狩場山(1519.9m)G
 千走川新道コース  単独 12,10,4
92,8,30の新道コース 97,7,12の旧道コース〜新道コース
99,7,18の新道コース  99,9,5の茂津多コース
02,10,06の真駒内コース
10年ぶり、7回目の登頂だったが、期待していなかった紅葉がずますだった

6:00 函館発
9:20 車デポ地点(林道歩き)
登山
地 点
下山
 9:55
10:45
11:45
12:00
登山口
4合目
南狩場
頂 上
14:05
13:35
12:45
12:30
[2:05]
所要時間
[1:35]
14:40 車デポ地点(林道歩き)
15:30 黒松内温泉(入浴)
18:30 壮瞥道の駅(車中泊)
 せたな町と島牧村にまたがる一等三角点(点名「狩場岳」)の山。これまでに積雪期に登っているフモンナイ岳、東狩場山、オコツナイ岳などを従えた狩場山地の主峰で、道南の最高峰でもある。山名は、アイヌ語のカリンパ・ウシ・ヌプリ(桜・群生する・山) に因る。

 過去、HPにはアップしていない真駒内コースからの2回も含めると、8回目の登頂である。気が付いたら、最後に登ったのが10年前の真駒内コースである。

 家を6:00に出て、黒松内経由で登山口へ向かう。キャンプ場の駐車場から頂上を眺めるが、そこから見る感じでは紅葉はそれほど進んでいないような感じだ(1)その少し先に「工事のため通行止め」という立て看板が立っていたが、ゲートも何もないので、そのまま進むと工事現場にぶつかる。工事関係者に邪魔にならない駐車スペースを聞いて、少し戻った広場に停めてスタート。

 舗装されたばかりの林道を歩いていく。頭上に南狩場ピークが見える。その斜面をの上の方は紅葉も期待できそうな感じだ(2)舗装されていたのは、車のデポ地点から1kmほどだった。35分歩いたので、合計ざっと2.5km位の歩きだろうか・・・登山口へ到着。標高700mほどである。


 新道コースを登るのはこれで3回目だが、登山道には、新しい合目標識が1合ずつ設置されていた。高度を上げて行くに連れて、道端のオオカメノキやタカネナナカマドが色付いてくる。5合目ほどまで登ると、澄み切った青空の下に紅葉に彩られた南狩場までの斜面が見えてくる(3)10年前にも同じ頃に登っているが、そのときはすでに上の方は紅葉が終わっていたが、今年は暑い夏が続いてお陰で、ちょうど良い感じだ。青空をバックのタカネナナカマドやミヤマカエデが美しい(4)


 やがて、第一雪渓の斜面へ到着。ここは遅くまで雪が残り、夏は花畑が広がるところだが、今回は草紅葉(5)。第一雪渓を登り切って下を見下ろすと、通過してきた台地状の斜面が紅葉で彩られていた(6)


 さらに登っていくと、真駒内コースとの分岐があり、その先が第二雪渓である。その先は斜度がきつくなり、登り切ると9合目。目の前に紅葉に彩られた南狩場ピークとその左奥に頂上が見えてくる(7)。道端にはハイオトギリの紅葉が美しい(8)


 南狩場ピークを越えると、緩やかな広々とした頂上稜線へ出る。ハイオトギリの赤と、湿原性の草紅葉と、ハイマツの緑とのコントラストが目に鮮やかだ(9)。やがて青空を映す親沼とその先の子沼を越えると頂上は近い(10)


 2時間チョットで、10年ぶり8回目の頂上に到着。誰もいない頂上は初めてだ(11)考えてみたら、10年前は現職だったので、週末しか登れなかったので当然かも知れない。
 反対側の12年前に歩いた茂津多コースの長大な尾根を眺めてみる。その右側に今春亡くなったFuさんと一緒に7年前に春山スキーで登ったオコツナイ岳が懐かしい(12)


 茂津多コースへの下り口に「見おろしの沼」という標識がある。これまでに記憶がない。ちょっと下ってみたら右側眼下に沼が見えた。7回も登っていて気づかなかったので、これは新発見だ(13)無風の上ポカポカ陽気の下、360度の大展望を楽しみながらのんびり30分ほど休んで、下山開始。
 2度春山スキーで登って、『雪山ガイド』増補改訂版にも記載したカスベ岳とメップ岳を眺めながら下山を続ける。この両山を結ぶ吊り尾根を歩いたことも懐かしい(14)

 今年は異常な暑さが9月末まで続いてので、紅葉はそれほど期待しなかった。しかし、1000m以上では十分満足できる状態だった。さすが、1500m超峰だ。凄く得をした感じで、長い林道歩きも苦にならなかった。工事関係者に「もう行ってきたの?速いですね〜」と言われ、「紅葉がきれいだったですよ」と答える。

 千走川温泉で汗を流したかったが、「準備中」の札がぶら下がったままだった。営業をしてないのだろうか?仕方がないので、海岸へ出て「村営漁り火温泉」へ行ったら、ここは完全に閉鎖していた。泊川林道を入って「宮内温泉」という選択肢もあったが、奥へ入るのも億劫なので、そのまま黒松内まで走り、「黒松内温泉ぶなの森」へ。
 


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