苔の回廊・楓沢〜風不死岳(1102.5m)D〜北尾根<周回>
 単独  17,8,15
13,10,14「7合目ヒュッテ登山口〜西山〜風不死岳(周回)」
02,11,2のロックサムルート〜北東尾根コースの「風不死岳」
02,06,4の大沢ルート〜楓沢ルートの「風不死岳」
93、9,19の7合目ヒュッテコースからの「樽前山〜風不死岳」 
15年ぶりの苔の回廊楓沢から登り、風不死岳〜北尾根コースと周回
6:30 大滝きのこ王国駐車場
登下山
地 点
 7:15
 7:40
 8:05
 8:35
 9:00
10:35
11:00
12:00
12:15
紋別橋(楓沢入口)
F1高巻き
F2高巻き
苔の回廊終点
登山道へ合流
風不死岳着
  〃  発
北尾根登山口
紋別橋
[5:00]所要時間













13:00 北湯沢湯のさと館
    (共同浴場・入浴)
17:00 帰宅

GPSトラックログ(コース図)


 


  この「苔の回廊」楓沢は(1)支笏湖畔道路の紋別橋の下からスタートする涸れ沢ではあるが、まさにみごとな「苔の回廊」である。ちなみに、昔からの観光名所だった「苔の洞門」は崩落の危険性から数年前に閉鎖されているが、こちらの楓沢の方が距離も長いし、苔もずっと美しい。その後、テレビや新聞等で報じられたこともあり、最近人気の出てきたルートである。ネット上でも非常に多くの記録が見られるようになった。

 自分は15年前の02年に大沢ルートから風不死岳に登り、この楓沢を下りている。当時はまだ登山のホームページが少なかったこともあり、ネット上にこのコースを掲載したのは、多分自分が最初かも知れない。

 今回は、15年前との違いをこの目で確かめたくて、楓沢から登り、風不死岳を経由して北尾根コースを下って周回する計画を立てた。8/8に登るつもりだったが、ずっと悪天候が続いて、1週間も足踏みを余儀なくされていた。

 非常に多くの登山者に歩かれているようで、足跡も非常に多かった。2ヶ所の高巻き道も赤テープが細やかに設置され、しっかりとした登山道になっていて、15年前のように迷う心配はまったくなかった。  倒木は多くなっていたが、何よりうれしかったのは、苔の美しさがまったく損なわれていなかったことだ。観光化して観光客が入るようになれば、「苔の洞門」のように削られたり、落書きされたりする。なんとかそうならないことを願いたい。


 支笏湖畔道路の紋別橋の下が楓沢である(2)。紋別橋から200mほど美笛方向の路肩に駐車してスタート(3)この先の美笛側にも、同じような路側帯に停めることも可能。安全策は、北尾根に下りてくるなら、そちらの登山口に停めて15分ほど歩いて来ても良い。紋別橋に「楓沢」の表示板が設置されていた(4)この右端から沢へ下りる。




苔の回廊を彩る様々な苔


25分ほどで、大岩が重なるF1(滝)にぶつかる。この左手前に高巻き道がある


左側の小沢を利用した巻き道(赤テープが多い)

急な登りにはロープも設置

F1の上の沢に下る前に、上から沢底を眺める

15年前は、こんなに大巻きではなく、すぐにロープを伝って登り下りしたような気がする。

<第2章の始まり>

苔にはシダが良く似合う


高い段差を登るために倒木をロープで固定し、
左の木には登攀用具まで設置されている・・・感謝

さらに20分ほど進むと、ケルンが積んであって、そこから左へ道が続いていた。次のF2の巻き道と思ったが、F2が見えないところだった。沢の上の林の中に続く登山道状態の道を進む。


やがて、大きな穴が開いたF2のそばを通る。
15年前の穴はもっと大きかったような?

F2の左側へ巻き道が続いていた。
15年前は、F2のすぐ左下のロープを利用して登り下りして、すぐに沢に戻った気がする。
今回は、果たして沢に戻るのかと不安になるほど遠回りの道になっていた。


<第3章の始まり〜両側の崖の高さが低くなる>


こんな樋状のところもある

スタートして1時間20分ほどの地点で、苔の回廊は終了
(地図上の標高点645の右側付近)

この手前や後の沢の分岐から、右側の沢を進んで風不死岳へ登るコースも考えられるが、赤テープが付いて、踏み跡がしっかりしているコースを進んだ。


まもなく沢から出て、高山植物帯へ出る

正面に樽前山の斜面と右側に溶岩ドームの頭も見える


右手に、この後に登る風不死岳を眺めながら、踏み跡を辿る

1時間45分で、7合目ヒュッテから続く登山道に合流。振り返ると支笏湖が見える

この「苔の回廊」だけを楽しむなら、645付近から同じコースを戻るか、7合目ヒュッテに車をもう1台置いておき、この地点からそちらへ向かうのが一番楽である。
なお、この合流地点には、目印になるようなものは一切なかった。逆回りの場合は分かりずらいし、説明のしずらい所だ。

 「風不死岳〜北尾根コース」へつづく


「北海道山紀行」へ    HOMEへ



inserted by FC2 system