[9]
狩場山
(1、520m)
この山には、島牧村から入る
千走川新道コース
と
旧道コース
と、北桧山町から入る
真駒内コース
と、瀬棚町から入る長い
茂津多コース
の4コースもある。真駒内コースは若い頃仲間で1回、一人歩きをはじめる前の年に登山会で1回歩いている。
一人歩きでは、最初に(92年)に
新道コース往復
、2回目(97年)は
旧道コースから新道コースの1周登山
を、そして今回は3回目である。
[
千走川新道コース]
2
回目 1999,7,18
1回目 92,8,30
茂津多コースを諦め、花の目的にガスの中の新道コースを往復する。そして、下山後、間抜けな初対面を経験!
登山
地点
下山
6:25
7:35
8:40
登山口
第一雪渓
頂 上
11:50
11:05
10:20
[2:15]
所要時間
[1:30]
この狩場山には全部で4つの夏道のルートがある。当初は、日高遠征のトレーニングも兼ね、
唯一まだ歩いていない茂津多コース(瀬棚の須築漁港のそばの海抜0mから登り、片道12.4kmという長い尾根コース)の予定で出掛けた。あまり利用されていないので、覚悟はして行ったが、やはり草が覆い被さり、掻き分けながらの登行に「この調子で往復25kmはきつい」と、登山口からわずか200mで断念、
島牧へ向かい、2度目の千走川新道コースへ回る。
天候が良かったら、2年前の反対回り、すなわち新道〜旧道を考えて、整備の状態を確かめにまず旧道の登山口へ行ってみたが、整備されている様子もなく、頂上付近にガスが懸かって来たこともあり、最も楽な新道コースのピストンに切り替える。
6時過ぎなのに、すでに車が5台程。見上げる頂上はガスで覆われているので、楽しみを花との出会いに切り替えて、すでに標高700mの登山口に取り付く。まず、最初の楽しみは最初の花畑・第一雪渓である。その間は、初めはブナ林、高度を上げて行くにつれて、ダケカンバが、標高900mほどで、ハイマツが出現、そのハイマツの枯木の幹を跨ぎながらの結構な急登が続く。ふと見るとナナカマドの花が咲いている。この道は、いつもじめじめした感じの道である。
1時間程で、
第一雪渓に到着(1)
。思ったよりまだ大きな雪渓で、周りには、まだつぼみ状態のアオノツガザクラやミヤマクロスゲ、ヨツバシオガマがちらほら、上の方にエゾカンンゾウの群生が見られる位である。上を見上げると第二雪渓の下辺りからガスに覆われている。ゆっくり休憩し、さらに上を目指す。10分程で真駒内コース分岐へ着く。この辺から第2雪渓周辺までも花畑である。足元にフギレオオバキスミレ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、ハイオドギリ、ハクサンフウロなどが咲いている。赤い花びらが落ちているので、何かと確かめたらベニバナイチゴの花びらであった。
第二雪渓は思ったより小さかったが、しっかりと氷状態でステップが利かないために滑って危ない(2)
ので、解けている下の方を巻いて通過する。
いよいよ、南狩場へ向けてのこのコースで一番の急登である。
ウコンウツギの花が咲く(3)
、岩混じりのミヤマハンノキ林の道を抜けると、頂上までのだだっ広いゆったりとした稜線が広がる。
まず目に飛び込むのが、一面イワイチョウの群生(4)(5)
である。
その中に シナノキンバイとミヤマキンポウゲがちらほら群生を作って咲いている。(6)
その上には
アオノイツガザクラ(7)
の群生である。それらを眺めながら展望のない中を頂上へ到着。
頂上には、札幌からきたという40代位の男性が一人。いろいろな山の話をしながらのんびり寛いでいるところへ、登山口でほぼ一緒にスタートした昭和ひと桁生まれという所沢市の男性と50代の夫婦連れが到着。 展望もないが風もない中、のんびりと北海道の山を巡っているという元気な所沢市の男性を中心とした楽しい会話を交わしながら1時間半ほど寛ぐ。
下りは、地元島牧村の村民登山会の大勢の人々と擦れ違いながらの下山である。足を見るとほとんどが運動靴で、泥んこの多いこのコースでは気の毒なくらいである。むしろ、長靴を勧めたいくらいである。
車で旧道登山口の近くまで来たときに、頂上に10分くらいしかいないで、すぐに下山していった若い男性が歩いている。聞いたら、「旧道コースから登って新道コースを降りてきた」とのことである。2年前の私と同じコース取りである。
旧道の状態は「全然整備もされておらず、藪が凄いのと、東狩場の斜面をトラバースするところは滑って怖かった」
とのことである。
下山し、国道に出て、8月7日に山のメールフレンドを連れて登る大平山(おびらやま)の車止めの位置を確かめに、泊川沿いの「島牧・美利河線」へ入る。その車止め位置で、
そのときはお互いに気付かない間抜けな初対面↓
があったのである。
ちょうどし大平山から下山してきた二人連れの男性に、コースのことや花のことをいろいろ聞いて、そばの宮内(ぐうない)温泉で汗を流して帰路に就いたのである。 そして、2日後、リンク仲間で半年以上も前からお付き合いをいただいている札幌の「kamii trekking page 」のHKさんから「7月18日、SKさんに誘われて大平山へ行ってきました。」というメールをいただく。そのSKさんもリンク仲間で、「北海道の山とスキー」の管理者である。「えっ! もしかして?」とばかり、お二人と直ぐに1・2度メールをやり取りした結果、私が車止め地点でいろいろ情報を尋ねた二人が、そのご両人だったのである。お互い、まったく考えても見なかった間抜けな初対面だったのである。
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