4:20 占冠道の駅発
登山 | 地 点 | 下山 |
5:30
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6:20
6:50 |
狩勝林道入口
711ポコ
c800m付近
頂 上 |
7:25
7:15
7:10
7:00 |
[1:20] | 所要時間 | [0:25] |
富良野へ
|
昔の石狩国と十勝国を結ぶ狩勝峠の西側に位置する1000mにわずか足りないが、
端正な山容で存在感のある山である(1)。佐幌岳とともに、日高山脈の北端の山の一つである。
前日、
羊蹄山の京極コースを滑り降りて移動し、占冠の道で夜を明かす。天気予報はあまり良くない。朝のうちは持ちそうなので、4:00に起きて直ぐに移動。狩勝国道(国道38号線)を落合経由で狩勝峠を目指す。
峠の4kmほど手前に、入口となる「狩勝林道」ゲートがあった。その先に目指す頂上も見えている(2)。
幸い、入口からなんとか雪が続いているようだ。ゲート前に車を停める。スキーを着けて朝食も摂らないでスタート。情報としては、そこから直ぐに林の中へ入り、北尾根を辿ることは分かってはいたが、ついつい林道を辿ってしまう。どこかで山の方へカーブするだろうと期待しながら歩いていったが、どんどん違う方向へ進んでしまう。
10分ほど進んで、林の中へ入る。左手に714ポコ上のコルに突き上げる沢が続いているので、その左岸を辿って登っていく。上の方から今朝方に歩いたと思われる生々しい熊の足跡が続いている。こちらの進路と逆方向なので安心して進む。
徐々に明るい林となり、斜度も増してくるが、見える頂上を目指してジグを切りながら進む。c800m付近で当初予定の北尾根に合流する。
古いトレースがたくさんあるところを見ると、結構人気の山のようである。国道から直接手軽に登れる展望の山だからであろうか・・・。
下を見ると711ポコとその先に佐幌岳(右奧)が見えている(3)。
佐幌岳の右手には、北大雪の然別付近の山々が見えていたが、直ぐに霞んでしまった。その南側にも十勝平野が広がっているが、霞んでよく見えないのが残念。西側には、まだ白い社満射岳や落合岳も見えている。
上は、帰りが楽しみなオープン斜面となり、ジグを切って登っていく。それが少しずつ細くなって頂上へと続く(4)。
上空にどんどん雲が広がり、遠望が霞んでくる中、1時間20分で笹が頭を出した頂上に到着。
本来であれば、日高山脈、十勝連峰、大雪の山々、夕張山系、十勝平野の広がり等の360度の大展望が得られるはずであるが、生憎、遠望は利かない。佐幌岳に登ったときも、展望に恵まれなかったが、そのときよりは少しマシか・・・・。一
番はっきり見えるのは、南側に続く日勝峠より北側のオダッシュ山や狩振岳などである(5)。
朝食を摂るつもりでいたが、風も強くなり、寒くなってくる。
記念写真(6)と笹薮の中の二等三角点(点名・狩勝)(7)を撮って、下山開始。
登りでは、結構楽しめると思っていたオープン斜面もあっという間に滑り降りてしまう。
711ポコのダケカンバの幹に赤いプレートが付けられている・・・「金山ダム積雪調査箇所 Dコース(狩勝北斜面) 5地点」と書かれていた。ここから眺める山容もなかなかなものである(8)。
情報によると、その下に3とbSがあるらしいが、気付かなかった。
その下は、針葉樹林帯となって、見通しが利かなくなるが、古いトレースを辿って下っていく。やがて、車が見えて、わずか25分でゴールイン。
車の中で朝食を摂っていると、小雨が降ってきた。朝飯前の早朝登山が功を奏した感じの一山ゲットであった。山容や展望の良さ、国道から直接手軽に登れることなどからしても、冬山入門の山として最適な山のようである。
天気が良ければ、社満射岳も考えていたが、林道偵察だけに終わる。明日の布部岳に備えて、富良野へ向かう。