11・12日目 10/31〜11/1 リマ空港〜(国際線)〜アトランタ空港〜(国際線)〜成田空港

 リマ空港0:55〜8:46アトランタ空港(乗り継ぎ)11:58〜<11/1>15:30成田空港着 ※時刻は、それぞれ現地時間
 
 楽しかったたくさんの思い出を胸に、いよいよ帰国の途に就く。しかし、これからが長い飛行時間との戦いで、非常に大変だった。
 リマからアトランタまで、6時間30分、アトランタから成田まで14時間30分・・・、飛行機内で過ごす時間だけでも21時間という長丁場だ。
 飛び立ってまもなく、真夜中の2:00なのに、アルコールなどの飲み物とサンドイッチが配られた。ここでもビールをもらい、なんとか3時間ほど眠ることができた。

 6:30に機内食の朝食が配られた。しかし、あまり食べたくないな〜と思っていたら、なぜか、自分の所は忘れられた感じで、過ぎて行った。
 アトランタには昼に到着。アメリカの入国審査は、来るときも感じたが、テロに対する警戒感からか、異常なくらい厳しい。右手の親指以外の4本の指紋を取られるが、なぜか自分のところの機械が不調で、なかなか4本揃って認識してくれない。いらいらするくらい時間を要して、無事通過。さらに、顔写真まで撮られ、パスポートの写真と比較される。
 
 なんとか厳しい手続きをおえて、ようやく搭乗を待つだけとなった(1)
 飛び立って間もなく、飲み物が配られた。さすが、日本行きの飛行機だ。飲み物も日本のビールや日本酒まで用意されていた。アサヒのスーパードライをいただく。

 その後の2回の機内食も、なんとなく、日本食色の濃いものだった(2,3)
 その後、成田までは、西へ飛ぶので、ずっと昼が続く。しかし、窓は閉じたままで、機内は暗いまま。本も読めないし、かと言って、なぜか眠ることもできず、往路と同じく、前の座席の後ろに着いているTVで映画を5本も観て過ごした。


 アトランタとの時差が13時間で、日付変更線を越えたせいか、1日経過し、11/1の15:30にようやく成田に到着。
 皆さんと別れて、スカイライナーと電車を乗り継いで、前泊でも利用した蒲田のカプセルホテルへ。12日ぶりに大浴場でのんびり大の字になって、帰国感を味わった。
 

 どこへ入って良いか迷うほど飲み屋の多い蒲田駅前だが、なぜか餃子が食べたくて、大阪の王将へ。餃子とミニサイズのえびチリと酢豚で、安着祝いの杯を空けた。さらに、餃子をもう一皿とビールのお替わりで大満足(4)

 翌朝、洗濯物をすべてリュックに詰め込んで、ホテルの近くのコインランドリーで洗濯をし、昼の飛行機で、無事帰宅。いろいろ買ってきた土産物を広げてカメラに収めて、この旅も終りを迎えた(5)

 
<今回の旅を振り返って>



○若いころから、謎の多いインカ文明やマチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵などには非常に興味があった。しかし、単なる観光では訪れたくはなかった。
 たまたま、これまでの海外トレッキングでは、いつもお世話になっているアルパインツアーの企画の中に、インカトレイルを歩き、マチュピチュに入るというトレッキングと、標高3360mに位置するインカ帝国の首都クスコや、2000年以上前に描かれたいうナスカの地上絵も見られるこの企画にいつか参加しようと決めていた。

○その機会は、いくつかの忙しかった公職を降りて、まとまった時間が取れるようになった今年に訪れた。実に9年ぶり7回目の海外トレッキングとなった。

○まさに、「百聞は一見にしかず」・・・・クスコでは、スペインに征服され、植民地化したことにより、インカ文明とスペインの文化が混合して創出されている独特な「石の文化」に景観に感動。
 今回、歩いてみるまで、インカトレイルの途中に、あれほど多くの遺跡が残っているとは思ってもいなかった。それだけに、その最たる象徴とも言えるマチュピチュ遺跡に最後に入るという、憎いコース取りに感激。それらの精巧な石積みの技術とそれに掛けた当時の人々の労力の凄さにただただ感服。
 それにしても、なぜ、あのような急斜面にばかり、居住スペースを造って生活したのか、そして、あれほど凄い労力を要して造った土地を捨てて、どこへ行ってしまったのか、あのような建造物が、今は遺跡としてしか残っていない不思議さなど、まだまだ謎の多いところであった。

○ナスカの地上絵は、若いころ「宇宙人が造ったのではないか?」という説を信じていた自分ではあったが、今でも仮説の域を脱していない調査研究結果では、天体との関連や、地下水脈の関連を示すもの、上空から眺める神々への贈り物、神々が戻って来る目印などなどではないかということが分かった。しかし、地上からでは絶対そのように見えない、あのような絵や図形を描いた当時の人々の不思議さは消えることはなかった。

○アルパインツアー社と北海道の関連会社のりんゆうう観光以外の海外ツアーは経験ないが、今回のツアーも、移動からホテル、食事も含めて、一流どころばかりで、至れり尽くせりの大満足の旅だった。とくに、計画になかったリトルワイナピチュ峰への登頂と、初めて目にしたオアシスのワカチナ湖への立ち寄りという臨機応変の対応もうれしかった。

○トレッキング中の食事は、同じようにキッチンスタッフやポーターがお世話してくれるネパールでは、日本料理もどきばかりだったが、今回は、地元の料理ばかりの提供で、とても美味しいこともあり、大満足だった。


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