一等三角点の649峰(点名・三角山)/木無山(647m)/桂沼 <上ノ国町>  
小森〜木ノ子林道コース  単独 08,5,06

長い林道を利用し、以前から気になっていた一等三角点の山とその近くの木無山と秘沼・桂沼へ

茂刈山から下山
小森〜木ノ子林道へ

<649峰(三角山)>
登山
地点
下山
12:10
12:30
林 道
頂 上
12:50
12:40
[0:20]所要時間[0:10]
<木無山>
登山
地点
下山
13:00
13:05
林 道
頂 上
13:15
13:10
[0:05]所要時間[0:05]
<桂沼>
登山
地点
下山
13:40
13:45
登山口
桂 沼
13:55
13:50
[0:05]所要時間[0:05]

15:00 湯ノ岱温泉(入浴)

 機会を見ながら、可能であれば道南の一等三角点の山は全部踏破しといと思っている。その中の一つに上ノ国の649峰(点名・三角山)がある。一等三角点マニアの間では、この山を木無山としていることが多いが、実際は直線で1.5kmも離れている山である。ついでに、道南に5山ある毛無山と語源が同じと思われるこの木無山(上ノ国にはもう一山あり)にも登り、地図で見つけた秘沼・桂沼にも寄る計画を以前から練っていた。

 この辺り一帯は、林道が発達していて、昨年大岳に登ったときに偵察しておいた上ノ国の中須田地区から木ノ子に抜ける林道を利用できれば簡単な藪漕ぎで登れそうである。

 朝の内にこちらを先に登る予定で、林道を走る。宮越分岐に設置されている入林届けをみると、なんと、2日前にSaさんの名前がある。携帯が通じたので、直ぐに連絡をとり、情報をいただく。狙いは、全く同じで、649峰(三角山)と木無山であった。確かに、林道は快適で、649峰(三角山)の下まで入ることができたが、肝腎の山がガスで覆われていたので、戻って、先に茂刈山を登る茂刈山からこちらの山が見えたので(1)改めて出直した。

○まずは、一等三角点の649峰(点名・三角山)へ

 中須田地区の河北小学校の横から入り、天の川を渡り、14kmほどで、石崎方面と木ノ子方面への分岐にぶつかる。途中から見える昨夏苦労して登った大岳と赤岳が懐かしい。山菜採りの車もたくさん入っている。分岐からは右の木ノ子へ繋がる林道を進む。

  桂沼への分岐を過ぎ、木無山の直ぐ下を通り、1.5kmほど進むと、649峰(三角山)の下に出る。林道のどこから取り付いても、標高差50mで沿面距離にして100〜200m程である。それでも、最短距離を狙って、南西斜面の沢形から取り付くことにする。距離にして100mの藪漕ぎだ(2) 取り付き地点の直ぐ足元に比較的新しいクマの落とし物が・・・(3)今年の初物だ。笛を吹いて法面に取り付く。

  下の方は、Saさんの情報の通り、割と楽な藪漕ぎだが、頂上が近づくにつれて、背丈を超える濃密な笹藪となる。目指す先が見えないので、足元の高みに向かって進んでいく。どうやら、方向が狂ったようで、右から巻くようにして遠回りをした格好で頂上へ。

 それでも、わずか20分のお手軽藪漕ぎで済んだ。Saさんが周りを刈り払ってくれていたので、三角点等は直ぐに見つかった(4,5)。
 
 頂上からは、一等三角点の山らしく霞みながらも360度の展望が広がる。北側には、先ほど登った茂刈山とその後ろに元山〜笹山〜八幡岳の連なり、東側には、この後登るつもりの木無山とその奥に昨年登った大岳も見える(6)

 南には、まだ雪を残した七ッ岳(7)や大千軒岳も見える。

 簡単な腹ごしらえをして、下山を開始。下りは真っ直ぐ林道を目指す。一等三角点マニアが登る山のせいか、結構あちこちに掻き分けた跡が微かに残っている。

 わずか10分も掛からないで林道へ下り立つ。下りながらタケノコを探すが、まだちょっと早そうな気配だ。





○木無山へ

 林道を戻り、木無山への取り付きを探す。この山も林道のどこから取り付いても標高差30m沿面距離100mくらいのものである。しかも、丁寧な植林作業と刈り払いがされており、藪を漕がなくてもいいようだ。

 最短距離の真南から取り付こうと思ったら、作業道が頂上の方へ向かって続いている(8)それを辿ったら、わずか5分で一番高いところに着いてしまった。呆気ない一山であった。

 ここには三角点はないので、一番高いところが頂上だ。イチイの木が2本とブナの木を残して、周りはきれいに刈り払われていた(9)

○秘沼・桂沼へ


  地図を見ながら計画を練っていたら、目に飛び込んできたのが、この桂沼である。地図には点線の道となっていたので、ずっと歩かなくてはならないと思っていたが、分岐に標識があり(10)車でも走れそうな道だったので、入れるところまで入ってみようと、寄ってみることにした。

 木無山を下山して、500mほど戻るとその分岐である。その先は、予想していたよりずっといい道で、途中から、この沼のために最近作ったと思われる新しい急な道も続いている。分岐から2.5kmほどで行き止まりとなり、そこには案内板まで設置され、その先にも整備された登山道が続いている(11)案内板によると、一周道路もあるらしい。こんな山奥の秘沼に誰が来るのだろうとと思われる場所にお金を掛けて整備しているのにも驚く。

 登山道を登ること5分ほどで、シラネアオイの咲く道の先に沼が広がる(12)。案内板によると、直径200mほどで、ひっそりとし静かな天然林に抱かれたまさに秘沼である。地滑り地形でできた沼らしい。流入する河川はなく、水の透明度が高く、檜山地方では数少ない高地にある沼だそうだ(13)確かに一周道路も整備されているが眺めただけで戻ることにした。果たして、整備後、何人の人がこの沼を訪れているのだろう。Saさんも寄らないで帰ってきたらしい。道端に昨夜の雨滴を垂らしたキバナノイカリソウが咲いていた(14)。帰宅後、「桂沼」で検索したら、渡島支庁で作成したこれまた立派な案内サイトがみつかった。
 
 帰りは、湯ノ岱温泉の健康センターでゆったりと過ごして帰路に就いた。


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