狩場山(1520m)F  真駒内コース  単独  02,10,06
この山には、今回の北桧山町から入る真駒内コース
島牧村から入る千走川新道コース旧道コースと、、
瀬棚町から入る長い茂津多コースのコースもある。

紅葉ねらいとHPアップねらいで、11年ぶりの真駒内コースから狩場山を目指す。
真駒内ダムから狩場山を望む
5:20 函館(自宅)発
登山
地点
下山
 8:07
 9:57
10:55
11:27
登山口
馬場川コース分岐
千走新道分岐
頂 上
14:33
13:15
12:26
12:00
[3:20]所要時間[2:33]
15:20 北檜山温泉(ホテルきたひやま)入浴
18:10 帰宅
 紅葉ねらいでどこか道南の山でも・・ということで、過去2回登っているがまだHPにアップしていない北檜山町の真駒内コースからの狩場山を目指す。このコースは、若い頃に職場の仲間と、さらに本格的に山を始める前の年(11年前)に北檜山町の登山会で登っているが、記録も記憶もなく、さらに最近、myHPのアクセス13万件目をゲットされた千葉県の方の故郷が北檜山町で、しかも、少年時代を過ごした土地が真駒内ダムの底に沈んでいるというメールをいただいたのもきっかけのひとつである。

 朝、暗い内に家を出て八雲町経由で北檜山町へ入る。新しく建て替えられた役場の前を通り、国道から17km先の登山口を目指す。天候は曇り空であるが、高曇りで周りの山々は全部見えている。途中、周りがオートキャンプ場などですっかりきれいに整備された真駒内ダム公園から狩場山の全容が見える。このダムに下にも沈んだ集落があるということを知り、改めて感慨に浸る(1)。
吊り橋を渡って登山開始
 紅葉が始まったばかりの深い熊戻り渓谷を眼下に見ながら、登山口となる狩場小屋の建つ広場に到着。車が数台停まっているので、先行者がいるのではと思ったが、どうやら家族でのキャンプらしく、登山届けにも先行者はいなかった。まずは深い真駒内川に懸かる吊り橋を渡るところからこのコースは始まる(2)。
急なブナ林の尾根を行く
 苦手な吊り橋を渡って登山道へと入って行く。初めは真駒内川の支流・多曲の沢の左岸の急なブナ林の斜面をジグを切りながら斜めに登っていく。空には太陽が見えず、何となく暗い寂しい歩きである。天候がいいと気分も体も軽いが、このコースでは誰とも会うことがないだろうと思うとやや気持ちが重い。自分を励ましながら急な登りを詰めていく。しかし、対岸の岩壁を覆っている紅葉や、周りの紅葉を楽しみながら、35分ほどで標高500m附近で尾根道に乗る。ここからは、一昨年の春に山スキーで登った形のいいカズベ岳をバックに、655m附近まではかなり急な登り続く。まだ黄葉には早い見事なブナ林の中のミヤマカエデの黄葉や灌木の紅葉が気分を爽やかにしてくれる(3)。
南狩場岳頂上を望む
 傾斜がゆるみ、やがて790m附近でブナ林から抜け、ダケカンバ林に変わる。870m附近でようやく険しい岩壁に囲まれて聳える南狩場の頂上(1464m)が見えてくる。目指す本峰はその陰で見ることはできない。1000m附近で古い標識があるのでそこだと分かる、すでに廃道となった馬場川コース分岐に到着。距離的に半分をすぎた辺りである。以前登ったときにははっきりとした登山道があったが、現在ではその痕跡すら認めることができない状態である。

 その辺りからダケカンバの背丈も低くなり、深い笹藪の中に登山道は続く。今年の夏にでも刈り払いや枝切りがされたようで、切られた笹や枝が道の真ん中に置かれたままになって、それが足に絡んで歩きづらい。しかし、贅沢は言われない。これらの努力によって我々は快適に歩くことができるのである。感謝の気持ちで歩かなければ・・・・。
第二雪渓の花畑の黄葉
 やがて、展望が開け、表面に南狩場までの斜面とルートが見える(4)。対岸の斜面の葉の落ちた白いダケカンバ林の中に散りばめらた紅葉がきれいである。その沢の源頭を巻き、しばらくすると、突然道に結構な量の水が流れている。上を見ると道の真ん中の岩の下からこんこんと湧水がわき出ている。冷たくおいしい水で喉を潤す。この辺りで、小雨がぱらついてくるので、上だけカッパを着る。左側の1214ピークや1303ピークをかわしてトラバース気味に道は続く。
南狩場山の岩壁の横から頂上を望む
 やがて、すっかり枯れて茶色になっている第二雪渓の花畑が現れる。ここが千走新道コースとの分岐である(5)。下を見ると、新道コースの登山口附近の山肌の紅葉が見頃な感じで広がっている。ここからは南狩場の頂を目指して、岩の間を巡りながらの結構な急登が続く。途中、日本海側が覗けるところから、南狩場の岩壁の左側にようやくなだらかな頂上が見える(6)。最後の急な南狩場の岩場の登りを終えると後は緩やかな頂上斜面の歩きである。ここで、初めて上から下りてくる若いカップルと出会う。夏には一面広がる花畑はすっかり枯れて茶色になっている。親沼(7)と小沼が唯一チャームポイントである。やがて、茂津多コース以来3年振り、7回目の頂上に到着。神社の鳥居は来るたびに新しくなっているような気がする(8)。
親沼
 頂上には、同年代の二人連れの男性が風を避けて昼食を摂っていた。あっという間にガスに覆われ、ものすごい強風が吹いてくる。その風をかわしてお湯を沸かして昼食を摂る。彼らが下りていったら、ガスも晴れ、展望も利くようになる。一人になって下山しようと思っているところへ、単独行の男性が到着。聞くと、私の10分ほど後にスタートして、真駒頂上の様子内コースから登ってきたと言う。私のリュックに付けている北海道の山ML(HYML)のフラッグを見て、話しかけてくる。HYMLのBa@八雲さんと親しくされている同じ八雲のTuさんという方である。いろいろ話している内にこちらの名前を名乗ると、「えっ?あの坂口さんですか?HPいつも参考にさせていただいております。写真を撮らせてください。」と言われ、照れくさかったが、カメラに収まる。うれしいことではあるが、最近は本当のよく山でmyHPの愛読者との出会いが多くなっている。

 しばらくお喋りをして、彼と別れて、下山を開始する。まもなく新道コースからの二人連れと出会い、南狩場の下りで、やはり真駒内コースから登ってきたという北檜山の男性と出会う。下山は、後ろから二人が下りてくると思うと、気が楽である。小雨そぼ降る高曇りの下に展開するくすんだ紅葉を楽しみながら下山を続ける。下山して後始末をしているところへ、八雲のTuさんも下りてくる。下りはこちらより速かったのでないだろうか? かなりの健脚の方である。帰りに、北檜山温泉の「ホテルきたひやま」で入浴して、帰路に就く。

 紅葉写真のページへつづく


inserted by FC2 system