池ノ岱山(526.4m)<福島町> 
<茂山川林道〜北尾根ルート> 山スキー&カンジキ 2名 2010,1,24

ずっと以前から気になっていた端正な山に、ついに登ることができた・・・

5:50 自宅発
    館の沢林道偵察
8:10 三岳斜坑入口前(除雪終点)
登山
地 点
下山
 8:20
 9:00
 9:20
 9:30
10:05
三岳斜坑入口前
「館の沢」へ標識
北尾根取り付き
スキーデポ地点
頂  上
11:15
10:55
10:50
10:40
10:25
[1:45]
所要時間
[0:50]
11:40 福島漁港
12:10 知内温泉(入浴)
13:40 帰宅
 松前方面から福島町市街地に近づくと、市街地の背後に端正な形で聳える山がある。これが、ずっと前から気になっていた池ノ岱山(526.4m)である(1)この山には二等三角点が設置されているが、その点名が石倉山である。この関係はどうなっているのだろう・・・?

 登山道はないが、目立つ山なので、函館や近郊の山屋には結構登られている山のようである・・・本日、前から約束していたSHOさんと二人でついに登ることができた。

 当初は、情報の多い市街地手前の館の沢林道から入ろうとしたが、除雪されていないので、函館側に少し戻って、茂山川沿いの林道へ入ってみた・・・ところが、国道から1.5kmほどもきれいに除雪されていて、車も通っているようで、ビックリ!・・・途中から「JR北海道・鉄建公団の管理道路」になったので、場所的には青函トンネル関係の施設があるのだろうと思って進む。200mほど先がその終点で、そこは、なんと、青函トンネルの三岳斜坑入口だった。金網で囲われて中には入れないようになっているが、坑口はきれいに除雪されている。思ってもみなかった発見に感激・・・(2)

 地図で確認したら、ここから林道を辿って北尾根に取り付いても頂上まで3.3kmほど。当初予定の館の沢林道入口から西尾根に取り付くと4.2kmはあるので、こちらの方が近い。自分は山スキー、SHOさんはスノーシューで、スタート。

 その先に続く道を100mほど進むと突然崖の上に出て、道が途切れてビックリ・・・しかし、その下に立派な林道が見えている。除雪終点から続く道を林道だと思っていたが、そうでなかったようだ。(帰りに確かめたら、「JR北海道・鉄建公団の管理道路」になるすぐ手前に林道分岐があった。)

 しかし、上り下りできるように灌木が刈り払われて、その下にピンクのテープも付いていた。その先に送電線があり、小さな管理小屋も建っているので、その関係者が上り下りしているのかも知れない。

 その後は茂山川沿いの林道を進む。4日前の雨からほとんど積雪がないので、ラッセルはまったくなく、非常に歩きやすい。川の中の石の上に、普通ならマシュマロのような雪が積もっていることが多いが、ここは、層がはっきりとした厚いビスケットのような雪が積もっているのが珍しい(3)
 やがて、林道は川から離れ(4)右手にカーブして山の方へ向かって、杉の人工林の中へと入っていく。ところが、明らかに数日前のものと思われる熊の足跡が林道を数ヶ所横切るように続いている。いわゆる「穴持たず」と言われる冬眠しない熊がいるのだろうか・・・。厳冬期に熊の足跡を目にするのは初めてである。

 その先に、3ヶ所ほど分岐があるが、その都度地図で確かめながら北尾根へと近づいていく。

 最初分岐に「館の沢→」の標識がある。この林道は、池ノ岱山の西側を通って、当初入る予定だった館の沢林道へと繋がっている(5)
 
 標高点238の先の3ヶ所目の分岐で、館の沢林道と反対側の林道を進み、すぐ先の作業道を利用して杉林の北尾根に乗る。

 杉林を抜けて標高330m付近まで登ると(6)木立の煩い細く急な尾根になるので、スキーをデポして、カンジキに履き替える。

 急な上に、雪が堅く、スノーシューは爪先の爪が利くが、カンジキはけり込めないので滑って少し手こずったが苦労のうちには入らない。左手に岩部岳の頂上部を見ながら、もっとも急な頂上手前の高見までの登りを終えると(7)まもなく頂上だった。

 スタートして1時間45分、林道から離れて45分で念願の頂上に立つ(7)頂上には、赤いテープが2ヶ所に付けられているところを見ると、結構登られている山のようだ。周りは木立が煩くて、ほとんど展望が利かない。かろうじて、木立の間だから福島の市街地が覗く(8)大千軒の眺望も期待していたが、無理のようである。
 少し東側に下りてみると、眼下に館の沢川と茂山川の分水嶺が見え、どの斜面も急で独立峰的な感じのする山である。右手に鉛色の海が見え、左手奥に岩部岳へと連なるピークが見える。

 20分ほどで下山開始。急な堅雪の下りは、スノーシューよりカンジキの方が楽だった。SHOさんには先に下ってもらい、カンジキからスキーに履き替える。途中で追い越したが、結局最後の林道からの崖の登りでモタモタしていたら追い付かれ、結局は同時のゴールだった。

 ラッセルもなく、期せずしての除雪区間にも恵まれて、わずか3時間の行動時間の楽勝山行だった。呆気ない感じで、念願の一山をゲット。

 下山後、市街地を抜けて、これらの山がよく見える福島漁港まで行って、写真を撮る(1の写真)。予定よりかなり速い時刻でがあったが、途中の知内温泉に入って、帰路に就いた。

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