石倉山
(500.8m)
張碓大橋〜旧国道コース 単独 14,6,10
小樽方面から眺めると砕石の山だが、いろいろな歴史の詰まった山だった
8:50 朝里天狗岳下山
張碓大橋から旧国道へ入るが、道が
分からず、うろうろする
登山
地 点
下山
9:50
10:05
10:15
4差路の土場
林道ピーク
頂上
10:35
10:25
10:20
[0:25]
所要時間
[0:15]
札幌・五天山へ
GPSトラックログ
この山は朝里川温泉と張碓町の中間に位置する山である。国道5号線の張碓トンネル付近は採石の山という印象だが、少し札幌側へ進んで、
大きくカーブする地点から眺めると穏やかな山である
(1)
。
たまたま、古いHYML仲間の
「おじさん山歩」
の記録に、朝里天狗岳とこの石倉山を一日で登っている記録を見つけたので、真似をして、この未踏の2山を計画した。
帰宅後に、いろいろ調べたら、この山の海岸寄りの麓に続く林道は、軍用道路でのちの国道だったらしい。明治37年日露戦争が起きた際に、小樽が海上から敵艦の攻撃を受けた場合、後方連絡道路が必要であるという理由から、小樽・銭函間に新たな道路が築設されることになった。朝里〜神威古潭間の一部が開設されたのが、通称「軍事道路」と呼ばれ、小樽〜札幌間の連絡道路となった。さらに大正3年に国道(国道4号線)へ編入されたものの、実際は車馬運行が不可能な状態であったため、利用するものが極めて少なく、廃道に近い姿だったとのこと。
この石倉山へのルートも、その旧国道から入るらしい。札樽道の張碓大橋の下を潜って、 国道5号線から外れて旧道へ入った。ところが、いろいろ道が錯綜していて、どれがその旧道なのか良く分からない。途中何度か行きつ戻りつする。携帯でいつもお世話になっている
「地図がガイドの山歩き」
の記録を見つけて、
ようやく、石倉山の方へ繋がるそれらしい快適な林道を進むことができた
(2)
。
いろいろな記録を見ると、この林道には古い電柱が立っているとのことだが、目にすることはなかった。
ずっと進んで行くと、分岐があった。その先はどうやら旧道のようだが、車では走行できない状態だった。
戻って、左の林道へ入ったら、すぐに土場があり、4差路になっていた
(3)
。
他の記録でもここから入っているらしい。そこに車をデポして、自信はなかったが、山の方へ向かっている右から2本目の古い林道へ入った
(4)
。
「地図がガイドの山歩き」の記録にも急な道が続くとあったので、間違いなさそうだし、GPSでみても、確実に石倉山に近づいている。
道端にはタニウツギが彩りを添えてくれていた
(5)
。
スタートして15分ほどで、その林道は下り始める。そのピークの右手が頂上へ続く尾根のようである
(6)
。
薮の中の高いところにピンクテープもぶら下がっている。どうやら冬のコースのテープのようだ。
しかし、踏み跡らしきものは一切見当たらない。GPSで計測したらわずか直線で140mである。意を決して薮の突入
(7)
。
それほどひどい薮でもなく、10分で三角点の「国土地理院」と書かれた白い木杭が目に入ってきた
(8)
。
しかし、この木杭と四等三角点(点名・同名)がなければ、どこが頂上か良く分からないようなのっぺりした場所で、まったく展望もない。
ふと頭を上げたらそばの木の高いところに、「石倉山五〇一米」と書かれた標識がみつかった
(9)
。
その近くのやはり高いところにピンクテープもあった。
どうやら、この山は冬に良く登られている山のようで、その記録も多い。冬は、車で走った林道をずっと歩いてくるのだろうし、木の葉もなくなるので展望もあるのだろう。
結局、車で奥まで入れたので、往復1時間も掛からなかったし、展望もほとんどなく、やや物足りなさを感じる新ピークゲットとなった。
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