を「カルルス山」と命名したものである。 現在は1077メートル峰への登山道は閉鎖され、構造物も撤去されている。

早朝に函館を出たが、濃いガスで山が見えなかった。しかし、晴れそうな気配なので、有珠善光寺や伊達の道の駅付近で時間つぶしをする。10過ぎにはガスが取れて青空が広がって来たので、オロフレ峠展望台にある登山口へ向かう。展望台駐車場に着いたら、ちょうどオロフレ山から下りてきた登山者がいる。よく見たら、HYML仲間で、これまでにも一昨年の室蘭岳裏沢や昨年の大千軒岳など、何度もご一緒している室蘭のなかよしさんだった。そう言えば、今日は月曜日で、彼のラーメン店は休業日である。声を掛けると、向こうでもびっくりしている。

 彼も、この後同じコースを歩くつもりだったとのことで、お互いに期せずして道連れができた。反対側のオロフレ山登山口には立派な看板があるが、こちらの登山口を示す物は何もない。前回は入口に「登山者の皆様へ」という注意書きの看板が立っていたが、それもなくなっていた。しかし、登り口の踏み跡ははっきりしていた(2)

 その上の花畑状態の斜面に縦横無尽に付いていた踏み跡は、その保護のためにテープが張られていて、登山道がはっきりしていた。ヨツバシオガマとチシマフウロがわずかながら咲いていた。

 その斜面を登り切って振り返ると、眼下のオロフレ峠展望台の駐車場とそれを挟んで羅漢岩、その奥にオロフレ山が見える。(下山時に撮ったので、車が我々の2台しかないが、登るときには観光客や登山者の車がたくさんあった(3↓)


ダケカンバ林の中に続く展望のない緩やかなアップダウンの道をおしゃべりしながらのんびり進む。足元には花の終わったツバメオモトの群落が続く。この花の時期に来たら、さぞかしみごとな感じであろう。

 バケモノ山への道は閉鎖されているが、なかよしさんは、以前バケモノ山までは行ったことはあるが、この先は初めてだとのこと。

 やがて、その先の分岐から階段を上ると、カルルス山山頂である。周りの展望はないが(4)標識を見て、ここはこの後進む来馬岳より35mほど高いことに気づく。

 少し休んで、来馬岳へ向かう。ここから少しの間は平らな笹藪が続き、その中に広い快適な苅払い道が続く(5)その先でハイマツが現れ、火山礫が露出した平坦な地形に出る。ガンコウランやコケモモが生えている。ここは前回に来たときにお花畑だと期待していたところではあるが、特に目に付く花はなかった。


 そこを抜けると、木の梯子が設えられた岩がある。その上は展望台になっていて、これから目指す1043ピークとゴールの来馬岳が見える(6)岩からは、983mのコルに向かって、急な傾斜を下る。ここは、このコースで最も斜度のきついところで、帰路の登り返しが辛いところである。再び、P1043mへの緩い傾斜の尾根を辿ると、来馬岳が間近に見えて来る。1043mからは、再び、958mのコルに向かって下り出す。ここも帰路の登り返しがきついところだ。 頂上が近づくと、オロフレ山やその後ろの徳舜瞥岳とホロホロ山の連なりを初めとする展望が広がるtころに出る(7)


 のんびり歩きで2時間半ほどを要し、スキー場から2回、同じコースから2回の4回目の頂上に到着(8)。この頂上から一番好きな眺めは、橘湖と倶多楽湖の二つのカルデラ湖とその後ろに広がる太平洋だ(9)橘湖と倶多楽湖の間には登別温泉があるのだが、それは全く見えない。

 それぞれ車で来たのだから、一台をスキー場に下に移動してから登れば、そのままスキー場を下れば良かったことに気づくが、後の祭り・・・同じアップダウンの大きな道を戻るしかない。

期待したが、思ったより少なかった花

ヨツバシオガマ

チシマフウロ

ゴゼンタチバナ

ツマトリソウ

ウコンウツギ
道端には、花の終わったツバメオモト、サンカヨウ、シラネアオイが非常に多く目に付いた。
ひと月ほど早い時期ならこれらの花を楽しめるだろう。

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10,9,27のオロフレ峠展望台コース 単独 10,9,27


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