[9]   狩場山(1、520m)  

この山には、島牧村から入る千走川新道コース旧道コースと、北桧山町から入る真駒内コースと、瀬棚町から入る長い茂津多コースのコースもある。
真駒内コースは若い頃仲間で1回、一人歩きをはじめる前の年に登山会で歩いている。ここでは、新道コースの往復と、旧道コースから新道コースへの一巡コースと茂津多コースを紹介する。


千走川新道コース]  1回目 1992,8,30 
2回目 1999,7,18
最短距離の新道コースで、遅い高山植物の花々に心踊る
7:00 島牧
7:30 登山口
登山地    点下山
7:45
8:45
9:15
登山口
真駒内コース分岐
頂 上
11:35
10:20
10:00
[1:30]所要時間[1:35]

12:00 賀老の滝
12:25 千走川温泉入浴
14:15 北桧山温泉入浴

 出発時、海霧でじり雨、桧山へ抜けても雲が低 く、山見えず。しかし、瀬棚方面の日本海上は青 空が広がっている。駄目でもともと、島牧賀老コ ースの方へ回ってみる。後志方面は晴れ間多し。賀老高原に着いた頃は、頂上が見えていたが、 だんだん雲が覆っていく。地図を忘れたことに気 づき、登山口が分からず。「登山口まで5km」 の標識にしたがって進むと、そこが「新道コース」 の登山口
真駒内コース分岐付近の花畑
 バスも含めてかなりの車がすでに駐車している。すでに高度700mくらいあるらしい。登山開始 して、まもなくダケカンバの根や幹を跨ぎながら の登行。タカネナナカマドの実が色付き始めてい る。35分ぐらい変化のない割りと急な道を進む。 距離が短いのでハイペースで登る。その間30人近く追い抜く。

やがて下部お花畑に出る。まず目に飛び込んだのがエゾカンゾウの群生、小さな岩が点在する中に小柄なハクサンボウフウ、ハイオドリギ、コガネギクが一面に咲き乱れている。この時期にまだこれ程豊富な高山植物の花にお目にかかれるとは思わなかった。このお花畑を横切っている最中に8人程追い越す。
 お花畑のヨツバシオガマ
  また、笹やぶの中を登ると、真駒内コース分岐のお花畑に出る(1)。ここは前に登ったときは雪渓が遅くまで残っていたところ。下のお花畑の花のほかに、ヨツバシオガマ(2)、チシマフウロ、コウメバチソウ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲなどがまだ咲き乱れている。その中に二株トリカブトを見付け、写真に収める。

 南狩場前後の岩とダケカンバの幹がいりくんだ険しい道を進むと、頂上までのなだらかなお花畑が続く。ここには、ウサギギクくらいしか咲いていなかった。頂上の下で、老夫婦を追い抜く。3時間を要してここまできたらしい。「一番乗りだと思ったら最後に抜かれてしまった。」と言う話を聞いて、悪いことをしたと思う。
頂上の様子
 頂上に着き、 休憩しながら朝食をとっているうちに、沢登りをしてきたという3人が到着(3)。ヘルメットに地下足袋、ザイルとカラビナを付け下半身ずぶぬれ・・写真や話では見聞きしているが、実際の様子に始めて出会う。今ごろが、一番水が冷たくなくて登りよいとか。そうこうしているうちに狭い頂上が12名ほどになる。追い越してきた人数を思い出し、雲も晴れそうにもないので、下山開始する。
賀老の滝
 下山途中、登りで追い越した人達のほかに今金町や八雲町の登山会(共に25人程度)に出会う。下部お花畑の分岐で道を間違う(登りで花畑の中を横切ったのでその積もりで歩いていると下から登ってくるパーティがきて、登っていることに気付く。)それが、八雲の一行で休憩中の服部さんに出会う。後から、春に雄鉾岳で会った八雲ワンダーフォーゲルクラブの2名が来るとのこと。歩き始めるとまもなくお年寄りのお世話をしながら最後に登ってきた両人と再会。懐かしく挨拶をし、言葉を交わす。その後、同じころ登り始めた、障害児らしい2名を連れた若い4人連れに出会う。半分ぐらいの道を3時間半ぐらいかけている、果たして頂上へ辿りつけただろうか。

下山後、途中、賀老の滝に寄り、写真に収め(4)千走川温泉入浴。狭くてあずましくないので早々に上がる。昼食に島牧の食堂で賀老定食(期待外れ)を食べ、1時間後、北桧山温泉で温泉のはしごして帰宅。


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