朝日岳(598m)  (豊林荘コース〜岩戸公園コース)  単独  02,05,17

夕日岳を下山後、急で展望のない豊林荘コースから登り、植生も豊かで変化のある岩戸公園コースを下り、川沿いの散策コースから戻る

登山
地点
下山
15:38
16:03
16:10
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豊林荘前
分岐
頂上
分岐
岩戸公園
豊林荘前
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16:15
16:22
16:50
17:10
[0:32]所要時間[0:55]
 この朝日岳は、急な登りの最短コースである豊林荘コースと距離はあるが登山道や植生に変化のある岩戸公園コースがあるが、時間も遅いので、登りは短い豊林荘コースを登り、下りに岩戸公園コースを使い、豊平川の渓谷沿いの散策路を戻ることにする。夕日岳を下山し、森林関係の保養所である豊林荘の前まで行き、そこに車を駐めて、今度はスパイク長靴に履き替えて登ることにする。

 林道との分岐にやはり立派な標識が設置されている。はじめは整然としたまったく展望の利かないトドマツ林の中の広い登山道を辿る。だんだん傾斜が増してきてジグを切って登るようになる。汗が一気に吹き出る。道端には花もあまり見えず、変化のない急登をどんどん登る。標高を上げていくと、露岩が現われ、少し変化が出てくる(2)。

 汗だくになって25分ほどで岩戸公園コースの分岐にぶつかる。そこからは左側に折れ、細いトドマツ林の中の登山道を進む。最後は頂上を西側からぐるっと巻くようにすると、7分ほどで、頂上感はあるが、夕日岳より展望のもっと利かない頂上へ到着する。

 広い露地になっている頂上には夕日岳と同じ作りの標識があり(3)、石の祠が2つ祀られている。頂上から写真を撮ろうにも、かすかに樹間からは定山渓天狗や小天狗、烏帽子岳や神威岳は覗くのだが展望が全て木々に遮られ、満足な景観が得られない。おまけに期待していた先に登った夕日岳も遮られて見えないのが非常に残念である。ここも5分ほど休んだら汗も引いたので、今度は岩戸公園コースを下り始める。

 今度は植生も種類が豊かで広葉樹が多く、新緑や春紅葉が非常にきれいであるし、道も緩やかである。道端にはヒトリシズカが咲き、目の高さ辺りにはオオカメノキの白い花が今を盛りと咲いている。尾根を反対側へ乗っ越すと夕日が当たり新緑がとてもやわらかくきれいである(4)。さらに再び尾根を乗っ越し、温泉側の斜面を下る。

 頂上から35分で岩戸公園上の登山口に到着する。急な石の階段を下ると温泉街の一番上の道路に出る。そこから散策路のある豊平川沿いまでは舗装道路を歩くのだが、観光客に混じっての長靴スタイルががちょっと恥ずかしい。後は渓谷美を楽しみながら(5)20分ほどで、豊林荘前に戻って約1時間30分ほどの一周登山はゴールインである。
 

 その後、定山渓温泉のどこかで温泉に入ろうと思ったが、時間的に日帰り客は歓迎されない時間なので、夕日に輝く夕日岳を写真に撮って、帰路に着く。途中、昨年の春にできたという畑の中にぽつんと立つログハウス風の小さな留寿都温泉(清掃協力金200円)で休憩を兼ねて汗を流す。こじんまりとしたきれいな温泉である。


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