以東岳(1772m)A
<大鳥コース> 13,8,21 単独
2010、7、20〜21の大朝日岳からの縦走ピストン
3年前のガス中登山のリベンジを大鳥コースから果たす

登山
地 点
下り
 5:15
 6:00
 7:20 
泡滝ダム
冷水沢吊橋
大鳥池
14:50
13:55
12:30
 9:40オツボ峰直登尾根湖畔12:05
10:20
頂 上
10:50
[5:05]
所要時間
4:00

この以東岳、朝日連峰の北端に位置する存在感のあるどっしりとした山である。3年前の7月に前日に朝日岳を登り、竜門小屋に泊まってこの以東岳をピストンした。しかし、朝から濃いガスの中で、途中も山頂からの展望はまったくなかった。そのとき以来、天候の良いときに今回の大鳥コースからリベンジするつもりでいた。

 ガイドブックのお勧めは、2日日程で、1日目8時間、2日目5時間である。日帰り装備なら10時間もあれば歩けるだろうと、前日のうちに登山口の泡滝ダムまで入る(1)

 登山口から、漫画の『釣キチ三平』にも取り上げられて有名になった幻の巨大魚「タキタロウ伝説」のある大鳥池までが往復同じコースで、池から登りはオツボ峰経由コース、下りは頂上からの直登コースを下って周回した。

○まずは、川沿いの道と七曲がりから大鳥池へ



 泡滝ダムの先に続く登山口から川沿いの道を進む。途中で決壊しているところもあった。また、水場にも不自由しない。柄杓が置かれてある水場も数箇所ある。45分で冷水沢に架かる吊橋を渡る(2)さらに、さらに30分ほどで、七つ滝川に架かる吊橋を渡り、七曲りを登り切ると、2時間で大鳥池へ到着(3)。湖畔には立派なタキタロウ山荘が建っている(4)中を覗いたが管理人はいなかった。


 大鳥池から頂上を振り仰ぐ。頂上の右側のコルに以東小屋も見える。登りは左の尾根からオツボ峰経由尾根を登るが、下りは正面に見える直登尾根を下る予定だ(5)。灌漑用水確保のために昭和56年に造られた2代目の制水門があった(6)一昨日から入っているという若い釣り人にあった。主にイワナが釣れるそうだ。その先に、オツボ峰経由コースと直登尾根コースの分岐がある。湖畔から離れて左の尾根に取り付く。


 下の方は非常に急な登りだった。登り切ると、一気に展望が広がる。左側にオツボ峰、そこからずっと右側に見える続く頂上までの稜線が見える(7)。三角峰のトラバース地点に、ヒメサユリとニッコウキスゲの花畑が広がっていた(8)三角峰とオツボ峰のコルの水場で水を補給する。


 オツボ峰への登りに、きれいに石を並べて階段にしているところもあったことに驚く(9)その辺りから、花畑が広がる。最初に多かったのはフデリンドウ(10)オヤマノリンドウやウメバチソウも多く目に付く。この時期にまだ咲いているハクサンイチゲの群落も(11)


 しかし、一昨日までの飯豊連峰同様、この時期の花畑の主役はやはりタカネマツムシソウだった(12)。飯豊連峰では白花を見つけたが、ここではピンク色の株を見つけた(13)


 白っぽい花のギボウシの群生も広がっている(14)。そんな花々に夢中になっているうちにオツボ峰へ到着。左側を見ると、朝日連峰の最高峰大朝日岳から以東岳まで続く稜線が見えている。ガス中の以東岳をピストンして竜門小屋から下った尾根も見えて懐かしい(15)いつくかのピークを越えて、最後の岩稜のピークを通過して、次のピークが頂上だった。
 

 5時間を要して到着した一等三角点の設置された2回目の頂上には先客が2人(16)前回はガスの中で何も見えなかったが、今回は、薄いガスが広がりつつあるが、眼下には、前回は見ることができなかった熊の毛皮の形に似ている大鳥池も見える(17)


 30分ほど休んで、下山開始。以東小屋へ向かって下っていく(18)さらにその先に続く道を下る。1400m付近までは広大な草原の中を下っていくが、それより下の湖畔までの尾根は、急ゆえに、雨で掘られてガレの涸れ沢を下っているような感じだった。谷を挟んで、登っていった三角峰からオツボ峰への尾根が見える(19)。標高差750mほどを1時間15分で湖畔に下り立つ(20)その先の湖畔の道もアップダウンの多い道だった。

 小屋の前で休んでいると、これから直登尾根を登って、以東小屋に泊まり、朝日連峰を縦走するという若者がやってきた。彼を見送って、こちらも帰路に就く。途中でやはり縦走装備の5名が登ってきた。
 14:45、無事登山口へ戻ることができた。行動時間は9時間30分だった。日帰りでのこの時間は久しぶりの経験だ。歩数計は43000歩を記録していた。天候にも恵まれ、前回見ることができなかった山頂からの展望・・・特に、3年前に歩いた朝日連峰の主稜線や大朝日岳、眼下の大鳥池などの展望を目にできて大満足だった。

 明日の予定の葉山の登山口のある村山市へ向かう途中の西川町の水沢温泉に寄る。なんと300円の低料金に驚く。2日前の大江町の温泉も300円だった。山形県の公営温泉はほとんどこのくらいだそうだ。


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