稲穂嶺(564.5m)&銀山(640.5m) <仁木町/共和町>

○稲穂嶺<北東尾根 山スキー> ○銀山<北東尾根 アルミかんじき> 単独  12、4,16

銀山駅のホームから循環縦走のできる山だが、稜線上の風が強くて、別々に登った。

<銀山頂上から望む稜線上の稲穂嶺とその奥の八内岳>

○稲穂嶺
登山
地 点
下山
 9:30
10:45
銀山駅駐車場
頂 上
11:15
11:00
[1:15]
所要時間
[0:15]
銀山入山口へ移動

○銀山
登山
地 点
下山
12:00
13:15
墓地上
頂 上
14:00
13:25
[1:25]
所要時間
[0:35]

 この2山は、仁木町と共和町との境界稜線上に位置する山である。HYML仲間の間でも、札幌や近郊の登山愛好者にも非常に人気の高い雪山で、セットで登られることが多い。銀山の山名は近くに銀山があったことに因る。稲穂嶺は近くの稲穂峠があることによるようだ。ちなみに「稲穂」はアイヌ語の「イナウ」(祭礼の際に使う紙で作った用具)が語源。

 以前から登ってみたいと思っていたが、ようやく機会が訪れた。稜線で繋がっているので循環縦走が普通だが、風が非常に強かったのと、下りてからの歩きも長いので、別々に登った。

  1週間ほどの日程が取れたので、春の雪山の旅に出た。今日の予定はキロロスキー場から余市岳だったが、当てにしていたゴンドラが土日しか動かないとのこと。動いているリフトを利用しても1時間以上余計に登らなくてはならない。そこで、諦めて、翌日の予定だった近くのこの両山に転進した。

稲穂嶺

 稲穂嶺(1)は,
銀山駅の線路を越えてホームを歩いて、その先から尾根に取り付く珍しい山だ(2)ホームの先へ進むと、・253ポコへの尾根の末端である。スキーのゆるいトレースがたくさん残っている。そこから尾根へ林道が続いているので、それを辿る(3)

 林道のトレースに釣られていくと、途中で合流するはずの北尾根から離れていく。あわてて急な派生尾根に取り付いた。

 急斜面を登って、北尾根と合流した地点に送電線の支柱が立っていた。この送電線は、東日本大震災の後いろいろと話題の多い泊原発から最大需要地の札幌市への送電線である。


  c450を越すとなだらかになり、その先に広い疎林帯の斜面に出る。その上が頂上である。帰りには美味しい斜面だが、すでに腐れ雪になっていて、思うようなターンはできなかった(4)1時間15分で頂上到着。これだけ人気の山なのに、頂上を示す標識もピンクテープすらもなかった。一番高いところに生えているダケカンバの木を頂上とする。奥には数年前の残雪期に登っている積丹半島の根元の八内岳が見える(5)。南東方向には銀山地区の集落の先に延びる道々と今日諦めた余市岳が見える(6)


南西方向にはニセコ連峰が連なり、真っ白で緩やかな稜線の雷電山が近い(7)


 南東へ延びる境界稜線の先には頂上に反射板の立つ銀山と、その右側に羊蹄山が見えていた(8)稜線は幅広く緩やかな感じで、1時間もあれば銀山に着きそうだが、非常に風が強くて、とてもその気にならなかった。登りの1/5のわずか15分でゴールし、車の中で腹ごしらえ。

銀山
  こちらは、下から見ても頂上に反射板を載せているので良く判る(9)銀山駅から山裾に延びる農道を走ると、左側に墓地があり、その上に続く林道が入山口である。

 林道入り口に車が1台停めれるように除雪されていて、そばに「開基百年記念園」の看板が立っていた(10)

 スキーにシールを貼ろうとしたら、濡れていて全然付かない。諦めて、かんじきに履き替えてスタート。

 ここは、尾根も少し急で細いこともあるのだろうが、圧倒的にスノーシューのトレースが多かった。

 鳥居沢林道の標識の立つ上の林道分岐を右に進んで尾根に上がると、そこにも送電線の支柱が立っていた。こちらの林道はこの管理道だったのかもしれない。

 あとは、頂上へ続く尾根を忠実に辿る。c400からc550までの間は少し斜度がきついが、それを越えたら緩やかになり、その先に頂上が見えてくる(11)。左手眼下に赤井川都地区の盆地が覗く(12)こちらも1時間15分で反射板の立つ頂上へ到着。風が強くて、ゆっくりもしていられない。記念写真を撮って、早々に下山(13)

 下山後、赤井川カルデラ温泉へ向かったら、休館日だった。仕方ないので、明日の大黒山に備えて、余市の道の駅まで走って、近くの余市川温泉で汗を流して、早々に道の駅に落ち着いた。


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