海向山(570m)I  
<八幡川左岸北尾根ルート> 2014,2,11 アルミかんじき 単独

冬の海向山初挑戦…最短ルートの八幡川左岸北尾根に続く作業道を繋いで、登山道へ合流

8:15 自宅発
9:40 八幡川コース登山道入口
登山
地 点
下山
 9:50
10:20
11:15
12:20
登山道入口
人工林〜北尾根
登山道合流地点
頂 上
13:45
13:25
13:00
12:35
[2:30]
所要時間
[1:10]
14:15 戸井 遊湯館(入浴)   
15:40 帰宅

 恵山の外輪山の最高峰・海向山・・・夏は何度も登っているが、冬には登ったことがなかった。夏は、賽ノ河原駐車場から登ることが多い。しかし、冬期間は通行禁止だ。地図を見て検討したが、どこでも歩ける冬ならではの最短ルートは、八幡川左岸の北尾根ルートのようだ。

 いつも夏にこの山の周回コースを時計回りに登って下ると、急斜面が終わって、方向を90度南に変える標高340m付近に、直進しないようにテープが張られているが、東側から登ってくるはっきりとした道がある。その道はどこから続いているのかずっと気になっていた。多分、今回予定の八幡川左岸の北尾根から続いているのではないかと思っていた。もしかしたら、そこへ続く作業道があるかもしれない。それを確かめることも目的の一つにした。

恵山道の駅「なとわえさん」の駐車場から海向山(左)と白い恵山をカメラに収めて、椴法華地区へ向かう(1)

○登山道との合流地点を目指して、八幡川左岸北尾根を登る

 椴法華地区市街地手前の右手の墓地へ続く道へ入ると、恵山の八幡川コース入口の標識がある。3台ほど駐車できるように除雪がされてあった。

 登山口へ続く林道をアルミかんじきでスタート。除雪されていない道を強引に進んで途中で引き返した車の轍が残っている(2)

 10分ほどで、新しい砂防ダムが続く地点へ到着。「海と森をつなぐ河畔林づくり」の看板が立っている(3)ここから左へ進んで橋を渡ると八幡川コース登山口へ向かう道だ。そちらへは進まないで、右へ続く道を直進すると、北尾根へ繋がる伐採・植林地の中に出た。



 正面に目指す海向山が見えてくる。登る尾根は左側の緩やかな尾根だ(3)伐採・植林地の真ん中に続く道を辿る。右手に白く尖ったピークの古部丸山が見える(4)
 

 伐採・植林地の道は杉林の中へと続いていた(5)。その中にも古くから歩きこまれた感じの作業道が続いている(6)杉林を抜けると斜度が急になり、雑木林の斜面になる。左右に続く道はあるが、まっすぐ北尾根へ続く道はない。ここで道を辿るのは諦めて北尾根の斜面にとりつく。少し登ったら横切る道が現れた。どうやら下から大きくジグを切って続いていたようだ。そこから、斜めに上に続いている感じの道を辿ってみた。大きくジグを切って尾根斜面を上へ向かっているようだ(7)
 

 その道も、沢型にぶつかってはっきりしなくなった。沢を越えて左の尾根を登って行く(8)。やがて、道か沢か分からないようなところに出る(9)。それを辿ってc330m付近で平坦なところへ出る。目の前に四角い黄色の鉄板と鉄パイプと見つける。初めての人工物だ。その先に明らかに真っすぐな道が見える。これが、登山道と合流する道に違いない(10)しかし、先がこれほどはっきりした道なのに、ここまで続く道がはっきりしない。帰りに確かめることにして前進する。


 ○登山道と合流し、頂上を目指す

その先で、案の定ピンクテープで遮られた登山道へ合流した。登山道はここで上から左へと90度に曲がっている(11)ここへ到着して目的の一つは達成できた。そこから先は登山道を辿るが、標識や青と赤のツートンカラーのテープがなければ、どこが登山道か分からない。この辺りから雪も深くなり、膝下ほどになる(12)この登山道は急なので、いつもは下りにしか使わない。それをラッセルしながら登るので、なかなか辛いものがある。しかも、木に結ばれたテープをキョロキョロ探しながらの登りである。途中で道が判らなくなったので適当に登っていたら、ずっと左にテープを発見。そちらへトラバースして軌道修正することもあった。


 一番急なところは吹きだまりになっていて、膝で雪を崩しながら、一歩一歩苦労して登る。そこを登りきると緩やかな頂上稜線に出る(13)振り返ると、黒い溶岩と白い雪で覆われた荒々しい恵山が見える。夏の撮影スポットである。それをバックに記念撮影(14)


  この海向山の頂上立つのは10回目だが、冬は初めてである(15)。見慣れた眺めだが、冬景色は格別だ。夏でも目立つ古部丸山はよりその姿を際立たせている。その左奥にやはり白い横津岳などなど・・・(16)
 

 南を望むと、津軽海峡の向こうに下北半島(17)北には太平洋が広がり、眼下には銚子岬(18)。しかし、この時期、まったくの無風というのも珍しい。ポカポカと感じる太陽光線を浴びながらの昼食タイムはうれしい。

○ショートカットや道を探しながらの下山


 雪山の下りは速い。上の登山道の部分は、ショートカットをしてどんどん下った。やがて、登山道との合流地点へ到着。夏はここで右に曲がるのだが、今日は自分のトレースを辿って直進する(18)。その先に四角い鉄板と白い鉄管が立っている地点(19)登山道との合流地点からここまではっきりとした道なのに、ここから下の道がはっきりしない。すぐ下で、左に続く斜めの道を見つけてそれを辿ってみた。しかし、沢へぶつかったところではっきりしなくなった。沢を越えてもそれらしいところは見つからなかった。そこからョートカットして登りのトレースをめがけて真っすぐ下った。こんなときは、GPSのトラックログは本当に役に立つ。

 その後は、登りのトレースを辿る。下の方で、登りでショートカットした道を右へ辿ってみたら、大きな砂防ダムの上に出た。そのダムの対岸は夏の八幡川コースの登山口である(18)少し戻って、下りの道を辿ると、杉林から抜けたトレースにぶつかる。冬の海向山へ、自分なりに見つけた冬ならではの最短ルートから登れたこと、気になっていた登山道のピンクテープで遮られた道の謎も完璧とは言えないが解けたことなど、満足の雪山登山であった。


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