カニカン岳(981m)   [茶屋川東尾根コース] 1992、6、28   天候 快晴 
 
 長万部岳下山後、移動して、1日2山行に挑戦。みごとなブナ林と7合目の金鉱跡に驚く。
  
9:30 登山口着
登山地点下山
 9:40
10:40
11:10
登山口
6合目
頂上  
12:40
12:00
11:40 
[1:30]所要時間[1:00]

12:55 クアプラザピリカ(入浴)
15:00 出発
17:00 帰宅(南茅部)
2合目からのカニカン岳
  この山の名前は、思わずカニの缶詰めを連想するが、今金町史によると、アイヌ語で「黄金」を意味する「カンカン」が転化したらしい。この山には、今でもあちこちに金鉱の坑道が残っていることからもうなずける由来ある。

 長万部岳を下りて、一日2山行に初挑戦。今金のカニカン岳登山口を目指す。国道5号線に出て、南下し、長万部の国縫から瀬棚に抜ける国道230号線に入る。暫く走ると形の整ったカニカン岳の姿が望まれる(1)。美利河ダム奥に6km程入ったところがカニカン岳登山口。車4台あり、ただし釣り人のものもあるらしい。 
 
 いよいよ登山開始。取り付き部分の30分ぐらいは、かなり急で、思いのほか苦しい。長万部岳の疲れのせいか、珍しく20分程で1回休憩。だいぶ歩いたと思ったのに、3合目の標識、6合目まではブナやダケカンバの林の中のアップダウンが続く。7合目付近に、寛永年間に、ゴールドラッシュに沸いた遺跡という金鉱入り口あり(2)。こんな高い山の上まで、どうしてそこに金があるのが分かったのか不思議というか執念というか驚きながら、その辺から急になる尾根道を登る。

 9合目からは台地状、頂上付近に2人の姿。今年のこれまでの登山で初めて頂上で人を見る。いつもは自分が一番乗りであったわけである。頂上直下で、下山途中の50才後半と思われる人に出会う。長万部岳に登って来たことを告げるとびっくりされる。この山に3時間を要したそう。その時点で、私は1時間30分。(ガイドブックでは、2時間40分)  頂上付近は、ちょっとした岩場で、ハイマツなどが目立つ。頂上標識は樹木の中にひっそりとあるだけ。そこから 10m前後のところが展望よし。
 
 頂上では、心地好い風が吹く、汗でぐしょぐしょのTシャツとベスト、木に掛けていたら乾いてしまった。「長万部岳で朝食、カニカン岳で昼食」が実現。頂上からの展望は、狩場が少し近くに見え(3)、目の前にさっき登った長万部岳が見えるほかは、長万部岳からのと大差なし。高山植物の花はそれ程目立つものなし。頂上から遊楽部岳を望む
 
 食事と休憩、30分後下山開始、帰りの登り返し部分は登山途中に思ったほどでなく、快調な足取り。7合目から3合目付近までのブナの大木に改めてびっくりする。途中、笹竹の根に躓いて頭から思いっきり投げ出されたが、怪我もなく一安心。3合目を過ぎて急になる手前、先程の人(札幌から来たらしい)を追越す。

 下山後、クアプラザピリカで入浴、休憩。この日一日でのんだ水物、スポーツドリンク5本、最小の缶ビール1、炭酸2、アイス3、家へ帰ってビール1。とにかく天気が良かっただけに汗もかいたが、飲み物も飲んだ。初の一日2山行であったが、予想したほどの疲れもなく、自分の体力に自惚れながら、帰路に就く。             

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