大 岳(775.4m)/上ノ国町
 <厚志内川沿いの林道コース>   2名、 07,8,12

炎天下の往復16kmの林道歩きは辛かったが、藪漕ぎ登山は比較的楽勝モード

5:15 上ノ国・花沢公園発
6:00 宮越駅前
6:30  土砂崩れ地点手前
登山地   点下山
 6:40
 7:55
 8:25
 9:05
 9:55
10:35
10:50
土砂崩れ地点
小森分岐
石崎分岐
503分岐
小沢取り付き
南尾根
頂 上
14:15
13:20
12:55
12:20
11:50
11:35
11:25
[4:10]所要時間[2:50]

 ここも、上ノ国町の厚志内川の源流部にある700m台の地味な山である。この山に登るのは、700m以上の山狙いの物好きな我々くらいのものであろう。積雪期のアプローチは難しいので、以前から林道を利用した藪漕ぎ登山の計画をたてていた。

 前日に引き続き、道内700m以上の山完登狙いのKoさんと同行である。当初は一日2山の予定で東隣の赤岳への林道の途中からの沢登りを考えていたが、時間的にも体力的にも無理だった。下山後、もっと楽勝ルートとなる頂上直下の西側まで延びている林道を利用することを考えて、宮越の厚志内川沿いの林道から入って昨日のうちに林道偵察をしていた。しかし、8kmほど手前で土砂崩れ地点にぶつかり、時間も十分あるので、そこから歩くことに決めての翌日の決行となった。

○まずは、炎天下の8kmの林道歩き

 朝早くとはいえ、函館地方の予想最高気温32℃という炎天下の林道歩きは辛い。二人だから歩けるが、一人ならとっくにキャンセルしていたであろう。こまめな水分補給に心がけながらの歩きだ。とりあえずの目的地である小森分岐までのおよそ3kmは標高差260mほどの登りが続く。途中から目指す大岳が見えるが、かなり遠い(1)汗だくになりながら1時間15分で到着。この林道は小森地区と石崎地区を結ぶ日常的に車が走行しているらしい林道である。その証拠に、まもかく石崎から小森へ向かうという車が通って行った。昨日の段階で、もっとしっかり地図で検討すれば良かったと思ったが、ここまで来たらあとは前進あるのみだ。

 そこから標高差の少ない2kmほどの石崎分岐までは汗もそれほど掻かないで到着。ここからが目指す大岳の頂上直下の西側まで延びる林道だ。行き止まりのこちらはさすがあまり車が入っている気配はない。源頭をぐるっと巻き、さらに611ピークを巻いてS字型に延びているので、近くに見える山がさっぱりと近づかない。なんとか車で入れるのは503分岐辺りまでである。もし、小森から車で入れば、往復で4時間半近くの林道歩きが必要なかった計算だ。

 503分岐からは、完全に廃道化した藪の林道跡を辿るが、中腹に林道を擁した大岳が迫ってくる(2)だんだん藪が背丈を越すようになり、斜度もきつくなり、汗と朝露で全身びしょ濡れである。

○小沢から割と楽な尾根の藪漕ぎで頂上へ

 3時間15分もの林道歩きの末、頂上の真西に位置する小沢取り付き地点に到着(3)ここからは直線で300m、標高差にして125mほどである。手中に落ちたのも同然である。あとは藪が昨日のように濃くないことを祈るのみだ。

 地図では頂上方向へまっすぐ突き上げているような沢地形だが、実際は直ぐに二股に分かれている。その右股を進むが、とてつもなく急な沢で直ぐに泥壁状の源頭にぶつかる。フキやウドの根元を頼りに苦労して登り切ると西尾根に乗り、ホッと一息つく。

 そこからは頭上に頂上稜線が見え、藪もそれほど濃くなく、昨日のような太いネマガリダケもないようだ。小沢取り付きから40分で、頂上に100mほど手前の南尾根に乗る。頂上を目指す途中から上ノ国の市街地と日本海が覗く(4)

 さらに15分ほどで、東西に延びる細い稜線上の頂上に到着。二人で懸命に三角点をあちこち探すが、暑い上にアブが何匹もまとわりついて、落ち着いて探すこともできない。三角点の周りをきれいに刈り払って写真に収めるという執念の儀式にこだわるKoさんも、さすがに諦めて、記念写真を撮っただけで終わった(5)

 藪中の展望のない頂上で昼食を摂って下山開始。登りのルートが一番下りやすいとのことでの同じところを辿る。ただし、沢には下りずに、源頭を巻くように西尾根途中から小沢取り付き地点の林道にドンピシャ降り立ったのにはこれまたビックリである。下りは登りの半分の25分であった。

 これで、目的は達したが、帰りの8kmもの林道歩きが残っている。その小沢で冷たい水をたらふく飲み、さらにペットボトルに詰めて歩き出す。概ね下りなので、帰りは速い。二人でお喋りしながらの歩きは気が紛れるので、長い距離が気にならないのがうれしい。道端の花を愛でたりしながら、ゴールを目指す(6)登りの林道部分は3時間15分だったが、下りは2時間25分でゴールイン。昨日とといい、今日といい、効果的且つハードな夏トレの2日間だったような気がする。

道端で癒やしてくれた花たち 

オカトラノオ

ゲンノショウコ(赤花のアップ)
(現の証拠)

 クサレダマ(草レダマ)
別名・イオウソウ

ジャコウソウ

鮮やかな青のエゾアジサイ

 ノラニンジン

前日登った東隣の「赤岳


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